アメリカ本土攻撃
第二次世界大戦において枢軸国によって実施及び計画された北アメリカへの攻撃 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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アメリカ本土攻撃(アメリカほんどこうげき)は、第二次世界大戦において大日本帝国軍によって実施及び計画されたアメリカ合衆国およびカナダ本土各地への攻撃である。
1941年から1942年にかけて、アメリカおよびカナダの西海岸沿岸地域で日本海軍の潜水艦による通商破壊作戦が、また1942年には日本海軍の潜水艦による陸上施設への砲撃と艦船搭載機による空襲が行われ、軍や政府に混乱を巻き起こした[1]。また、これらの攻撃により軍や民間に多数の死傷者を出す被害を出したほか、灯火管制や夜間外出規制、防空シェルターの整備や民間の避難訓練、沿岸警備などが大戦中を通じてアラスカからメキシコにわたる広範囲のアメリカとカナダ、メキシコの西海岸一帯で行われた。
さらに1944年から1945年にかけて風船爆弾による攻撃作戦が実施され、軍や民間の施設に被害を出したほか民間人に死傷者を出した。また大戦末期には大型爆撃機による都市部への空襲や、パナマ運河への艦船艦載機による空襲も計画された[2]。
1942年初頭からドイツ軍も潜水艦を用いてアメリカ東海岸やメキシコ湾の周辺水域で通商破壊作戦を展開して大きな戦果をあげた[3]が、反撃を恐れて地上目的を攻撃するには至らず、アメリカ本土の地上目標を攻撃したのは日本軍のみであった。