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この項目では、企業のフランソアについて説明しています。喫茶店のフランソアについては「フランソア喫茶室」を、人名については「フランソワ」をご覧ください。 |
株式会社フランソアは、福岡県糟屋郡新宮町に本社を置く製パン企業で、主に九州北部で事業を展開している。
焼きたてパンの卸販売事業の嚆矢となった企業である[3]。
- 1951年(昭和26年)3月26日 - 杉原哲次が資本金50万円で「杵島製パン株式会社」を設立[1]。
- 1957年(昭和32年)5月 - 「杵島製パン」が社名を「杵島糧友製パン株式会社」に変更[1]。
- 1958年(昭和33年)8月 - 新製パン工場が完成[1]。
- 1961年(昭和36年)10月6日 - 福岡市の製パン業9社が合同する形で「西日本製パン株式会社」を設立[4]。
- 1962年(昭和37年)
- 1963年(昭和38年)11月 - 「杵島糧友製パン」が社名を「糧友食品株式会社」に変更。
- 1964年(昭和39年)5月 - 佐世保市早岐早上原町277に製パン・製菓工場を建設し、同工場内に本社を移転[1]。
- 1967年(昭和42年)10月 - 「熊本糧友食品株式会社」が操業開始[5]。
- 1969年(昭和44年)1月27日 - 「イービーキムラヤ」と「糧友食品」が企業合併を前提として業務提携[6]。
- 1970年(昭和45年)
- 佐世保市京町にフレッシュベーカリー(焼きたてパン)店「フランソア」1号店を開店[7]。
- 糧友食品の菓子パン販売子会社として「株式会社フランソア」を設立[8]。
- 1977年 - 福岡県の「西日本製パン株式会社」(日本製粉系列製パン業者)を買収、同県における販路拡大。
- 1979年 - 「西日本製パン株式会社」の直営店部門「メルヘン事業部」を分離し、「株式会社フランソア福岡」を設立。
- 1980年(昭和55年)
- 4月 - 当社と当社の子会社の「西日本製パン株式会社」、「池田製菓」(後のイケダパン)と子会社の「西日本池田製菓」、それに佐世保市の「白砂屋」が各々1000万円を出資して、資本金5000万円で販売部門の「日新製パン」を設立[9]。
- 1982年(昭和57年)
- フランソアが諫早市の工業団地に新工場を完成[10]、焼き立てパン専門製造販売会社に変更[8]。
- 9月 - 「池田製菓」(後のイケダパン)と販売部門を統合[11]。
- 10月 - 「日新製パン」を「株式会社イケダ」に社名変更[12]。
- 1983年(昭和58年)9月1日 - ブランドを「キリンマークのイケダパン」で統一[13]。
- 1986年(昭和61年)
- 1989年(平成元年) - 福岡市で焼き立てパンと惣菜の宅配サービス「旬工房」を開始[15]。
- 1990年(平成2年) - 佐世保市の糧友食品・佐世保市のフランソア(旧社)・福岡市の西日本製パンの3社を合併し株式会社フランソアとなる。本社を福岡市東区に移転。
- 1992年(平成4年)
- 1993年(平成5年)
- 12月 - 伊藤忠商事と共同出資で設立したセブン-イレブン向けの焼き立てパン事業を統括する「東日本フレッシュベーカリーシステム」が札幌市周辺のセブン·イレブン210店で焼き立てパン「焼きたて直送便」を発売開始[17]。(総菜パン・菓子パン25種で開始[18])
- 本社・工場を福岡県糟屋郡新宮町(現在地)に移転[19]。
- 1994年(平成6年)
- 1995年(平成7年)4月 - 福岡県糟屋郡新宮町の冷凍パン生地工場が本格稼働[21]。
- 2012年(平成24年)12月 - 太陽化学と折半出資で「香奈維新(天津)食品」を設立し、現地製パン業向けのパン生地の製造・販売に進出[22]。
- 2017年
- 2月 - 福岡県久留米市の製パン業・木村屋が閉鎖し、工場を譲渡と一部事業を承継[23]。同社から販売されていた「まるあじ」の製造・販売を継承。
- 4月 - 福岡工場・熊本工場を会社分割し、「株式会社ニューイングベーカリー九州」を設立。
- 旧木村屋工場
- 過去に存在した事業所
- 1967年(昭和42年)10月開設[29]。
- 1962年(昭和37年)9月1日操業開始[4]。
- 西日本製パン株式会社(福岡県福岡市大字上和白1195-2[4])
- 1961年(昭和36年)10月6日設立[4]。
- 福岡市の製パン業9社が合同する形で設立した[4]。日本製粉系列製パン業者[33]。
- かつての主要株主:三井物産[4]・日本製粉[4]・九州精糖[4]・西日本相互銀行[4]
