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この項目では、いわゆる「フィラー番組」のうち、本案内に含まれない例について説明しています。
- 本来予定していた番組の代わりに放送される番組については「代替番組」をご覧ください。
- プロ野球中継が行われない期間に放送される「ナイターオフ番組」については「ナイターオフ」をご覧ください。
- 放送におけるその他のフィラーの例については「フィラー#放送」をご覧ください。
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つなぎ番組(つなぎばんぐみ)とは、いわゆる「穴埋め番組」、「クッション番組」、「サンドイッチ番組」や「フィラー番組」の事で、主に以下の放送番組を指す呼称。
- 放送において、ある番組が何らかの理由で打ち切りになる、スポーツ中継番組の放送延長によって後番組の枠が半端に削られたなど、急な編成の変更が求められる際、後番組の放送が始まるまで、仮の番組を放送する手法のこと。穴埋め番組とも。
- スポーツ中継番組が予定より早く終了した場合の、枠内の実質のフロート番組として行われる内容。クッション番組とも。
- 番組表編成上、大きな番組枠が小さな番組枠を挟む編成形態(サンドイッチ番組)が生じたときの、小さい側の呼称。
- 深夜帯など放送する番組が存在しない時間帯に風景や字幕ニューステロップの映像にBGMを併せてスローテレビとして放映される番組。フィラー番組とも。
穴埋め番組(あなうめばんぐみ)とは、テレビ番組もしくはラジオ番組の特別番組の一種で、急な番組編成の変更が求められる際など、後番組の放送が始まるまで、暫定的に仮の番組(代替番組)を連続して放送する措置および、その番組自体のことである。穴埋め番組(あなうめばんぐみ)とも呼ばれている。
概要
穴埋め番組は以下の理由で生じる。
- 番組が何らかの理由で打ち切りあるいは最終回となり、枠を埋める必要が生じた。
- スポーツ中継番組などの放送延長によって後番組の枠が半端に削られた(一般的には30分枠なら15分の「短縮版」が収録されているが、それさえも放送出来ないほど延びて10分程度しかなくなった場合)。
前者の場合、あくまで後番組が始まるまでの穴埋めとして放送されることがあるため、大抵は後番組が決まると終了となるが、好評だった場合はそのままレギュラー番組化することもある[1]。中には『新婚さんいらっしゃい!』(朝日放送テレビ制作)や『はなまるマーケット』(TBSテレビ制作)のように長寿番組化するものもある[2][3]。
番組を一時的に休止して、復活するまでの間の仮の番組もつなぎ番組とされることがある。例えばアニメやドラマ(主に特撮や刑事ドラマ)の場合、シリーズ作品を一時休止して別の作品で繋いだ後に再開することがある[4][5][6]。この場合シリーズ間の番組がつなぎ番組とされることがある。東映作品に多く見られる[7]。
ラジオにおけるつなぎ番組
- 2017年2月、ニッポン放送では『清水富美加 みなぎるPM』のパーソナリティー・清水富美加(女優)が宗教団体へ出家し、芸能活動からの引退を表明をしたことにより、所属事務所から降板および番組終了の申し出を受け、遡って2月11日放送回を以って番組終了となった。これに伴い、翌週の18日は箱崎みどり(同局アナウンサー)がパーソナリティを務める『有楽町情報ライブラリー 〜春よ来い!リスナーファースト!ニッポン放送』を急遽代替番組として編成[8](2015年に『うつみ宮土理のおしゃべりしましょ』が一時休止した際にも同様の処置が取られた)。また同番組を遅れネット受けしていた一部NRN系列局でも各局ごとにつなぎ番組が編成され、多くの局はニッポン放送制作の裏送り番組『箱崎みどりのサウンドコレクション』をネット受けしている。
- 2020年11月、文化放送『近藤真彦 くるくるマッチ箱』のパーソナリティ・近藤真彦(歌手・俳優)が、自身に関する醜聞記事が週刊誌に掲載されたことを受け、芸能活動の無期限自粛を発表したため11月17日から放送を一時休止。17日は単発特番を放送後、翌週の24日より松井佐祐里(同局アナウンサー)がパーソナリティの『松井佐祐里 “new normal”の小部屋』を近藤が復帰するまで暫定編成することになった[9]。『くるくるマッチ箱』は以降再開されることはなく、『近藤真彦 RADIO GARAGE』が近藤の芸能活動再開後の2021年秋から『くるくるマッチ箱』と同じ時間枠で放送開始されている。
