ガンダムビルドファイターズ
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『ガンダムビルドファイターズ』(英: GUNDAM BUILD FIGHTERS)は、2013年10月7日から2014年3月31日までテレビ東京系列ほかにて放送された日本のテレビアニメ。戦争や軍事をあつかってきた従来のガンダムシリーズとは異なり、現実にバンダイから市販されているガンプラとそれを用いた架空のシミュレーション競技「ガンプラバトル」をテーマとしている。
ガンダムビルドファイターズ | |
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ジャンル | SF、ホビー、ロボット、萌えアニメ、子供向けアニメ |
アニメ:ガンダムビルドファイターズ | |
原作 | 矢立肇、富野由悠季 |
監督 | 長崎健司 |
シリーズ構成 | 黒田洋介 |
脚本 | 黒田洋介 |
キャラクターデザイン | 大貫健一 ヤスダスズヒト(協力) |
メカニックデザイン | 大河原邦男、阿久津潤一 石垣純哉、海老川兼武 寺岡賢司 |
音楽 | 林ゆうき |
アニメーション制作 | サンライズ |
製作 | テレビ東京、創通、サンライズ |
放送局 | テレビ東京系列ほか |
放送期間 | 2013年10月7日 - 2014年3月31日 |
話数 | 全25話 |
アニメ:ガンダムビルドファイターズ GMの逆襲 | |
原作 | 矢立肇、富野由悠季 |
監督 | 長崎健司 |
シリーズ構成 | 黒田洋介 |
脚本 | 黒田洋介 |
キャラクターデザイン | 大貫健一 ヤスダスズヒト(協力) |
メカニックデザイン | 大河原邦男、阿久津潤一 石垣純哉、海老川兼武 寺岡賢司 |
音楽 | 林ゆうき |
アニメーション制作 | サンライズ |
製作 | 創通、サンライズ |
配信サイト | Amazonプライム・ビデオほか |
配信期間 | 2017年8月25日 - 同日 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
当記事では、2017年8月25日に配信されたオリジナルストーリー『ガンダムビルドファイターズ GMの逆襲』の解説も行う。続編『ガンダムビルドファイターズトライ』 (GBF-T)や、世界観を一新した『ガンダムビルドダイバーズ』は、該当項目を参照。
2013年7月2日に開催された「ガンダム新作映像企画」の発表会で、主要スタッフや主要登場人物、テレビ放送についての詳細が発表された[1]。
2004年に放送された『SDガンダムフォース』や、2010年に放送された『SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors』など2000年以降のガンダムシリーズではCGの導入率が上がり、スペースコロニーや戦艦だけでなくMSもCGで描くことが増えているが、本作ではアニメーターによる手描きメカを重視するサンライズ第3スタジオのもと、『機動戦士ガンダム00』や『機動戦士ガンダムAGE』への参加経験をもち、メカ描写を得意とするスタッフが数多く参加している。第1作1クール目や第2作1クール目のオープニングアニメーションの絵コンテ・演出も『AGE』のキオ編オープニングを担当した大張正己が担当しており[注 1]、のちに大張は『バトローグ』で監督も務めている。
企画の経緯
プロデューサーを務めた小川は、本作の企画はバンダイホビー事業部から「ガンプラのアニメを作りたい」という依頼を受けたことから始まったと述べている。スタッフの人選を任された小川は、『機動戦士ガンダム00』での評価が高かった長崎健司と、同作および『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』を手がけた脚本家の黒田洋介に、本作のメインスタッフ就任を依頼した。長崎と黒田は『ガンダム00』制作後、また一緒に仕事をしようと話し合っていた仲であったことも、今回の抜擢の理由の1つであった。小川は本作を作る際に題材がガンプラである以上、従来のガンダムシリーズのように死人が出たり、世界について議論するような内容にはしたくなかったと述べている。これについては長崎も同じ気持ちであったという[2]。
本作が小中学生をターゲット層としたことについて、小川は『機動戦士ガンダムAGE』での経験を踏まえ、バトルをカッコ良くすることと、今までのガンダムシリーズを知らなくても視聴できるように、シンプルな設定とわかりやすいストーリーになるよう心がけたと述べている。特に設定については、従来のガンダムシリーズでは二足歩行兵器という特性上、その設定は複雑なものになりがちであったが、本作は兵器ではなくガンプラをあつかうためにプラフスキー粒子という設定を立案し、これに集約させることにした。これは『ダンボール戦機』を子供たちが違和感を持つことなく、その設定を受け入れているところから着想したという[2]。黒田は本作の依頼を受けたとき、「ガンプラ大会」と「プラフスキー粒子」という根幹設定がすでにできあがっていたと述べている。
GUNDAM BUILD _EXTRA BATTLE PROJECT
2017年5月7日に、シリーズ公式サイト更新とともに発表[3]。同年8月25日より第1作の完全新規オリジナルストーリーである『ガンダムビルドファイターズ GMの逆襲』が配信された[4]。
この節の加筆が望まれています。 |
本作のビジネス的な評価を小川が聞いたのは、2014年初頭のことであった。結果は、ビルドストライクガンダムが2013年でもっとも売れたガンプラとなった。旧来の支持層に加え、新規層の購入もあったという。また、ベアッガイIIIが予想外に好評で、欠品状態にもなったと述べている[5]。翌年以降もガンプラの売れ行きは順調に伸び、amazonランキングでも関連商品が上位に着くほどの売れ行きを記録した。本作の売れ行きが好調である点については、メカニックデザイナーの石垣純哉が自身のツイート[6]で触れている他に、バンダイナムコホールディングス代表取締役社長の石川祝男が、本作が小学生男児の心をつかみ、新たなガンプラブームを巻き起こしているのでファン層をさらに拡大していきたいと、述べている[7]。 『グレートメカニックG 2015SPRING』ではバンダイホビー事業部の馬場俊明は、本作について当初想定していた以上の結果が出ていると述べている[8]。
- 『ガンダムビルドファイターズ』
- とある世界の近未来。そこは現実世界とおおむね同じだが、大きく異なる点があった。プラスチックに反応して外部から動かせる特質を有した「プラフスキー粒子」と、この粒子を使ってガンダムシリーズのプラモデル「ガンプラ」を遠隔操作して戦わせるシミュレーションゲーム「ガンプラバトル」の存在である。ガンプラバトルは世界中に愛好者がおり、世界大会も毎年開催されている。その優勝者は、愛用したガンプラとともに名前を全世界へ轟かせる。これは、そんな世界で繰り広げられるガンプラバトルに熱き魂を燃え上がらせる人々の物語である。
- ガンプラ好き少年のイオリ・セイは、ガンプラ作りは得意だが操縦は下手で、バトルも敗退続きだった。ある日、天才的な操縦技術を有するうえに異世界「アリアン」の王子を自称する少年のアリーア・フォン・レイジ・アスナと出会い、紆余曲折の末に自分がガンプラを作る「ビルダー」の担当、レイジがガンプラを操縦する「ファイター」の担当としてコンビを組んだセイは、試行錯誤の末に作り上げたガンプラ「ビルドストライクガンダム」でガンプラバトル選手権に出場することになる。
- イタリア王者のリカルド・フェリーニや日本第5ブロック代表のヤサカ・マオをはじめとするファイターとの出会いを通じて実力を付けたセイとレイジは予選優勝を飾り、世界大会への切符を手にする。選手権で戦うことを誓ったユウキ・タツヤとは彼が出場を辞退したためにその場での決着は叶わなかったものの、非公式戦で互いに全力を出し切って再び前へ歩き出す。
- 世界各国の予選大会では、「アーリージーニアス」の異名を持つ天才少年のニルス・ニールセンやチーム「ネメシス」のアイラ・ユルキアイネンをはじめとする新人ファイターたちが歴戦の猛者を退け、世界大会への出場を決めていた。そんななか、セイは世界大会を勝ち抜くためのガンプラ作りに行き詰まるが、クラスメイトのコウサカ・チナから「ガンプラはどんな自由な発想で作ってもいい」というヒントを得て、新たな機体「スタービルドストライクガンダム」を完成させる。
- そして、ついに世界大会が幕を開ける。出場するファイターの中には、三代目メイジン・カワグチを名乗ってPPSE社ワークスチーム代表となったタツヤの姿もあった。PPSE社の最高責任者のマシタ会長は、アリアンからプラフスキー粒子の結晶体「アリスタ」を盗み出した盗賊という自身の正体の露見や現在の地位の喪失を恐れるあまりレイジの存在を危険視して妨害工作を張り巡らせるが、彼とセイはそれによる数々のアクシデントを払い除け、ライバルたちとの激戦を乗り越えて決勝戦へ駒を進める。
- 決勝戦ではマシタの陰謀により洗脳されて修羅と化したタツヤと望まないかたちで戦うことになるが、セイとレイジはスタービルドストライクの能力を解放して逆転勝利を収め、世界大会優勝を飾る。直後、マシタの動揺に反応した巨大アリスタが暴走して会場は大混乱に陥るが、セイたちの活躍によって事態の収拾が図られる。その結果、巨大アリスタが破壊されてプラフスキー粒子の供給が断たれたためにガンプラバトルができなくなり、アリスタ所持者であるレイジやマシタはアリアンへ帰還する。