- 株式会社寿軒[注 1]
- かつては、発行済み株式のうち、糧友食品(現・当社)が40%、唐津糧友製パン(現・リョーユーパン)が20%を保有していた[37]。
- エースベーカリー株式会社(味の素87.5%[38]・フランソア12.5%[38])
商品については公式サイトを参照。
SLOW BREAD
SLOW BREAD(スローブレッド)は、国内産小麦を使用し、天然素材のみを用い、天然酵母で長時間発酵させて作るパンである[39]。
2013年の一月ごろから九州地区限定で放送されるようになったテレビコマーシャルが、ローカルCMにしては凝っているとして一時ネットを中心に話題となった[40]。
手書きアニメを彷彿とさせるレトロなアニメーションが特徴で、「まるでジブリ映画のようだ」と動画投稿サイトを通じてCM放送地域外の視聴者にも広まった。CMを手がけたのは長年ジブリ作品に携わってきた佐藤好春で、2007年ごろよりフランソアの自社ブランドである「スローブレッド」商品に関連するキャラクターデザインなども手がけてきた。当初CMは60秒のロングバージョンとして正月の箱根駅伝中継の合間に九州内6局でのみ放映されたが、以降ひとつの世界観を持ったシリーズとして、現在までにいくつかのバージョンが製作放送されることになる[41]。
出典
『西日本会社要覧 昭和41年版』 西日本新聞社、1966年。pp224-225
“竹内宏の諸国産業漫遊記 30 長崎”. Will 1987年8月号 (中央公論社) (1987年8月).pp158-168
『西日本会社要覧 昭和41年版』 西日本新聞社、1966年。pp201-202
『熊本年鑑 昭和46年版』 熊本年鑑社、1971年1月20日。pp105
『長崎市統計年鑑 昭和44年版』 長崎市企画部統計課、1971年1月20日。pp204
“商品の新鮮さ届ける 杉原昇・糧友食品社長”. 財界九州 1986年4月号 (財界九州社) (1986年4月1日).pp60
“企業ウオッチング フランソワ”. 製菓製パン 1984年12月号 (製菓実験社) (1984年12月).pp191
“ニュースダイジェスト”. 総合食品 1980年7月号 (総合食品研究所) (1980年7月).pp148-149
“西部戦線異常あり 迎撃の地場メーカー”. 野田経済 1982年8月18日号 (野田経済研究所) (1982年8月18日).pp27
加世田市史編さん委員会 『加世田市史 上巻』 加世田市、1986年12月20日。pp568
“ローカル ニューズ ファイル”. 食品工業 1982年11月号 (光琳) (1982年11月20日).pp43-46
“業界スポット”. 製菓製パン 1984年3月号 (製菓実験社) (1984年3月).pp192-193
小林武彦 “円高不況下の企業倒産動向”. 信用金庫 1987年3月号 (全国信用金庫協会) (1987年3月15日).pp63
松尾隆弘 “トレンド・アイ 宅配ビジネス”. 九州経済調査月報 1995年12月号 (九州経済調査協会) (1995年12月).pp33
緒方知行 “セブン-イレブンにおける攻めのビジネスの実践”. 2020 AIM 1994年5月号 (オフィス2020) (1994年5月).pp42-43
“ホットなパン戦争 2000億円市場狙う大手 武器は焼き立て、戦場はコンビニ”. 財界九州 1994年5月号 (財界九州社) (1994年5月1日).pp29-33
矢作敏行 “「取引」から「提携」へ 垂直的戦略提携・試論”. RIRI流通産業 1994年5月号 (流通産業研究所) (1994年5月1日).pp17
“ヘルシーで美味しいパンを創造りたいとの思いを込めて”. FFG調査月報 2011年7月号 (流通産業研究所) (2011年7月1日).pp2
井上公美 “「国内物流と国際物流の融合」(5)フェリー輸送とのモードミックス”. コンテナエージ 1994年5月号 (コンテナエージ社) (1994年5月).pp43
“展望台”. 食品と科学 1995年4月号 (食品と科学社) (1995年4月).pp24-33
井上公美 “「国内物流と国際物流の融合」(5)フェリー輸送とのモードミックス”. ERINA business news No.95 (環日本海経済研究所) (2013年1月25日).pp14
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広報など1次資料
『第72期 有価証券報告書』 フジパングループ本社、2018年9月25日。pp4