プリキュアシリーズ
日本の女児向け変身ヒロインアニメシリーズ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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プリキュアシリーズは、朝日放送→朝日放送テレビ(ABCテレビ)[注釈 1]、ABCアニメーション[注釈 2]、ADKエモーションズ[注釈 3]、東映アニメーションの制作により、テレビ朝日系列で2004年から放送されている、日本の女児向けテレビアニメシリーズである。
「プリキュア」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「プリキュア (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
注意事項:
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本シリーズは、テレビ朝日系列の日曜8時台後半にて、朝日放送→朝日放送テレビ制作によるテレビアニメとして制作されているもので、『明日のナージャ』(2003年 - 2004年、以下『ナージャ』)の後番組として『ふたりはプリキュア』(以下『無印』)が放映されたのが始まり。市街戦中心でマーシャルアーツ[7]を用いた肉弾戦主体のアクションと、友情やヒーロー物としての周囲の人間関係の過程や成長を描く事に重きを置いた作劇が特徴。ジャンルとしては女児向け変身 (ヒーロー)・アクションアニメに類するものである。生みの親として、プロデューサーの鷲尾天と演出家の西尾大介(いずれも東映アニメーション所属)が挙げられる。
監督・演出家として第一線で活躍する西尾大介を中心に、プリキュアの基本理念が確立。キャラクターデザインの稲上晃は、鷲尾からの「目が大きくて顎の無い流行りの顔立ちに反発すること[8]」、西尾からの「目元の鋭さや凛々しさ[9]、服の着こなしや立ち居振る舞い[8][10]、格闘に支障のない機能性ある服装[11]、要所でリアリティのある骨格[12]」を意識するという反骨精神的な要求に応え、プリキュアの基本的なデザインを打ち立てる。以降座組を変えながらも20年近くにわたりシリーズを重ね、2024年放映の『わんだふるぷりきゅあ!』(以下『わんだふる』)で21年(作品)目となる。
西尾はシリーズ2年目である『ふたりはプリキュアMaxHeart』の最終回を最後にシリーズディレクターを降り、鷲尾はシリーズ5年目となる2008年放送の『Yes!プリキュア5GoGo!』(以下『GoGo!』)をもって5年間務めたプロデューサー職から退いた。次作の『フレッシュプリキュア!』(以下『フレッシュ』)からは梅澤淳稔が務める。鷲尾は「一人の人間が居座るのはよくないと思い交代した」と後日談で語っている。その後梅澤と柴田宏明まで連続して複数年務めた後、神木優と内藤圭祐がテレビシリーズとレギュラー映画を交互に務めた期間を経て、『スター☆トゥインクルプリキュア』以降は単年度で毎年交代している(プロデューサーを含めたスタッフの詳しい変遷は「作品一覧」を参照)。また、鷲尾はプロデューサー退任から7年後の『Go!プリンセスプリキュア』より企画として復帰し、以降の作品でエグゼクティブプロデューサー的な立場で同職を担当している。
1990年代中頃より、テレビ朝日系列の日曜8時台後半では、『ナージャ』のように幼児から小学校中学年までの女児をターゲットとした柔和なアニメ作品が多く放映されていたが、当時女児向けアニメはおろかアニメそのものに疎かった鷲尾は「自分のやりたいことをやる」と開き直り、従来にとらわれない新たな作品を開拓する[13]。仮面ライダーシリーズやウルトラマンシリーズが放映されていた世代である鷲尾は、「とりあえず変身して戦うのがかっこいいだろう」という発想から、同時間帯で放送されていた『ママレード・ボーイ』『花より男子』などの恋愛系、『夢のクレヨン王国』『どれみ』シリーズなどのファンタジー系とは逆の「戦い」をメインとするべく、『ドラゴンボール』『エアマスター』などで頭角を現した西尾にシリーズディレクターを依頼。