エンハンスト・ビジョン・システム
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エンハンスト・ビジョン・システム (英語: Enhanced Flight Vision System, EFVS, EVS) は、景色やその中の物体をよりよく認識できる画像を作り、パイロットに向けて映し出す航空電子機器である。言い換えると、EVSは人間の視覚よりも優れた画像をパイロットに提供する装置である。EVSは、カラーカメラ、赤外線カメラ、レーダーのような撮像センサを備え、たいていはヘッドマウントディスプレイやヘッドアップディスプレイのようなパイロットへの表示装置も備えている。EVSは結合された視覚を作り出すために合成視覚装置(英語版)と一体化されることもある[1]。
EVSは軍用機にも民間機にも使われるし、固定翼機にも回転翼機(ヘリコプター)にも使われる。画像は景色に対して等角になるようにパイロットに向けて表示されなければならない。つまり、パイロットは人工的に表示された要素を、現実世界に対応した正確な位置に視認できなければならない。通常、増強された画像と共に、水平線や滑走路の位置などの視覚的指示も表示される。