- 1年後。ニルスによってプラフスキー粒子の独自生成が可能となり、ガンプラバトル選手権は復活する。その会場には、レイジとの約束を胸に新たな機体「ビルドストライクコスモス」を操るセイの姿があった。
- 『ガンダムビルドファイターズ GMの逆襲』
- アリスタ暴走事件の終結後、ガンプラバトル事業はヤジマ商事に引き継がれ、新しい世界大会会場である「ヤジマスタジアム」が建設される。その竣工記念式典に招待されたセイ、チナ、マオ、フェリーニ、タツヤは、責任者のニルスとともにスタジアムを訪れるが、突如スタジアムを乗っ取ったガンプラマフィアの挑戦を受け、各々が用意した新型機でバトルに臨む。フィールド内のプラフスキー粒子を操作して機体の動きを制限するというマフィアの戦法のまえにセイたちは追い詰められるも、そこにアリアンに帰還していたレイジが突然現れて形勢は逆転。レイジのアリスタから生み出される粒子で復活した「スターバーニングガンダム」の渾身の拳によってマフィア側の「サイコジム」は破壊され、直後に逃走したマフィア一行もセイの父・タケシ率いるガンプラバトル国際審判員に逮捕、拘束される。事件解決後、セイとレイジはかつて交わした「強くなってまた戦おう」という約束を果たすため、スタジアムで一対一のバトルを行う。その1年後の聖鳳学園の卒業式に、セイは模型部の部室に「思い出」を残す。
- ガンプラバトル
- 作中で流行している、ガンプラを用いた対戦競技。その人気は地球規模であり、毎年世界大会も開かれ、学校にも「ガンプラバトル部」が設けられるほどである。バトルの際には、バトルシステム(後述)に「GPベース」とガンプラをセットすることでプラフスキー粒子がシステムから散布され、その粒子の影響によってガンプラが動作可能となるほか、実弾やビームの光軸、着弾時の爆発といった視覚・聴覚的演出も原典作品中の本物さながらに再現可能となる。ガンプラの操縦は、ホログラフィーで再現された光球状の操縦桿と各種パネルを操作することによって行う。セコンド用のオペレーターパネルも存在する。
- CGではなく実際にガンプラ自体が動いているため、バトル中に受けた損傷はガンプラへ直接反映され、バトル終了後も損傷部分はそのまま残る[注 2]。
- 制限時間内にどちらか一方、または双方同時に行動不能なダメージを受けた時点でバトルは決着するが、バトルフィールド外へ押し出された場合も場外負けとなる[9]。制限時間を過ぎてもなお決着が付かなかった場合は、先に攻撃を当てたほうが勝者となる「Vアタック方式」での延長戦となる[注 3]。
- 試合中に双方のガンプラが破損し、試合継続が困難になった場合は1分間の補修作業時間が与えられる[11]が、劇中で確認されたのはセイとレイジ対ニルスの試合のみであり、なおかつセイたちを脱落させようとするベイカーの指示によるため、公式ルールであるかは不明。
- 世界大会決勝後に暴走した巨大アリスタが破壊されたことでガンプラバトル自体が不可能となるが、ニルスがヤジマ商事の協力下で粒子を生成する技術を確立したため、再びバトルを行えるようになる[12]。
- 『GBF-T』の時代ではレギュレーションが細分化され、従来の1対1に加えて3対3のチームバトル方式が採用されている。
- プラフスキー粒子(英称:プラフスキー・パーティクル、Plavsky Particle)
- ガンプラバトルの根本を支える粒子物質。第1作開始の10年前に発見された。バトルフィールド内に高濃度で散布すると、そのフィールド内のプラスチックに反応して流体化する特性を有しており、これを利用して無動力のガンプラをアニメ本編のように動かすことが可能となる。バトルフィールド上に現れる建造物や、ビームの光芒、爆発のエフェクトなどは、プラフスキー粒子がシステムのプログラムに応じて物質化することで再現している。この粒子の特性を詳しく理解してそれを利用できるような特殊加工を施せば、たとえば原典作品における「Iフィールド」のようなビーム無効化能力をガンプラに与えることが可能となる[13]。プラフスキー粒子は反粒子同士の結合によって生成されており、アイラのように粒子を感知して相手の動きを先読みする才能をもつ者もいる。粒子は他分野にも応用可能と言われているが、粒子に関する技術はPPSE社が独占しており、製造法および製造施設も完全秘匿とされていた[11]。最終話で巨大アリスタが破壊されたことで粒子の生成が不可能となるが、ニルスが宇宙ステーションでの独自生成に成功する[12]。このニルスの技術で生成された粒子は「新プラフスキー粒子」と呼ばれ、アリスタ由来の粒子とは区別されている。
- バトルシステム
- 音声 - 木村昴、マックスウェル・パワーズ(バトローグ)
- ガンプラバトルを行う際に用いるバトルフィールドと各システムの総称。プラフスキー粒子散布システムやガンプラ操縦コンソール、バトルフィールドのバーチャル映像展開システムなどから構成される。また、ガンプラの製作データやファイターID・戦績などが書き込まれた記憶媒体「GPベース」(起動すると第一期はPPSE社、第二期ではヤジマ商事のロゴがOP画面をはじめ随所に表示される)を収納するスロットも存在する。
- システムは六角形のヘクス状ユニットを最小構成単位とし、これを複数連結させることで多様な空間サイズの設置に対応させることが可能である。劇中ではイオリ模型に設置された小規模のものからガンプラバトル選手権の世界大会スタジアムで使用される超大規模なものまで登場する。
- ガンプラファイター / ガンプラビルダー
- ガンプラバトルにおいて、ガンプラの操縦者は「ガンプラファイター」、ガンプラの製作者は「ガンプラビルダー」と呼ばれる。両者を兼ねる者が多いが、イオリ・セイのようにビルダーが戦況分析や戦術支援を行うセコンド役としてバトルに参加する場合もある。世界大会においては、PPSE社ワークスチームや「ネメシス」のように大資本を持つ集団がプロの専業ビルダーと優れたファイターを雇用し(あるいは委託し)、完全な分業体制で参戦しているケースも多い。
- ガンプラバトルでは原典作品での機体性能の差は反映されず[14]、ファイターの操縦技術とビルダーの製作技術次第では、ザクIIなどのやられ役でガンダムタイプなどの主役級に勝つことも珍しくない[15]。
- ガンプラバトル選手権世界大会
- ガンプラバトル最大規模の公式大会で、第1作本編では7回目となる。世界各国の予選を勝ち抜いた代表が静岡県静岡市の本戦会場へ集い、連日の試合が展開される。第7回では68か国より90名が参加し[16]、会場には主催のPPSE社や大会創設メンバーも一堂に会する[10]。二代目メイジン・カワグチは第1回大会で公式戦デビューしており(外伝『GBF-A』より)、ユウキ・タツヤも、三代目メイジンとして7回目大会でデビューする[16]。
- 本戦では、最初に8つのピリオドで最多ポイントを獲得した16チームを選出し、その16チームによる決勝トーナメントを制したチームが優勝となる[17]。各ピリオドではロワイヤルやチーム方式でのバトルのほか、射的や玉入れ、スピードレースといったさまざまな競技が行われる[18]。
- 決勝戦開始までの1週間は前夜祭が行われ、出店やライブ、ガンプラ製作教室、バトルステージなどさまざまなイベントが催される。
- アリスタ
- アリアンに伝わる不思議な宝石。その正体はプラフスキー粒子の結晶体であり、ガンプラバトル時の粒子供給源の正体[19]。さらに石の所持者を別次元の世界に転送したり、所持者同士の思念を通信機のように送受信することができる。石のサイズに比例してその力も強くなり、他者の意思を一方的に支配することも可能となる。作中ではレイジの腕輪にはめ込まれたもの[14]と、レイジからセイに託されたビー玉状のもの[注 4]、マシタの懐中時計にはめ込まれたもの[20]、世界大会会場のバトルシステム用に地下施設に安置された巨大なものが存在する[21]。巨大アリスタは世界大会決勝戦終了後にマシタの負の感情に作用して暴走するが、セイたちによって破壊される[12]。
- アリアン
- レイジとマシタの故郷であり、セイたちが住む世界とは異世界にある王国。建物の建築様式や住民の服装は現実の中世ヨーロッパに近いが、地面がU字型に湾曲していたり、空に帯状の陸地が透けて見えるなどシリンダー型スペースコロニーの内部を思わせる描写が見られる[12]。
- イオリ模型
- セイの実家が経営する模型店。郊外の住宅地内にある特殊な立地のため、駅前や商店街の店舗よりも店内は閑散としている[14][注 5]。店のショーケースに展示されているガンプラはすべてセイが製作したもので、同じケース内にはタケシのガンプラバトル世界大会準優勝トロフィーも飾られている[14]。店内奥には、最小規模ながらもバトル専用ルームも設けられている[14]。
- カフェレストラン コウサカ[注 6]
- コウサカ・チナの父が経営している飲食店。1階が店舗、2階が住居という職住一体の建物[16]で、それなりに繁盛している。店内には、来店した有名人のサイン色紙と並んでヤサカ・マオが代金代わりに置いていったエクストリームガンダムが飾られている[22]。
- PPSE社(プラフスキー・パーティクル・システム・エンジニア社)[10]