前述した変身して戦うという概念、それに映画『48時間』や『ダーティハリー』、ドラマ『白バイ野郎ジョン&パンチ』といったバディ物の構造を取ることで新しいアクションが模索された。また鷲尾は「幼児期の男女に差はほとんどなく、公園や幼稚園では男女関係なく飛び跳ねて遊びたいはず」という考えから、企画書に「女の子だって暴れたい」と書いたという。メインターゲットの好む物のリサーチにおいて、『セーラームーン』の研究も行われたが「『セーラームーン』と同じことをしても今の時代に受け入れられるわけではない」とし[14]、『無印』及び『MaxHeart』をそれらのカウンターとして位置付けた[15]。女の子らしい華麗さをメインとするのではなく、あくまで香港映画のような激しい接近戦という意味で変身アクションを志したという[16]。一方で、西尾は性別によってターゲットを限定するようなマーケティングに対する強い警戒心も見せており、総体としてこれまでの戦闘物や女児向け作品に対する強い批判性を含みながら、同作品に挑んだことが窺える[17][18][19]。
1シリーズの放送話数は原則番組単位として1年ごとにリセットされており、各シリーズ間には『映画 プリキュアオールスターズ』シリーズなどのクロスオーバー映画を除き、同じテレビ朝日系列で日曜朝に放送されている仮面ライダーシリーズやスーパー戦隊シリーズと同様に、登場人物や世界観などの連続性はない[20]。放送期間は朝日放送→朝日放送テレビをはじめとするテレビ朝日系列を基準として、毎年2月から翌年1月までの1年間(4クール)[注釈 4]となっており、話数は作品によって差異はあるが概ね49話前後である。『GoGo!』で、『おジャ魔女どれみ』(1999年 - 、以下『どれみ』)シリーズが持っていた、日曜8時台後半での通算最多話数(全201話)の記録を塗り替え、11年目の2014年に放送された『ハピネスチャージプリキュア!』(以下『ハピネス』)で、シリーズ通算話数500回に達した。メディアミックスも盛んに行われており、アニメを中心として映画・漫画・ゲーム・ミュージカルなど幅広く展開されている。また、劇中に登場するアイテムは玩具として商品展開されている。
「プリキュア」というタイトルの由来は、格闘とは相反する「プリティー(PRETTY=かわいい)+キュア(CURE=癒す・治す)」を合わせた造語[21]であり、この名前に至るまで相当の時間を要したという[13][注釈 5]。タイトルロゴの下に英字(ラテン文字)も併記されているが、作品によりスペルが異なっている。
スペルは以下の2種類ある。
- PRETTY CURE
- 『無印』から『フレッシュ』までのスペル。しかし『Yes!プリキュア5』(以下『5』)と『GoGo!』は表記なし。
- 『ハピネス』放映時に設定された10周年記念ロゴはこちらが使われている。
- PRECURE
- 『ハートキャッチプリキュア!』(以下『ハートキャッチ』)以降のスペル。
他方で、『ハートキャッチ』以降も上記の記念ロゴのように1.が使われる場合もあり、頭文字のみ大文字の場合もある。また『無印』のオープニング曲「DANZEN! ふたりはプリキュア」には「プリティーでキュアキュア」、『5』のオープニング曲「プリキュア5、スマイル go go!」には「プリティーキュキュキュキュア」の歌詞が織り込まれている。
本シリーズに登場する戦士(他の職業もあり)の名前は「キュア○○」に統一されている(一部例外あり。詳細は後述の「シリーズの特徴」を参照)。しかし、前述した仮面ライダーのように共通しているのは名前だけであり、あくまで物語に関しての繋がりは一切ない。
人数は、『無印』ではタイトル通り2人のバディであり、変身や必殺技(決め技・浄化技)は「必ず2人一緒」がコンセプトとなっている。続編の『ふたりはプリキュア Max Heart』では物語の中盤に2人に助太刀する戦士シャイニールミナス(追加メンバー)が登場するが、作り手に明確な意図がありプリキュアには該当しないキャラクターとして位置付けられている。その後の『ふたりはプリキュア Splash Star』においてもバディ形式を継続する[注釈 6]が、前述の通り登場人物や舞台が一新されまったく別の物語となる。そして『5』ではスーパー戦隊のように5人のチームとなり、さらに続編の『GoGo!』からは『スマイルプリキュア!』(以下『スマイル』)を除き、物語の途中で追加メンバーが登場するのが主流になる[注釈 7]。そのため自ずと人数も増え、総数は2024年2月に登場した『わんだふる』のキュアフレンディで80人目になる。この人数は、「レギュラープリキュア」もしくは「プリキュアオールスターズ」と括られている人物のみのカウントであり、これに該当しないプリキュアを含めるとさらに多くなる(詳細は「シリーズの特徴」を参照)。