- 2023年2月8日、Fm yokohama『めっちゃラジオ』のDJ・夕闇に誘いし漆黒の天使達(コミック系ラウドバンド・ユーチューバー)がYouTubeチャンネルに不適切な内容の動画を投稿し視聴者等から非難を浴びたことを受け、「報道された事案の重大性に鑑み」とし遡って2月4日深夜(5日午前)放送回以て終了を発表[10]。翌週の11日より当面の間、後発番組『Radio HITS Radio』を30分前拡大して放送することになった。
特異な例
- 以下の例のように、レギュラー番組を設けず単発特番やスポーツ中継がつなぎ番組となるケースもある。
- 特番などで埋める場合は、以前に同じ枠で放送されていた番組を復活特番のような形で放送した事例もある。過去には、『A』の前番組だった『特命リサーチ200X』や『雲と波と少年と』の前番組だった電波少年シリーズの総集編(共に日本テレビ)などがある。
- 基本的に視聴率が低迷しても予定された回数だけ放送されるが、中には余りの低視聴率や不慮の事情で予定より早く終了する場合もある。例としては、改編期でもない7月中旬にわずか0.5クール(およそ1か月半)で終了した『CDTVゴールド』[11] や、上記の低視聴率[12] に加え、スタッフがロケ地で死亡事故を起こした『雲と波と少年と』などがある。
- 2020年の新型コロナウイルス感染拡大を巡っては、民放各局で4月開始予定の連続ドラマの放送開始が延期、または放送開始後中断となったため、過去に同枠で放送されたドラマの再放送や総集編を放送した事例がある。
- 2021年や2022年も、一部の俳優・タレントが前述した新型コロナウイルスに罹患した影響による活動休止でドラマやバラエティなどの収録が一時的にストップし、特別版や総集編などを放送して急場を凌いだ事例がある。
スポーツ中継番組が予定より早く終了した場合の、枠内の実質のフロート番組として行われる内容を、クッション番組(クッションばんぐみ)と呼称する場合がある。
テレビ中継の場合、中継するスポーツのプロリーグに関連するトークが主体のバラエティ番組やドキュメンタリーを編成することが非常に多い。
2つの相対的に大きな番組のあいだで放送されるミニ番組(隙間番組)をつなぎ番組(つなぎばんぐみ)と呼ぶ。
また特に、番組表編成上、2部以上の分割を構成するワイド番組の中断枠で放送される番組を中断番組(ちゅうだんばんぐみ)と呼ぶ。この例についてはインサート (番組形式)も参照。
これら大きな番組枠が小さな番組枠を挟む編成形態を総称してサンドイッチ番組(サンドイッチばんぐみ)と呼ぶ。以下にサンドイッチ番組の例を示す。
サンドイッチ番組の例
過去
- 日本テレビ系列
- 『ご存じですか』
- 『NNNストレイトニュース平日版』(日テレNEWS24制作)
- 『キユーピー3分クッキング日テレ版』
- 『NNN朝のニュース』(日本テレビ・テレビ長崎(NNN系列局時代)・鹿児島テレビ(NNN系列局時代))
- 『NNN昼のニュース』(テレビ長崎・鹿児島テレビ(両者NNN系列局時代))
- テレビ長崎・鹿児島テレビは『FNSの日』放送時、同番組を一時中断して放送。
- 『NNNきょうの出来事週末版』(テレビ長崎(NNN系列局時代)・テレビ宮崎・鹿児島テレビ(NNN系列局時代))
- テレビ長崎・テレビ宮崎・鹿児島テレビは『FNSの日』放送時、同番組を一時中断して放送。
- 『キユーピー3分クッキング日テレ土曜版』(南海放送・日本テレビ)
- 南海放送では2017年4月1日から2019年3月30日まで『サタデリ』第1部と第2部のつなぎ番組として放送。
- 日本テレビでは2021年4月3日から2023年9月30日まで『ゼロイチ』午前枠と午後枠のつなぎ番組として放送。
- フジテレビ系列
- テレビ朝日系列
- 『ANNニュースセブン』(青森放送・山形放送・NSTテレビ(何れもANN準系列局時代))