- プラフスキー粒子やガンプラバトル関連の技術を発明・独占している[23]世界的大企業。独自に育成したガンプラファイターやそのサポートチームを擁し、ガンプラそのものに関する特許も多数保有している。最終話でバトルシステムの根幹である巨大アリスタが破壊され、さらに会長のマシタがアリアンに送還されたことで活動停止状態となるが、ニルスがプラフスキー粒子の独自生成に成功したことから、ヤジマ商事が一連の権利や技術、施設を引き継ぎ、同商事の傘下となる[12]。
- ネメシス
- フィンランドを拠点とするガンプラチーム[10]。ヨセフがガンプラバトルによる世界制覇のために設立したが、実際は彼が孫のルーカスにガンプラバトル選手権世界大会の優勝トロフィーをプレゼントすることが目的でもある[24]。「フラナ機関」と呼ばれる組織にも出資している。チームとしての歴史は浅い模様だが、会長であるヨセフの知名度やガウェイン・オークリー、アイラ・ユルキアイネンの実力からPPSE社や世界レベルのガンプラファイターにも名を知られている[10][17]。
- エンボディシステム
- プラフスキー粒子の動きを視覚化し、対戦相手の動きを先読みしやすくする装置。ジオン公国軍のニュータイプ用ノーマルスーツのような形状をしている。フラナ機関が開発し、チーム「ネメシス」のアイラが使用している。
- 着用者の精神状態に大きく左右され、迷いなどの雑念があると性能を発揮できない。外部から強引に出力を高めることもできるが、着用者は視野狭窄、強烈な頭痛などに襲われ、出力によっては暴走状態となる。最悪の場合、廃人になると推測されている。
- このシステム自体はガンプラバトルのレギュレーション違反になるが、アイラ以外の者が着用した場合は無反応であるため、他人から見れば単なるコスプレ衣装にしかならない。決勝戦では、改良を加えた強化版がPPSE社に拘束されたタツヤを洗脳する目的で使用される。
- メイジン・カワグチ
- 物語開始時の約半世紀前の第一次ガンプラブーム加熱時に彗星のごとく現れた、孤高の天才モデラー。手がけた作品が神の手によって作られたと称賛されたことから、いつしか「メイジン」と呼ばれるようになった。ガンプラバトルの競技としての地位を確立させるため、PPSE社がその象徴として「メイジン・カワグチ」の名を第1回ガンプラバトル選手権世界大会にて復活させ、そのまま各時代の天才モデラーに受け継がれる名跡とした[16]。外伝『GBF-A』によれば、「メイジン・カワグチ」の名を受け継ぐ条件はビルダーとしての技術の高さはもちろんだが、なによりもファイターとしての実力の高さが重視され、その条件を満たしていれば国籍・経歴・性別・年齢は一切問われない。作中では二代目が倒れ入院したため、急遽ユウキ・タツヤが三代目を襲名する。
- ガンプラ造形術
- 作中ではガンプラ制作技術を長年の研鑽によって極限的に高めた者たちが存在している[22]が、彼らの一部は編み出した数々の奥義(例としてプラフスキー粒子を有効活用できる技術[13])を体系化し、総称して「ガンプラ造形術」と呼んでいる[22]。
- ガンプラ造形術は華道や茶道のようにいくつかの流派があり、マオはその中の一派である「ガンプラ心形流」(ガンプラしんぎょうりゅう)に属している[22]。
- ガンプラ塾
- かつて二代目メイジンが主宰していたガンプラの学び塾[19]。最高峰のガンプラビルダー育成機関と評されており、世界レベルの実力者でも入塾は困難をきわめ、入れたとしても二代目の弱肉強食の方針により、塾生たちは熾烈な競争にさらされる[19]。かつてタツヤとアラン、ジュリアンが在籍していた。
- その真の目的は次代のメイジンを選抜することであり、タツヤたちの在籍中に開催された「勝者は三代目メイジンの権利、敗者はすべて退塾となる全塾関係者参加バトルトーナメント」において最終的にタツヤが候補に勝ち残ることで本来の役目を終えた。
- その後しばらくは細々と運営を続け、やがて『GBF-T』に登場するガンプラ学園の母体となる。
- ガンプラマフィア
- ガンプラバトルの妨害や闇取引などの犯罪に手を染める者たち。「C」はおもにガンプラバトル関連の妨害工作を生業としている[25][26]。『GMの逆襲』ではマシタ会長の弟ミキオがボスを務めており、実質PPSE社の上層部と癒着状態だったことが判明する。
- 国際ガンプラバトル公式審判員
- ガンプラバトルの国際公式審判員であり、ガンプラマフィアなどの不正行為を行う者を取り締まる自警団的活動も担当している[26]。
公式サイトや書籍などからの文章の転載(丸写し)は、しないようにお願いします。著作権侵害となる恐れがあります。また、物語の記述は節の無駄な肥大化につながるだけですので、こちらもしないようにお願いします。プロジェクト:フィクション/登場人物と設定の記述に編集のガイドラインがありますので、面倒でも編集の前に目を通されるようお願いします。 |
一部の人物は次作『GBF-T』にも引き続き登場する。
主要人物
- イオリ・セイ
- 声 - 小松未可子
- 操作ガンプラ:ウイングガンダム[14]、ビルドストライクガンダム、スタービルドストライクガンダム、ビルドストライクコスモス、ビルドガンダムMk-II、スターバーニングガンダム、ビルドストライクギャラクシーコスモス(『バトローグ』)
- 本作の主人公の1人。私立聖鳳学園の中等部1年生で、模型店「イオリ模型」の一人息子[27]。一流のガンプラファイターである父・タケシにあこがれ、幼少から模型製作の腕を磨いてきた[14]。その技術と知識は大人にも引けを取らず、同じ町内のビルダー・ファイターたちからも一目置かれている。しかし、肝心のバトルでの操縦技術は低く、大会で初戦敗退を繰り返していた[27]。ただし、勝てない本当の原因は、大切なガンプラが傷付くのを恐れて萎縮していたためであり、レイジのセコンドとして多くのバトルを経験していくうちに自信と「何を失ってでも戦う覚悟」を身に着け、操縦技術も大きく向上していく[12]。
- 普段はおとなしく品行方正な少年だが、ガンプラ関連の話題では熱中のあまり延々とうんちくを語る癖[注 7]がある[14][15]ため、ニルスから「ガンダムバカ」と評される[24]。バトルには真剣に取り組んでおり、いざとなったら自分のガンプラがバトルで破壊される状況をいとわない覚悟を見せる[28][25]ほか、卑劣な手段を使ったり不真面目な者には怒りをあらわにすることもある。ガンプラのデザインイメージを正確に把握したいという目的から、学校の美術部に出入りしながらデッサン力も鍛えている[29]。
- 第7回大会終了から1年後のエピローグでは、アリアンに帰っていったレイジとの約束を胸に、みずからファイターとして世界大会に臨む[12]。
- 本編の6年後を描いた後日談 『手紙〜6 years later〜』[30]では、ガンプラ普及のためチナとともに世界中を旅している。劇中では声のみの登場。
- 『GBF-T』でも健在だが、目元が隠れた描写でわずかに登場するのみで、セリフもない。第11回世界大会では、ビルドバーニングの原型機で出場していたことが明かされた。テレビ中継を介してユウマたちがビルドバーニングと共に全日本ガンプラバトル選手権に出場していることを知り、レイジのために作っていたビルドバーニングの予備パーツ一式をチナ経由でユウマに贈る[31]。
- レイジ / アリーア・フォン・レイジ・アスナ
- 声 - 國立幸
- 操作ガンプラ:ビルドストライクガンダム、ボール[29]、ヴィクトリーガンダム[22]、ビルドガンダムMk-II、スタービルドストライクガンダム、ビギニングガンダム、スターバーニングガンダム
- 本作の主人公の1人。赤髪とゴーグル状のサングラスがトレードマークの日本人離れした容姿をもつ少年[14]。「異世界アリアンの王子」を名乗り[29]、アリスタと呼ばれる不思議な石をセイに渡したり[14]、光に包まれながら消えたりする[15]など、素性を隠す様子はまったく見せなかったのだが、あまりに現実離れした内容のためセイたちには本気にされていなかった。ほかに異世界出身を思わせる点として、初めて海を見た際に異常に珍しがっていた描写が挙げられる[13]。
- ガンプラバトルは初心者ながらも卓越した操縦技術[注 8]をもち、その動きはセイにガンプラバトル世界大会でのタケシを想起させる[14]。性格は短気かつわがままで、世間の常識にも疎い[32][注 9]。一方で名誉や誇りを重んじ、受けた恩は必ず返すなど義理がたい一面もある[14]。自分より大柄な相手[15]や複数の不良[注 10]をまとめて倒すなど、生身のけんかも強い。かなりの大食いであり、イオリ家の食卓に現れるなど常に何かを食べている描写が多い。当初はガンプラ製作に興味がなかったが、タケシの指導を受けてからはビルダーの心情を理解し[26]、セイの補修作業を手伝うようになる[11]。
- 決勝戦後の騒動で巨大アリスタが破壊されたことで肉体をセイたちの世界にとどめることができなくなり、セイに感謝を述べて「強くなったセイと戦う」という約束を交わし、アリアンへと帰還する[12]。
- 『GMの逆襲』では、アイラから借りたアリスタの力でセイたちの世界に再度現れ、ガンプラマフィアに苦戦していたセイたちを救う。事態収束後、セイとの約束を果たすため、スターバーニングを操ってセイのビルドストライクコスモスとバトルを行う。
- 『アイランド・ウォーズ』では直接登場しないものの、終盤でアイラと結婚して娘をもうけていることが判明する。
- コウサカ・チナ
- 声 - 石川由依
- 操作ガンプラ:ベアッガイIII