本シリーズは主に3歳から8歳までの女子を中心に人気のシリーズとなっている。バンダイが月次でアンケート調査を行っている「バンダイこどもアンケートレポート」によると、毎年6月に定期的に行われている「お子様の好きなキャラクターは何ですか?」とのアンケートにおいて、シリーズ開始の2004年が女子4位、2005年以降の6年間、継続して女子上位3位以内にランキングされている。また、年齢別集計では、女子 3 - 5歳で2004年以降継続して1位、女子 6 - 8歳では2004年および2006年以降で継続して1位を維持している[22]。3歳から8歳までの女子に人気であるという傾向は、「1日だけ何かになれるとしたらお子様は何になりたいですか?」[23]「お子様が“変身”してみたいものは何ですか?」[24]「お子様の好きなテレビ番組名」[25]などのアンケート結果においても同様となっている。
公式の略称としては「○○プリ」(例として『ドキドキ!プリキュア』→「ドキプリ」)または「プリ○○」(『キラキラ☆プリキュアアラモード』→「プリアラ」)の2種類が存在し、番組のX(旧Twitter)やInstagramなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のアカウントやハッシュタグにも用いられている。
本シリーズのナンバリングタイトルおよび本項目限定の略記を下記に記し、1作品単独のレギュラー映画に関しては略記の頭に『映画〜』と付する。また、各作品のモチーフになったジャンルおよびテーマも()に併記する。
テレビシリーズ
- 『ふたりはプリキュア』→『無印』
- 『ふたりはプリキュア Max Heart』→ 『Max Heart』
- 『無印』+『Max Heart』→『無印』シリーズ(白黒)
- 『ふたりはプリキュア Splash Star』→『Splash Star』(花鳥風月)
- 『無印』シリーズ+『Splash Star』→『ふたり』シリーズ
- 『Yes!プリキュア5』→『5』(チョウ)
- 『Yes!プリキュア5GoGo!』→『GoGo!』(バラ)
- 『5』+『GoGo!』→『5』シリーズ
- 『フレッシュプリキュア!』→『フレッシュ』(フルーツ・ダンス・四つ葉のクローバー)
- 『ハートキャッチプリキュア!』→『ハートキャッチ』(花・ファッション)
- 『スイートプリキュア♪』→『スイート』(音楽・組曲・友情)
- 『スマイルプリキュア!』→ 『スマイル』(おとぎ話・笑顔)
- 『ドキドキ!プリキュア』→『ドキドキ』(トランプ・愛)
- 『ハピネスチャージプリキュア!』→『ハピネス』(おしゃれ・幸福)
- 『Go!プリンセスプリキュア』→『Go!プリンセス』(プリンセス・夢)
- 『魔法つかいプリキュア!』→『魔法つかい』(魔法・絆)
- 『キラキラ☆プリキュアアラモード』→『アラモード』(スウィーツ・アニマル・パティシエ)
- 『HUGっと!プリキュア』→『HUGっと』(育児・お仕事)
- 『スター☆トゥインクルプリキュア』→『スター☆トゥインクル』(宇宙・星座)
- 『ヒーリングっど♥プリキュア』→『ヒーリングっど』(お医者さん・生命・自然)
- 『トロピカル〜ジュ!プリキュア』→『トロピカル〜ジュ』(海・化粧品)
- 『デリシャスパーティ♡プリキュア』→『デリシャスパーティ』(ごはん〔食事・料理〕・笑顔)
- 『ひろがるスカイ!プリキュア』→『ひろがるスカイ』(空・ヒーロー)
- 『わんだふるぷりきゅあ!』→『わんだふる』(ペット・動物・絆)
映画作品
- レギュラー
- 『映画 デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!』→ 『映画デリシャスパーティ』
- クロスオーバー
- 『映画 プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合!』→『DX』(1作目)