- 『ANNニュースライナー』(青森放送・テレビ岩手・山形放送・福島中央テレビ・NSTテレビ・テレビ信州・テレビ大分(何れもANN準系列局時代)並びに福井放送・テレビ宮崎)
- 青森放送・山形放送・福島中央テレビ・NSTテレビ・テレビ信州・テレビ大分・福井放送では『24時間テレビ「愛は地球を救う」』放送時、同番組を一時中断して放送。
- テレビ宮崎では『24時間テレビ「愛は地球を救う」』並びに『FNSの日』放送時、両者番組を一時中断して放送。
- ANN日曜夕方枠ニュース番組(福島中央テレビ・テレビ信州・鹿児島テレビ(何れもANN準系列局時代)並びに福井放送)
- 福島中央テレビ・テレビ信州・鹿児島テレビ・福井放送は『24時間テレビ「愛は地球を救う」』放送時、同番組を一時中断して放送。
- 『サンデープロジェクト』(福井放送・テレビ信州(ANN準系列局時代))
- 福井放送は1989年度から2009年度、テレビ信州は1989年度から1990年度にかけて『24時間テレビ「愛は地球を救う」』放送時、同番組を中断して放送。
- 『徹子の部屋』
- 2014年4月1日から2020年3月27日まで、『ワイド!スクランブル』午前枠と午後枠のつなぎ番組として放送。
- 『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』(朝日放送テレビ制作)
- 2014年4月1日から9月26日まで『徹子の部屋』とのセットで『ワイド!スクランブル』午前枠と午後枠のつなぎ番組として放送。
- 『帯ドラマ劇場』(2017年度・2019年度放送)
- 『徹子の部屋』とのセットで『ワイド!スクランブル』午前枠と午後枠の中断番組として放送。
- TBSテレビ系列
- 『おとなの教室』(CBCテレビ制作)
- 『ごごネタ!』(CBCテレビ制作)
- 番組開始から2010年3月26日まで金曜日は『ひるおび!えなりかずき!そらナビ』と『ひるおび!バンバンバン』のつなぎ番組[17] として放送。
- その後、2016年3月31日まで、CBCテレビとTBSテレビのみ、『ひるおび!』と『ゴゴスマ』のつなぎ番組として放送。CBCとTBS以外の系列局でも、『ひるおび!』と13:55開始の番組との間のつなぎ番組となっている局があった。
- 『情報ワイド あれスタ』(RSK山陽放送)
- 2020年3月30日から2021年3月26日まで、『Nスタ』第0部と第2部JNN枠のつなぎ番組(第1部差し替え)として放送。
- 『THE NEWS JNN 週末昼枠』
- 土曜昼枠の場合、TBSテレビでは『王様のブランチ』午前枠と午後枠のつなぎ番組として放送。
- 日曜昼枠の場合、TBSテレビでは『サンデージャポン』と『アッコにおまかせ!』のつなぎ番組として放送。
- 『JNN8時のニュース』
- 1985年4月1日から1987年3月30日までは、『朝のホットライン』第1部と第2部のつなぎ番組として放送。
- 『8時の空』
- 『ポーラテレビ小説再放送版』
- 『関口宏のサンデーモーニング』(南海放送(JNN非系列局))
- 南海放送では1988年度から1992年度にかけて『24時間テレビ「愛は地球を救う」』放送時、同番組を中断して放送。
- 『じゃんけんキッズ』
- 『ちょこっといいね!』(静岡放送)
- 2021年4月1日から2022年3月25日まで、木・金曜は『ゴゴスマ』と『Nスタ·第0部』のつなぎ番組として放送。
深夜・早朝の時間帯など番組に空きが生じている場合に編成され、風景や字幕ニューステロップの映像とBGMとなる楽曲を流すスローテレビ的な内容を、フィラー番組 (フィラーばんぐみ) と呼称する場合がある。
放送をそのまま続行してレギュラー化するケースと、番組を一時休止あるいは放送日時を変更して改めてレギュラー番組として再開するケースがある
なお、EPGでは8:15から9:55まで『あさイチ』で差込み番組扱いされている。
「国会中継」がある日は、9:00から国会中継を行うため、「あさイチ」が8:55までの短縮の上で、NHKニュースは8:55から単独番組で放送される。
実質上は『ひるおび!』と『そらナビ』と『バンバンバン』とのオムニバス放送。