- 本作のヒロインの1人。セイのクラスメートで机は隣同士。眼鏡と控えめな胸[注 11]が特徴の理知的な少女[34]。学校ではクラス委員を務めるとともに美術部に所属している[34]。セイからは「委員長」と呼ばれている。実家はカフェレストラン「コウサカ」[34]を営んでおり、店長の父(声 - 千葉進歩)と母、ガンプラ好きの小さい弟ユウマ(名前は『手紙〜6 years later〜』[30]より)がいる[29][9]。自らも家業を手伝っているが、愛想笑いがぎこちないために接客は苦手である[9]。
- 自分の絵を褒めてくれたセイに好意を抱くようになり[29][22]、その縁でガンプラバトルにも興味を持つようになる[34]。セイの母親であるリン子からは正式にガールフレンドとして認められており、セイ自身も次第にチナを意識していくようになる[17]。アイラに対しては当初、彼女の大胆な一面にドギマギすることがあったが、彼女がレイジに想いを抱いていると知ってからは態度を改め、彼女からチナと呼ばれるなど、友好な関係になっている。
- 模型製作は初心者だが、セイの指導によって次第に上達していき、特に美術部の経験が活かせる塗装を得意としている[35]。また、女性ならではの視点と、素人ゆえにガンプラの常識や固定観念にとらわれない自由な発想をもち、それがバトルで意外な武器となることもある[36]。
- セイたちが世界大会第3ピリオドに進出してからは、静岡にある親戚の家に泊まりながら、セイたちを応援するようになる。
- 『手紙〜6 years later〜』[30]では成長した彼女がメインで登場。セイとの仲も進展しているが、あいかわらず「委員長」と呼ばれている。
- 『GBF-T』では、ガンプラバトルをやめたユウマを気に掛けていたが[37]、全国大会に進んだユウマにセイから託されたビルドバーニングの予備パーツ一式を渡す[31]など、応援をしている。また、三代目メイジン・カワグチは現在、彼女の「世話になっている」と発言する[38]。
- アイラ・ユルキアイネン
- 声 - 早見沙織
- 操作ガンプラ:ジェガン[10]、キュベレイパピヨン、コマンドガンダム[26]、量産型キュベレイ(第21話回想)、ミスサザビー
- 本作のヒロインの1人。フィンランドのガンプラチーム「ネメシス」に所属する女性ファイター[39]。雪深い貧村出身の元・ストリートチルドレンだったが、プラフスキー粒子を視認して相手の行動を先読みできる才能を「フラナ機関」のバルトに見出され、訓練という名の人体実験を経てファイターとなった経緯をもつ。ビルダーとしての知識や技術は皆無の素人ながら[39]、機関の最高傑作にして人類最強と評されるほどの操縦技術をもつ[10]。公式のバトルでは、自身の能力を増幅する「エンボディシステム」という特殊機能を備えたヘルメットとスーツを着用する[10]。
- バルトのしつけによって普段は寡黙にふるまっているが、その内面は率直で感情豊かな少女。貧しい過去の反動から非常に食い意地が張っており、食べ物がかかわると特に喜怒哀楽の差が激しくなる[17][注 12]。自身にとってガンプラバトルは生活の糧を得るための手段であるため、自分の才能を自覚しながらもバトル自体には興味がないどころかむしろ嫌悪してさえいた。しかし、偶然出会ったレイジに次第に好意を寄せるようになり[19]、ともにタケシの指導でみずからガンプラ製作を経験したことでガンプラの楽しさに目覚めていく[26]。このような経緯から、チナからは「レイジと似たもの同士」との指摘を受ける。また、レイジに引けを取らない高い身体能力を持っている。
- 当初、レイジたちとは「アイナ」の偽名を名乗るなど自分の出自を隠して交流していた。世界大会決勝トーナメント準々決勝直後にレイジたちに正体を知られ[24]、激しく苦悩するが、準決勝にてレイジの言葉を受けてコンプレックスを解消し、そして彼に敗北したことで自分が「特別な存在」ではないことを知り、これを機にフラナ機関と手を切る。その後はチナやリン子と親交を深めつつ身の振り方を模索するが、最終的にはアリスタの力を失ったレイジを追ってともにアリアンに渡る。これは、彼女の「レイジとともにいたい」という想いが、首に掛けられたアリスタに反応した結果である[12]。
- 『GBF-T』では、アランの回想という形で登場している[40]。
- 『アイランド・ウォーズ』ではラストシーンに登場。レイジと結婚して王妃となり、さらに自身に似た娘がいることが判明する。
- ユウキ・タツヤ
- 声 - 佐藤拓也
- 操作ガンプラ:ザクアメイジング
- 聖鳳学園の高等部3年生で、学園の生徒会長と模型部部長を兼任している[41]。容姿と人柄のよさから女子たちからはアイドル的な人気を博している[41]。大手塗料メーカーの御曹司でもあり[42]、義父は学園の後援会長を務めている[15]。二代目メイジン・カワグチが主宰する名門ガンプラ養成機関「ガンプラ塾」の出身で[19]、前年度の第6回ガンプラバトル選手権世界大会への出場経験を持つ現役最強の高校生ファイター[15]。その大会で使用した「ザクアメイジング」の色にちなみ、「紅の彗星」の異名をもつ[41]。柔和な表情の裏に熱い闘争心を秘めており、バトルでは前髪を荒くかき上げ、目つきも険しく変貌する[15]。しかし、決して力押しのファイターではなく、実力差のある相手を傷付けずに降参させるだけの技巧と冷静さも備えている[29]。かつて自分にガンプラの素晴らしさを教えてくれたタケシを尊敬しており、その息子であるセイのガンプラ製作技術を高く評価している。
- テレビ本編の10年前を描いた公式外伝『GBF-D』『GBF-A』では主人公を務め、ガンプラに入れ込むようになる経緯やタケシとの出会いが描かれている。
- 三代目メイジン・カワグチ
- 操作ガンプラ:ケンプファーアメイジング、ガンダムアメイジングエクシア、ガンダムエクシアダークマター、ガンダムアメイジングレッドウォーリア(『GBF-T』)、バリスティックザク(『バトローグ』)、ケルディムガンダムサーガ TYPE.GBF(『バトローグ』)、アメイジングズゴック(『GMの逆襲』)、A-Zガンダム(『バトローグ』)
- タツヤがアランの要請に応じて襲名した姿。「ガンプラバトルをよりよきものにする」[43]という思いのもと、PPSE社ワークスチーム代表ファイターとして世界大会本戦に出場する[17]。本名を伏せ、ゴーグル型のサングラスと専用のコスチュームで素性を隠しているが、セイやレイジなどのタツヤを知る者には、一目で正体を見破られる[17]。タツヤとしての闘争心や技巧と冷静さを見せる一方、三代目としての重責がうかがえる苦労ぶりを見せており、それゆえに自身の不甲斐なさを恥じることもある。
- メイジンを襲名した理由は「バトルで勝つことを至上とする」二代目カワグチの理念への反発からであり、初代メイジンがそうであったようにガンプラ愛にもとづく「明るく楽しいガンプラバトル」を、そしてイオリ・タケシがそうであるように「自由なガンプラ」を至上とするメイジンになろうと志している[44]。
- 決勝戦の1週間前に行われた前夜祭にはユウキ・タツヤとして参加し、セイとレイジに地区大会を途中辞退したことについて改めて謝罪したうえで、「最高のバトルをしよう」と約束を交わす。しかし、決勝戦直前にマシタがフラナ機関と共同して開発したゴーグル型の「エンボディシステム」を強制的に着用させられ、彼の支配下に置かれる。決勝戦ではフラナ機関によって禍々しい姿へと改造された「ガンダムエクシアダークマター」を駆り、二代目メイジンと同じく「相手のガンプラの破損した箇所を徹底的に狙う」などといった容赦のない戦いぶりを見せ、一度はスタービルドストライクを戦闘不能に追い込むも、最後は「RG・ダブルビルドナックル」を受けて敗北し、解放される[21]。試合終了直後、「いつかまた、世界中の人たちにガンプラの楽しさを感じてもらえるようなバトルをしよう」という約束をセイやレイジと交わす。決勝戦後の騒動に際してはダークマターの外装は外れたものの著しく破損したガンダムアメイジングエクシアでは参戦できずにいたが、駆けつけたアランによってガンダムエクシアリペアに近い形状で応急処置を施され、タケシのパーフェクトガンダムとともに戦列に復帰、セイとレイジの突破口を拓く。騒動解決後に再度アランによってケンプファーアメイジング等のパーツで補修されたガンダムアメイジングエクシアにて、プラフスキー粒子が尽きるまでの間セイの操るスタービルドストライクとバトルを繰り広げる[12]。エピローグではアランとともにガンプラ製作教室を開き、ガンプラ普及に尽力する姿が描かれる[12]。その後のエピソードである「GMの逆襲」では、アメイジングズゴックを駆ってガンプラマフィアの逮捕に協力する。
- 第1作終了後に世界大会3連覇を達成し、名実ともに最強ファイターとして殿堂入りを果たす[45]。『GBF-T』本編では後進の指導のため、真紅のサイドカー付きバイクでレディ・カワグチとともに自由気ままに全国を渡り歩いている[45]。チナを介してアーティスティック・ガンプラ・コンテストの表彰式で会う以前からユウマのことを知っていた[38]。劇中ではユウマに優勝トロフィーを渡すプレセンターを務め、西東京地区予選会場にもレディ・カワグチとともに観戦に訪れる。
ガンプラビルダー / ファイター
第7回世界大会出場者
- リカルド・フェリーニ
- 声 - 中村悠一
