δ18O
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δ18Oとは、酸素の安定同位体である18Oと16Oの存在比(英語版)を表す量。地球化学、古気候学、古海洋学(英語版)の分野において、降水温度の尺度としてや、地下水と鉱物の相互作用について調べるため、あるいはメタン生成のように同位体分別(英語版)作用がある過程の指標として用いられる。地質時代を扱う科学の諸分野では、サンゴや有孔虫、氷床コアから得られる酸素同位体比データが温度の代替指標(英語版)とされる。酸素同位体の間の分別(英語版)は、速度論的(英語版)、平衡論的(英語版)、もしくは質量非依存(英語版)な分別過程によって生じる。
δ18Oはパーミル(‰)単位で以下のように定義される。
- ‰
ここで標準の同位体組成 (18O/16O)standard は既知とする(ウィーン標準平均海水など)[1]。