アニマリエ
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アニマリエ(英語:animalier)は主に19世紀に、動物をリアルに描写する技術を持った人物として、特徴付けられたり有名になった芸術家の一群を指す。「動物画家」は19世紀以前の画家でも、一般化されていた。当時から動物を題材にした作品は、あらゆる芸術のジャンルや形式で見られたが、より頻繁に見られるのは彫刻と絵画の分野によってである。
集合名詞として使われるアニマリエ及びアニマリエ・ブロンズという用語は、19世紀のフランス及びその他の地域で、小規模の動物の彫刻が数多く製作され、しばしば大量生産された骨董品を指す物として使われた。
多くの19世紀以前の作品が見つかっているにもかかわらず、アニマリエの彫刻がより有名にかつ名声を高めたのは、19世紀初頭にパリで活躍したアントワーヌ=ルイ・バリー(1795年–1875年)の作品に対して、1831年に批判として嘲笑的にアニマリエと呼ばれるようになってからである[1][2]。19世紀半ば過ぎになると、動物芸術への興味は中流階級の全ての分野に広まっていった。