- 操作ガンプラ:ウイングガンダムフェニーチェ、ガンダムフェニーチェリナーシタ、ガンダムフェニーチェリベルタ
- ガンプラバトルイタリア大会のチャンプ[29]。顎の無精ひげが特徴の軟派な24歳[注 13]の青年で、「イタリアの伊達男」の別名で呼ばれる[46]。過去2回に渡って世界大会に出場しており[10]、第7回大会でも優勝候補の一角と目されている[16]。
- ガンプラを使って女性を口説くのが趣味で、その成功率は8割に達するという[46]。ただし、酒癖の悪さから相手に敬遠されることも多い[17]。また、他人の彼女も節操なく口説こうとするため、相手の男たちからは相当な恨みを買っている[16]。その一方で、ガンプラバトルが世に現れる以前の少年時代からの愛機であるウイングガンダムフェニーチェを修復しながら使い続ける一途さと、打算や妥協のない堂々としたバトルを信条とする誇り高さをもつ[25]。しかし、自分よりも実力が低い相手にも手加減なしのバトルをするなど大人気ない一面もある[44]。
- 偶然レイジの特訓相手となったことをきっかけに[29]、ときに兄貴分として、ときに好敵手としてセイとレイジに肩入れするようになる。世界大会決勝トーナメント準々決勝ではアイラのキュベレイパピヨンを一時は圧倒するも、エンボディシステムで暴走したアイラに逆転負けを喫する[24]。
- 世界大会決勝戦前夜祭のイベントバトルでは、フェニーチェを修復した新しい愛機「ガンダムフェニーチェリナーシタ」を披露。フェニーチェでは撤去されていた変形機構も復活し、アリスタ暴走による騒動でもリナーシタを駆って事態の収拾に貢献する。
- 『GBF-T』においても、世界トップクラスのファイターとして活躍している[38]。
- ヤサカ・マオ
- 声 - 藤井美波
- 操作ガンプラ:ガンダムX魔王、Sガンダム(第17話回想)、クロスボーンガンダム魔王、ガンダムX十魔王
- 京都を拠点とするガンプラ心形流造形術の門下生で、12歳の若さで同派の次期後継者と目されている少年[47]。小柄な体格と京言葉からおっとりした印象を与えるが、内に秘めた闘志は何よりも熱い[47]。「世界一のガンプラビルダーになる男」を自称し、セイをも凌ぐ製作技術をもつ[22][13]。第7回ガンプラバトル選手権日本第5ブロックの優勝者で、世界大会本戦への出場を決める[13]。ガンダムシリーズの女性キャラクターでは、『機動戦士Ζガンダム』のエマ・シーンが好み。
- 師の珍庵からタケシとその息子であるセイの噂を聞き、バックパッカーとしてヒッチハイクを続けながら東京のイオリ模型を訪れる[22]。どんな場所であっても短時間かつ精巧にガンプラを組み立てることができ、東京までの道中ではそれを金銭代わりにヒッチハイクのドライバーや飲食店へ譲渡していた[22]。かなりの方向音痴で、東京に着いてからセイらが住むけやきが丘まで移動するのにかなりの時間を浪費している[22]。
- 自信作のガンプラであるガンダムX魔王を引っ提げ世界大会へ出場、決勝トーナメントへと駒を進めるが、成長著しいセイ・レイジ組の技量とスタービルドストライクの完成度を前に自信を揺らがせる。しかし師である珍庵からの薫陶を受けガンプラ心形流の極意である「心のままに在ること」に立ち返りそれを体現する奔放なバトルを展開、激しい戦いを繰り広げるが惜敗[48]。その後、祖父に代わって急遽イギリス代表となったジュリアンとの野試合でX魔王を破壊されたため[19]、決勝戦の前夜祭に新作のクロスボーンガンダム魔王を製作、アリスタ暴走による騒動の際は胸部に装備された「スカルサテライトキャノン」でア・バオア・クーの外殻を貫き、要塞内部への突入口を拓く。
- 地元の旅館の若女将であるミサキに想いを寄せており、情熱的なアプローチを行っている[48]。初デートでミサキに迫りすぎて拒絶され[49]、その後は残りのトーナメントを見学しながら泣き暮す[49][24]が、世界大会決勝戦前夜祭で彼女と再会し、無事関係を修復する。決勝トーナメント1回戦でセイたちと対戦するも惜敗し、試合後は一人悔し涙を流す。それ以降はセイたちと行動することが多くなる。
- 公式外伝の『GBF-炎』では、マオと思しき京言葉の少年とクロスボーンガンダム魔王と思しきガンプラが、ユウセイのデスティニーガンダム炎とバトルを行う場面がある[50]。
- アラン・アダムス
- 声 - 木村昴
- 世界有数の実力をもつガンプラビルダーであり[23]、PPSE社のガンプラワークス部門の主任[24]を務める青年エンジニア[23]。タツヤのガンプラ塾時代の同期であり、親友[51][28]。タツヤが三代目メイジンを襲名後は、みずから設計したケンプファーアメイジングやガンダムアメイジングエクシアを与え、バトルでもセコンドとしてアドバイスを送る。襲名前のタツヤとセイ・レイジの私的バトルに立ち会って以降、自身もセイとレイジに興味を抱くようになる[25]。一方、規定を無視して世界大会に干渉するマシタ会長に疑念を抱いている[33]。
- 決勝戦ではマシタと結託したフラナ機関のメンバーに拘束されるが、「エンボディシステム」の出力を上げようとしたナインを体を張って妨害する[21]。最終話エピローグでは、タツヤとともにガンプラ製作教室の講師を務める場面が描かれている[12]。
- 『GBF-T』では、甥・ウィルフリッドと姪・シアが所属するガンプラ学園チーム「ソレスタルスフィア」の監督を務めている[52]。
- 『バトローグ』第1話では、ビルダー専門としての観点から、歴代「ガンダムシリーズ」キャラクターのAIデータにガンプラを操作させる自動操縦バトルを考案する。
- ニルス・ニールセン
- 声 - 立花慎之介
- 操作ガンプラ:百式[10]、戦国アストレイ頑駄無、忍パルスガンダム(『GMの逆襲』)
- アメリカ代表ファイター[53]。世界的名探偵の父と日本武道の達人である母との間に生まれ、両者の才能を受け継いだ文武両道の天才少年。わずか13歳で名門大学に進学し、三つの博士号を取得、その明晰な頭脳から「アーリージーニアス(若き天才)」の異名で呼ばれている[10]。空手と柔道の有段者でもあり、合気道の心得もある。科学者であるが、催眠療法も行える[24]。バトルでは白羽織と袴、下駄という和装に身を包み、入場時にお辞儀をするという習慣をもっている[10]。その経歴から同年代の子どもよりも大人びているが、自身のスポンサーの娘であるキャロラインの我がままに振り回され、決勝トーナメント第2回戦前には強引に見初められる[11]。
- 現在はプラフスキー粒子の解明を研究テーマとしており、その技術を独占しているPPSE社に接触する目的で第7回ガンプラバトル選手権に参加する[10]。ガンプラ歴はわずか3か月の新人ながら、武術の動きを取り入れた操縦技術と、プラフスキー粒子の研究成果を投じて作り上げた「戦国アストレイ頑駄無」でアメリカ代表の座を勝ち取る[10]。あくまでガンプラバトルはプラフスキー粒子の正体を解明するための手段に過ぎないため、純粋にバトルに情熱を注ぐほかのファイターたちに共感できずにおり、自身はリスクを避ける戦い方を選ぶ傾向が強い。タツヤからは「ガンプラがあまり好きではないようだ」と評され[25]、セイとレイジに自身の目的を話した際には彼らからガンプラバトルに対する考え方を非難される[11]。しかし、バトルで大きなダメージを受けた戦国アストレイ頑駄無を見て怒りに震えるなど、無自覚ながらガンプラに対して強い情熱をもっており、セイ・レイジ組に惜敗した決勝トーナメント準々決勝でそれを自覚する[11]。決勝トーナメント敗退以降は、マオとともにセイたちと行動することが多くなる。決勝戦直前にキャロラインとともに会場地下で巨大アリスタを発見し[44]、決勝戦後の騒動では巨大アリスタ破壊の先陣を切る[12]。
- 最終話のエピローグでは、ヤジマ商事の支援を受け地球軌道上のISS研究モジュール内でプラフスキー粒子の独自生成に成功、ガンプラバトルの再開に貢献する[12]。
- 『GBF-T』ではキャロラインと結婚してヤジマ家に婿入りし[54]、「ヤジマ・ニルス」を名乗る。ヤジマ・エンジニアリングの技術主任としてバトルシステムの開発に携わっている[54]が、プラフスキー粒子の特性を知り尽くした自分が戦うのはフェアではないという考えから、ファイターとしての活動からは身を引いている[55]。
- 『アイランド・ウォーズ』では新プラフスキー粒子の結晶化をバトルシステムに組み込み、従来のガンプラの性能を上回る新粒子対応型のガンプラの開発に成功する。しかし、謎の少女が原因で研究所内で発生した粒子の暴走に巻き込まれるが、トライファイターズとその仲間たちによって助けられる。
- ルワン・ダラーラ
- 声 - 江口拓也
- 操作ガンプラ:アビゴルバイン
- タイ代表ファイター[56]。世界大会の常連であり、他国にも名を知られているほどの有名人[17]。野球選手としても国家代表に選ばれた経歴をもち、生涯打率8割を越す強打者だった[57]。普段はあまり感情を出さないが、心に熱い闘志を秘めている[56]。対戦ガンプラの特性を見抜いて即座に対策を講じるなど、洞察力と分析力にも優れている[16]。
- マシタの裏工作によって第3ピリオドでのセイたちの対戦相手に選ばれ、得意の野球を模した対決を演じた[57]ことをきっかけにセイらと友情を結び、レイジからは親しみを込めて「ルワンのおっさん」と呼ばれるようになる。セイたちに敗北した予選第3ピリオドを除く全試合に勝利して決勝トーナメントに進出するが、1回戦でレナート兄弟に敗北する。
- 『GBF-T』においても、世界トップクラスのファイターとして活動している[38]。
- レナート兄弟 / マリオ・レナート、フリオ・レナート
- 声 - うえだゆうじ
- 操作ガンプラ:ジム・キャノン、ハイゴッグ、バクゥタンク、ジムスナイパーK9、ストライカージンクス(『バトローグ』でマリオが使用)、ジンクスIV TYPE.GBF(『バトローグ』でフリオ、セリオが使用)
- アルゼンチン代表の双子の兄弟[58]。兄のマリオがビルダーとセコンドを、弟のフリオがファイターを担当する[58]。フリオは皮肉めいた雄弁家だが[16]やや動揺しやすく、マリオは寡黙だが冷静で高い判断力をもつ[18]。ガンプラバトルは「戦争」であるという思想をもち、長距離狙撃や無人兵器による特殊工作、トラップの使用など多彩な戦術でバトルを展開する[49]。使用機体はオリーブドラブを基調とした戦車風のカラーリングが施されており、試合ごとに適宜使い分けている。決勝トーナメント準々決勝ではトラップ戦術でタツヤを追い詰めるが、土壇場で逆転負けを喫する。作中の描写から、二代目メイジンとも対戦経験があることが示唆されている[49]。
- 『バトローグ』第4話では、マリオとフリオより8歳年下の三男セリオ・レナートが登場[59]。兄たちと違ってタツヤへの敵意はあまりなく、むしろ本人と対面して喜ぶ場面がある。
- ライナー・チョマー
- 声 - 神奈延年
- 操作ガンプラ:ガウ攻撃空母、ゲルググ、ウォドム、ロト、ザクレロ
- ドイツ代表ファイター[60]。前年の大会で自分の彼女を奪った[注 14]フェリーニを憎んでおり、世界大会にかこつけて復讐しようとする[16]。使用ガンプラはいずれも青と赤のパーソナルカラーで塗装されている。
- 大会では上位の実力をもちながらも、復讐にこだわるあまりミスや不運[16][57]を重ね続け、第7ピリオド開始時点で予選敗退が決定する。敗退後のキララのインタビューでは、なおもフェリーニへの恨み節をぶつける。決勝戦前夜祭のイベントバトルでは、一般参加の少年ファイターに連敗を喫する失態を演じる[44]。
- 『GBF-T』では、彼のパーソナルカラーを再現したザクレロのガンプラが販売されている[61]。また本人はガンプラバトル解説者として活動している。
- ジョン・エアーズ・マッケンジー
- 声 - 小室正幸
- イギリス代表ファイター[62]。第7回大会では最高齢の78歳で、過去の大会において二代目メイジンと死闘を繰り広げた最大のライバルだった[62]。ラルさんとも面識があり、彼からは「准将」と呼ばれている[62]。衰えつつある自分の実力に限界を感じており、タツヤとの準決勝戦では、仮病で孫のジュリアンをだまして後任のファイターに仕立て上げる[19]。
- ジュリアン・マッケンジー
- 声 - 本郷奏多
- 操作ガンプラ:ガンダムF91イマジン
- ジョンの孫[63]。年齢は21歳。元・ガンプラ塾の第1期生筆頭であり、同門の後輩だったタツヤが過去7度対戦して一度も勝てなかったほどの人物[19]。その実力により三代目襲名を確実視されていたが、二代目の育成方針に疑問を抱き離門した[19]。以降は3年間ガンプラから離れていたが、祖父のジョンに謀られるかたちでイギリス代表ファイターの座を引き継ぐ[19]。ブランクがありながらも実力は衰えておらず、代表引き継ぎ直後の野試合でマオを一蹴する[19]。準決勝では、F91イマジンの必殺技「バックジェットストリーム」をもってタツヤと激闘を繰り広げるが惜敗する[19]。当初は三代目を継いだタツヤが二代目の思想に染まったのではないかと危惧していたが、バトルの中でその真意を知って安堵し、自身も本格的なガンプラ復帰を決意する[19]。
- 『GBF-T』でも精力的に活動しており、イギリスに短期留学したキジマ・ウィルフリッドを指導している。
その他のビルダー / ファイター
- サザキ・ススム
- 声 - 広橋涼
- 操作ガンプラ:ギャン、ギャンギャギャン、ギャンバルカン
- セイと同じ地区に住む少年[64]。地元でも有数の実力派ファイター[15]として知られ、タツヤからも一目置かれていたが、高飛車な物言いとガンプラを乱暴にあつかう戦いぶり[14]から、人格面での評価は低い。セイの作る高性能なガンプラに惚れ込み、そのガンプラで大会に出場しようと言い寄っていたが、サザキの悪評を知っているセイからは敬遠されていた[14]。
- 当初は優れた制作技術をもつセイのガンプラで世界大会に出場することを望んでいた。そのため、自分に協力しなければ勝てない現実をセイに知らしめようと二度のバトルを挑んだことが、セイとレイジにコンビを組ませるきっかけとなった[14]。地区大会準決勝でもセイとレイジに改造機「ギャンギャギャン」で応戦するが、敗退する[28]。その後は台詞のないモブキャラクターとして画面の端々に登場する[注 15]後、世界大会決勝戦前夜祭でギャンギャギャンの改造機「ギャンバルカン」でモンタのターンXとのバトルに挑み、セイに向かって来年への抱負を豪語するが、直後に乱入したフェリーニのガンダムフェニーチェリナーシタに惨敗する[44]。
- 『GBF-T』では、第10回世界大会でベスト16まで進出したことが明かされる[65]。
- ゴンダ・モンタ
- 声 - 三宅健太
- 操作ガンプラ:ゴールドスモー、ターンX
- 聖鳳学園の高等部2年生で、タツヤと同じく生徒会と模型部にかけもちで所属している[66]。長身で体格がよく、ゴリラのような顔つきが特徴。生真面目で厳格な性格だが、自分の顔を馬鹿にされるとムキになって怒る一面をもつ[15]。タツヤへの忠誠心は非常に強く、彼がメイジン・カワグチを継ぐことは当初から本人より知らされており、その時が訪れるまではともに生徒会と模型部を盛り立てていくことを誓っていた。また彼もタツヤ同様セイの実力には期待を寄せていた(外伝『GBF-A』より)。
- セイを訪ねて学園に無断侵入したレイジと悶着を起こし、その腹いせにガンプラバトルを申し込むが、力およばず敗退する[15]。世界大会決勝戦直前の前夜祭ではサザキとのバトルを展開するも敗北[44]。決勝戦に臨むセイに対して激励の言葉を送る。
- キララ / ミホシ
- 声 - 悠木碧
- 操作ガンプラ:ガーベラ・テトラ
- 本名は「ミホシ」。「歌って踊れて、ガンプラを作ってバトルまでこなしてしまう」というキャッチコピーで売り出し中のアキバ系アイドル[67]。桃色に染めたツインテールの髪が特徴だが、プライベートは黒髪でメイクの下もそばかす顔という地味な風貌[67]。ただし、服の上からでも起伏が分かるほどスタイルはいい[67]。
- ガンダムやガンプラに対する造詣は深く、セイと対等な談義ができるほどの知識をもつ[注 16]。しかし、実はガンダム自体にはまったく興味がなく、自分をガンプラアイドルとして売り込みたい所属事務所の命令でガンダム作品のアニメシリーズ鑑賞やガンプラ製作などの勉強を強制されていた[51]。ガンプラバトル選手権への出場も自身の知名度を上げるための踏み台としか思っておらず、事前に対戦相手のガンプラを傷つけるなど卑怯な手を使ってバトルを勝ち進んでいた[51]。一方で、アイドルとして高みを目指そうとする意志は本物であり、そのためになりふり構わず努力する姿勢にはレイジも理解を示す[51]。
- 地区予選三回戦で上記の理由から策を弄するも敗退する[51]が、その後は策を抜きにして努力を積み重ねた結果、世界大会のイメージキャラクター兼リポーターに抜擢される[17]。フェリーニの求愛に心揺れるが、彼の酒癖の悪さ(ガンダム・ガンプラ談義が止まらなくなる)に幻滅する。しかし、実況中もフェリーニの試合の動向を気にかけたり酒を酌み交わしたりするなど憎からず思っている描写があり、彼と行動をともにすることが多くなる。
- 最終話エピローグでは、念願だった武道館コンサートを行う場面が描かれる[12]。
- 『GBF-T』では、本名の「ミホシ」の名でハリウッド女優に登りつめている[61]。
- 辰造(たつぞう)
- 声 - 稲田徹
- 操作ガンプラ:アプサラスIII
- ミサキの勤める旅館を恐喝していた地上げ屋[68]。かつては「灼熱のタツ」と恐れられた世界レベルのガンプラファイター[13]だったが、何らかの事情で現在の稼業に身を落としている。旅館の所有権をめぐりセイたちとバトルを繰り広げるが、敗北する[13]。最終話エピローグでは、部下たちとともにミサキの旅館で働く場面が描かれる[12]。
- カトウ
- 声 - 成田剣
- 操作ガンプラ:ガンダムダブルエックス&GXビット12機[13]
- 地区大会決勝戦におけるセイたちの対戦相手で、大会常連のベテランファイター[13]。セコンドも含めて『機動新世紀ガンダムX』の登場人物の1人「ジャミル・ニート」の扮装をしている[13]。「軍団の魔術師」の異名をもち、12機のGビットによる物量作戦を得意とするが、レイジのビルドガンダムMk-IIにGビット全機を撃破され、ツインサテライトキャノンの発射体勢に入った隙を突かれて撃破される[13]。
- ガウェイン・オークリー[注 17]
- 声 - 須嵜成幸
- 操作ガンプラ:デビルガンダム
- アイラが加入する前に「ネメシス」のメインファイターを務めていた男[69][10]。25歳[17]。オーストリアのブルーデンツ出身[注 18]。世界クラスの実力をもちながらも、アイラとの模擬バトルで完敗したことでその地位を失う[10]。
- 『GMの逆襲』ではアイラに完敗したことでネメシスを解雇されたため、ガンプラマフィアに転身。同時に、かなりのナルシストかつ悪趣味なセンスの持ち主であることも明かされる。フェリーニに敗北し、ほかのメンバーとともに逮捕される。
- グレコ・ローガン
- 声 - 黒田崇矢
- 操作ガンプラ:トールギス・ワルキューレ
- 第6回世界大会におけるアメリカ代表ファイター。ロサンゼルス出身。フェリーニの親友にしてライバル[70]。年齢は27歳でガンプラ歴20年のベテラン[10]。「暴れ牛」の異名をもつ強面の男だが、そのバトルスタイルは繊細にして緻密[70]。過去に2度の世界大会出場とベスト16入りを果たしており、第7回大会でも地区予選突破を確実視されていたが、決勝でニルスに惨敗する[10]。
- 『GBF-T』においても、世界トップクラスのファイターとして活動している[38]。
- カルロス・カイザー
- 操作ガンプラ:α・アジール
- 第6回世界大会の覇者で、「キング・オブ・カイザー」の称号をもつ現役最強ファイター[71]。32歳[17]。フィンランドのマリエハムン出身で、7歳のころにSNSで知り合った日本の友人たちの影響でガンプラ製作を初めた[注 19]。『機動戦士ガンダム』劇中でのジオン軍整備兵の台詞「脚なんて飾りです」に感銘を受け、脚のないMSやMAを好んで製作している[17]。
- 第7回大会でも優勝候補の筆頭とされていたが、フィンランド予選決勝でアイラに惨敗し、本戦出場を逃す[10]。
- ヤジマ・キャロライン
- 声 - 斎藤千和
- 操作ガンプラ:騎士ガンダム
- 大手商社であるヤジマ商事の社長令嬢[72]。縦ロール状にまとめた金髪と短めの眉毛が特徴で、性格は高飛車でわがまま[72]。街中では白馬に乗って移動し、執事のセバスチャンを常に従えている。中学の美術展覧会で常に自分より上位に入賞するチナをライバル視している[72][9]が、チナからは「キャロちゃん」と呼ばれるなど友人あつかいされており、いつも調子を狂わされている[9]。
- 展覧会に出品されたチナの絵画を見てガンプラを知ったことをきっかけに、チナに一泡吹かせようと女性限定のガンプラバトル大会への出場を要求[9]。父(声 - 前田弘喜)の縁で知り合ったニルスに半ば強引にガンプラバトルの手ほどきを施させ、大会でチナに挑むが、ベアッガイIIIの思わぬ能力の前に敗北する[9]。この一件がもとで世界大会の際にはニルスの彼女を自称するようになり[注 20]、ヤジマ商事の社員総出で彼の応援に駆け付ける[11]。決勝戦直前にニルスと共に会場地下で巨大アリスタを発見した直後にベイカーに発見・拘束されるが、セバスチャンに救出される[21]。
- 最終話エピローグではヤジマ商事の財力をもってニルスを支援し、プラフスキー粒子生成の成功に貢献する[12]。
- 『GBF-T』ではニルスと結婚し、ヤジマ商事専務として世界を飛び回っている[55]。
- イマイ・アリス
- 操作ガンプラ:ノーベルガンダム・デコ
- 女性限定ガンプラバトル大会でのチナの初戦の相手[9]、高校2年生。『機動武闘伝Gガンダム』の登場人物「アレンビー・ビアズリー」の色違いのような容姿をしている。
- C
- 声 - 遠藤大智
- 操作ガンプラ:ヘルジオング マリーン、ヘルジオング ギャラクシー
- マシタがセイたちを妨害するために雇った裏社会のファイター[73]。ガンプラ関係の仕事であれば合法、非合法問わずに請け負う[73]ガンプラマフィア[25]。報酬は高額ながらも、その任務達成率は97.4パーセントに達する[73]。妨害はおもに専用の端末を用いてバトルシステムに侵入し、地下やトイレなどさまざまな場所からガンプラを遠隔操作している。当初はベイカーに雇われて世界大会予選第7ピリオドのレースに侵入してセイたちを妨害するが敗北し、自身を追跡してきたタケシに拘束される[26]。
セイの家族
- イオリ・リン子
- 声 - 三石琴乃
- セイの母親。留守中の夫・タケシに代わってイオリ模型を経営しているが、自身は模型の知識には疎く、ほとんどセイに頼り切っている[74]。若々しくスタイルのいい美女で、その美貌を拝もうと店に訪れる客もいる[14]。料理上手で、特に野菜炒めが得意[74]。色恋事に対する嗅覚が鋭く、チナとアイラの恋を成就させようと彼女たちにアドバイスを送る[28][13][9]。アイラが「ネメシス」を脱退した後は(レイジがほとんど男女関係の同居について何も考えずに招き入れたことから)大会期間内はホテルの自分の部屋に招き入れて、その後は身の振り方が決まるまで彼女をイオリ模型に住まわせるよう提案する[19]。
- セイとレイジのベスト16進出後は、彼らを応援するために大会会場に赴く[26]。
- イオリ・タケシ
- 声 - 川島得愛
- 操作ガンプラ:ガンダム、パーフェクトガンダム
- セイの父親。イオリ模型の店主。第2回世界大会の準優勝者で[75]、10年前にはプラフスキー粒子とバトルシステム開発のモニターをしていた。現在は国際ガンプラバトル公式審判員として店の経営を妻子に任せ、ガンプラ普及とガンプラマフィアの撲滅のために世界中を旅している[75][26]。セイと同じく普段は穏やかな性格だが、ガンプラのことになると熱血な一面を見せる。リン子を「リンちゃん」と呼ぶ愛妻家でもあり、彼女からは「ダーリン」「タケちゃん」などと呼ばれている。タツヤにガンプラバトルの楽しさを教えた人物であり、彼のことは「ユウキ少年」と呼んでいる[44][21]。
- 第7回大会の決勝トーナメント直前にCを追って日本に帰国した後、「世界中を旅して回っている通りすがりのガンプラマニア」としてレイジとアイラにガンプラ製作の手解きをする[26]。その後はイオリ模型で(リン子不在の理由を知らないため)しばらく1人で生活していた[24]が、決勝戦前夜祭のテレビ中継でリン子がセイの応援のために静岡にいることを知り、ようやく再会を果たす[44]。決勝戦後の騒動ではパーフェクトガンダムで参戦し、セイたちを援護する[12]。
その他の人物
- ラルさん
- 声 - 広瀬正志→宝亀克寿(『GBF-T』第5話以降)[注 21][77]
- 操作ガンプラ:グフ(旧キット)、グフR35、ドムR35(『GBF-T』)
- 本名不明。イオリ模型の常連客。『機動戦士ガンダム』の登場人物の一人ランバ・ラルに似た容姿[注 22]を持つ、自称35歳の中年男性。タケシからは「ランバ」と呼ばれる。ガンプラ黎明期の旧キット[29]から現行商品のHGキット[22]に至るまでグフ系の機体を好んで製作している。「青い巨星」の異名を持ち[24]、行きつけのガンプラバーの常連たちからは「大尉」と呼ばれ、最大の敬意を払われている[29]。劇中では、バトルの解説役としてさまざまな場所に出没する[15]。
- ビルダーとしての実力はセイとレイジから一目置かれ[22]、フェリーニや辰造の様子や、珍庵やマッケンジー卿やタケシらガンプラバトルの重鎮達とのつきあいからもガンプラバトルに関わる有名人に名を知られていることが示唆されている[28][13][48][19][21]。
- 普段は硬派な振る舞いを見せているが、リン子やキララといった美人に対してはだらしない表情を見せたりすることもある[14][51]。
- また、正義感が強く、世界大会予選でCの妨害工作を目撃した際には、体を張って制止した[18]。セイとチナの恋愛をそれとなく応援しているが、チナがセイの部屋に宿泊することを匂わせる発言をした際にすかさず止めに入るなど、大人として良識ある面を見せる[26]。
- 長らくファイターとしての実力は未知数だったが、『GBF』においては決勝戦後のアリスタ暴走事件でみずから製作した「グフR35」を駆り、珍庵と共にモックの大軍を多数撃破する活躍を見せる[12]。
- 『GBF-T』では聖鳳学園ガンプラバトル部のコーチとなり、部外者でありながら学園敷地内の出入りを認められている[78]。自身の経験とコネクションを活かし、セカイたち「トライファイターズ」を強力にサポートする。時を経てなお、ファイターとしての実力も広く知られており、強豪チームの監督からも一目置かれている。
- オオタケ・アケミ、サメジマ・ユカリ
- 声 - 丸山有香(アケミ)、森千早都(ユカリ)
- セイのクラスメートの女子たちで、チナと仲がよい[15]。ゴールデンイエローのポニーテールがアケミで、ボトルグリーンのウェーブヘアがユカリ。共にタツヤのファン[15]。チナが女性限定ガンプラバトル大会に出場した際には、応援に駆けつける[9]。
- 珍庵(ちんあん)
- 声 - 稲葉実
- 操作ガンプラ:クーロンガンダム、マスターガンダム
- ガンプラ心形流造形術の開祖で、マオの師匠[22]。流派の長らしい貫禄のある老人で、世界レベルのファイターたちにも名を知られているほどの有名人[13]。ファイター、ビルダーとしての技術も高く[注 23]、武術の心得もある。その一方、『機動戦士ガンダムSEED』の登場人物の1人マリュー・ラミアスが好みという一面や[22]、自作のガンプラ以外にもガンダムの女性キャラクターのフィギュアも多数飾っている[注 24]、事あるごとにダブルピースでのアピールを行うなどお茶目な一面も持つ。また、ラルさんやタケシとの会話から、彼らとの長いつきあいがあることが示唆されている[48][21]。最終話では自身もマスターガンダムを使い、アリスタの暴走の事態収拾に協力する[12]。
- 『GBF-T』では、ミナトの夢の中に登場する。
- ナイン・バルト
- 声 - 遠藤大智
- アイラのマネージャー兼主治医[79]。ネメシスが出資している「フラナ機関」に所属している。アイラのコンディション管理を担当しており[79]、バトルでは彼女への指示を行う[33]ほか、移動用車両の運転手も務めるなど[17]、行動を共にする場面が多く、バトルではサポートブースで補佐を務めることもある。
- 「ネメシス」会長であるヨセフの孫への溺愛ぶりやファイターを使い捨ての道具にしか考えていない姿勢には呆れているが、「フラナ機関」にとっては貴重な出資者であるため、無碍にはできずにいる。ヨセフと比べればアイラへの情はまだあるものの、それはアイラが大事なビジネス道具だからであり、ヨセフの命令からアイラを強制的に操ることもいとわない。アイラが友人や親類のいない孤児であることを利用して訓練やバトルを強要してきたが、コンプレックスを払拭されたアイラに離別される。
- 決勝戦直前には密かにマシタ会長と接触し、メイジン専用の強化型エンボディシステムを完成させる。決勝戦の最中は別室でエンボディのコントロールを行っていたが、出力を上げようとした所をアランに制止される[21]。
- ミサキ
- 声 - 白石涼子
- セイとレイジが旅先で宿泊した旅館「竹屋」の若女将[80]で、マオから好意を寄せられている[13]が、彼女自身もマオに気があるような描写がある[48]。辰造に旅館からの立ち退きを迫られていたが、セイたちの活躍によって救われる[13]。世界大会の決勝トーナメントでは、マオの応援のために静岡に赴く。その戦いぶりからマオに好意を抱くようになり、初デートで興奮したマオにキスを迫られて興醒めし[49]一時は疎遠になるも、決勝戦前夜祭にてマオの前に姿を現し、よりを戻す。
- ネメシス会長[注 25]
- 声 - 家弓家正
- 「ネメシス財団」[注 26]会長にしてアイラたちの所属する「ネメシス」のオーナー[81]。「メタンハイドレートの発掘王」と呼ばれており[10]、その豊富な資金力を活かし、世界大会制覇をもくろむ[81]。湖に浮かぶ島に屋敷を構えており、内部には多数のガンプラを保管するバトルルームも存在する[10]。バトルにおいては確実な勝利を望んでおり、アイラら「ネメシス」のファイターに関しても使い捨ての道具にしか思っていないなど冷酷な一面をもつ[24]。一方で孫のルーカスには弱く、ガンプラバトルに参入した理由も世界大会の優勝トロフィーをルーカスにプレゼントしたいがためである。バルトからは「(金持ちの)道楽にもほどがある」と呆れられている[24]。アイラが敗北したことで願いは叶わず、さらにアイラからは「じじい」呼ばわりされるなどさんざんに罵倒される[20]。
- 『GBF-T』では直接登場しないが、「ネメシス」に加入した孫のルーカスを特別あつかいはせず、専属のスタッフを付けずに自分の力だけでガンプラを作らせるようにしている[注 27]。しかし基本的には孫に甘く、ルーカスが日本のガンプラバトル選手権に参加していると知った際には財団の技術スタッフを派遣するほどである[注 28]。
- ラルフ・ジャクソン、ザッカリー・コッパー[注 29]
- 声 - 烏丸祐一(ラルフ)、村上裕哉(ザッカリー)
- ガンプラバトル選手権アメリカ予選のアナウンサーと解説者。アナウンサーのラルフはノリがよく、解説者のザッカリーは冷静に選手の解説をする。アメリカ予選の決勝ではグレコ・ローガンを倒したニルスの実力に驚愕する。
- マシタ会長
- 声 - 坂口哲夫
- PPSE社の会長兼最高経営責任者(CEO)[82]。飄々とした物腰の裏に狡猾さと小心さを持つ中年男性。世界大会の重役としてみずからもガンプラバトルの観戦に興じるが、自身はガンダムの知識には疎く、筆頭秘書のベイカーに助言を求めることが多い[33]。二代目メイジン・カワグチのことは自分の方針に従う姿勢に満足しながらも怯えていた(外伝『GBF-A』より)。
- 実はレイジと同じアリアン出身の異世界人で、当時はしがない盗賊として生計を立てていた[21]。王家の財宝を盗もうとレイジの王宮に忍び込んだところ、宝物庫に保管されていた巨大アリスタの力に巻き込まれ、セイたちの世界に飛ばされてきた[21]。このときにベイカーと出会い、アリスタの力を利用したガンプラバトルシステムを開発、この大ヒットによってPPSE社を世界的な大企業に成長させた[21]。アリスタの宝玉が埋め込まれた懐中時計を所持している[21]。
- 偶然第7回大会に出場していたレイジを見て、自分を捕らえに来たのではないかという疑心暗鬼に駆られ、セイ・レイジ組を排除しようとさまざまな妨害工作を指示する。しかし、セイたちの予想外の奮闘と不運が重なって目論見は外れ続け[16][18]、決勝戦ではタツヤをエンボディシステムで洗脳操作してまで勝ちを得ようとするが、結局失敗に終わる。このときに生じた負の感情が巨大アリスタに反応したことで会場全体を巻き込む大混乱を巻き起こし[21]、セイたちがアリスタを破壊したことで事態は収拾するが、同時に自身をセイたちの世界にとどめる力を失ったため、再びアリアンに引き戻される[12]。最終話エピローグでは、PPSE社で製造していたオリジナルガンプラ「モック」を、ベイカーとともにアリアンの町中で売りさばく姿が描かれている[12]。
- ベイカー
- 声 - 相川奈都姫
- マシタの筆頭秘書[83]。容姿端麗・頭脳明晰の才女で、社の経営にも深くかかわっている[83]。普段は凛とした態度を崩さないが、マシタのおどけに調子を合わせることもある[33]。マシタの命を受け、世界大会でのさまざまな不正行為を指揮する[57]が、ことごとく失敗に終わる。もともとはガンダムオタク[注 30]であったが、自分たちの世界に飛ばされて来たマシタと出会い、以降は彼と共に現在の地位まで上り詰めた[21]。
- マシタには内心呆れつつも慕ってもおり、アリスタの力を失ったマシタとともにアリアンに旅立つ[12]。
- 二代目メイジン・カワグチ
- 物語開始時のメイジン・カワグチでPPSE社が競技としてのガンプラバトルの地位を確立させるための象徴として第1回世界大会にて復活させたメイジンの名を最初に受け継いだ人物(外伝『GBF-A』より)。作中では本人は入院中[44]。彼が倒れたことで、急遽タツヤが三代目を襲名する。レナート兄弟によれば実力は三代目よりもはるかに高かった模様[49]。
- 「楽しいガンプラの普及」を行っていた初代と異なり、勝負において自他ともに厳しい性格をしていたことから(外伝『GBF-A』より)マシタの方針に従い[21]「勝利のみを追求するガンプラ作り」を目指しており、勝利のためには身内も蹴落とすという弱肉強食の理念を標榜していた[19]。バトルでも禍々しい殺気を放ちながら相手のガンプラの関節や破損した箇所を狙って戦い、ジュリアンからは「修羅のごとく勝利のみを求めている」、タケシや珍庵、ラルからは「容赦ない」と評されていた[21]。
- 自身が主宰していたガンプラ塾でも、その理念をもとに徹底した競争社会を作り上げ、当時既に身体を患っていたこともあって次期メイジン候補を一刻も早く選出しようとしていたが、その姿勢がやがてジュリアンをはじめ優秀な人材の反感を買うようになっていった。タツヤは二代目を反面教師にしており、初代とタケシの意を継いだ道を模索している[19]。
- 上記に至る経緯の詳細は、外伝『GBF-A』にて描かれた。なお、タツヤが三代目となることは認めていたようである。
- セバスチャン
- 声 - 河田吉正
- ヤジマ家の執事。キャロラインの世話役として付き従い、彼女の命令を実行する。その範囲はガンプラに関する入れ知恵から尾行まで多岐にわたる。ロックのかかった鋼鉄製の扉を蹴り開けるなど、身体能力も高い[21]。
『GMの逆襲』の登場人物
- マシタ・ミキオ
- 声 - 坂口哲夫
- 操作ガンプラ:サイコジム、ビルドストライクコスモス
- ガンプラマフィアのボス。マシタ会長の双子の弟で、兄と同じくアリスタが仕込まれた懐中時計を所持している。兄が表、自身が裏を牛耳ることでマフィアによる世界支配をもくろんでいた。その実現のため、世界レベルのファイターであるセイたちに勝負を挑む[84]。ヤジマスタジアムの完成式典前に訪れていたセイたちを会場内に閉じ込め、あらかじめセイから盗み出したビルドストライクコスモスを完璧に操作するなど、クラッカーやファイターとしての技術は非常に高いが、バトルではフィールドの粒子を操作してセイたちを苦戦させるなど、卑怯な手段を使う。さらに、切り札のサイコジムを投入してセイのスターバーニングを追い詰めるも、レイジの協力を得たセイに敗北し、部下とともに逮捕される。
- J
- 声 - 水内清光
- 操作ガンプラ:ジムズゴッグ
- ガンプラマフィアのメンバー。ほかのメンバーと違い姑息な手段は使わないと宣言するも、フィールドの地底湖がプラスチックを溶かすシンナーで満たされていることを看破したタツヤに完敗する。
- E[注 31]
- 声 - 最上嗣生
- 操作ガンプラ:GM/GM
- ガンプラマフィアのメンバー。数十機のガンプラを一度に操作できるなどファイターとしての技量は非常に高く、物量作戦でニルスを追い詰めるも、チナの不意打ちで敗北する。
- ネネネ
- 声 - 遠藤沙季[注 32]
- 操作ガンプラ:武者頑駄無真悪参
- ガンプラマフィアのメンバー。紅一点として、美貌を活かした露出度の高い衣装[注 33]と露骨な乳揺れでモニター越しにマオを誘惑して追い詰めるも、ミサキへの思いから誘惑を振り払ったマオに敗北する。