- 『映画 プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!』
- 『映画 プリキュアオールスターズNewStage みらいのともだち』→『NewStage』(映画公式プリキュア・キュアエコー初登場)
- 『映画 プリキュアオールスターズNewStage2 こころのともだち』
- 『映画 プリキュアオールスターズNewStage3 永遠のともだち』→『NewStage3』(10周年記念映画)
- 『映画 プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪』→『春のカーニバル♪』
- 『映画 プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!』→『奇跡の魔法!』
- 『映画 プリキュアドリームスターズ!』→『ドリームスターズ!』
- 『映画 プリキュアスーパースターズ!』→『スーパースターズ!』(10作目)
- 『映画 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』→『メモリーズ』(15周年記念映画)
- 『映画 プリキュアミラクルユニバース』→『ユニバース』
- 『映画 プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日』→『ミラクルリープ』
- 『映画 プリキュアオールスターズF』→『F』(20周年記念映画、映画公式プリキュア・キュアシュプリーム初登場[26][27])
基本的なフォーマット
以下の内容は、例外も多く存在することに注意する必要がある。 |
妖精の世界に伝わる「伝説の戦士」および有資格者
ごく普通の少女が妖精に助けを求められ伝説の戦士[注釈 8]と呼ばれる『プリキュア』へと変身し、妖精の世界や異世界[注釈 9]を支配した悪の組織と素手で戦う」というフォーマットで(いわゆる勧善懲悪)、巻き込まれ型の構造を持つ傾向にある。ただし作品によっては放送開始時点でプリキュアに覚醒していた人物もおり、主人公と合流後に正体や経緯を明かすケースが多い。
大抵変身アイテム入手後すぐに覚醒するのが通例であるが、気の迷いなどで一度では覚醒できなかった人物もいる。それを使いながら専用の呪文を唱えることで変身し、その後名乗りを行い敵と対峙する。変身後の名前は「キュア[注釈 10]+英語などの外国語[注釈 11]」(『無印』で例えると、美墨なぎさ→「キュアブラック」 雪城ほのか→「キュアホワイト」)となり名乗り時には必ず言う。メンバーや敵からはフルネームの他に「キュア」を外した名前(「ブラック」「ホワイト」[注釈 12])で呼ばれたり、まれに変身前の名前(「なぎさ」「ほのか」)で呼ばれることもある。
舞台は日本であるため、プリキュア(とそれに準ずる戦士)になれるのは主に日本人の女子中学生であり、大半が2年生であるが、他の学年、あるいは小学生や高校生、成人女性や幼児、男性も存在する[28]。場合によってはハーフであったり、異世界から来た人物やかつて敵幹部だった人物、人間以外の動物、妖精・精霊、アンドロイド、宇宙人、人魚もいる(素性やプロフィールなどの詳細はプリキュア一覧や各作品の記事を参照)。
メンバーは大きく2つに分けられ、1つは主人公を含む物語の序盤で覚醒した「初期メンバー」、もう1つは物語の中盤で覚醒した「追加メンバー」(「追加戦士」とも言う。ただし『スマイル』のようにそれが存在しない作品もある[29])である。
劇中に登場したプリキュアは「レギュラープリキュア」、あるいは映画やデータカードダス、玩具等での呼称から「プリキュアオールスターズ」と称されている。なお、シャイニールミナスとミルキィローズは当初の設定ではプリキュアではなくそれに準ずる扱いだったが、オールスターズの展開にあわせてこれに含まれている。ただし『NewStage』で初登場したキュアエコーのように作品によってプリキュアとしての扱いが分かれたり、制作関係者個々人の認識によっては『映画魔法つかい』のキュアモフルンもオールスターズに含まれる[30]など、制作サイドにおいても公式(オールスターズ)・非公式の判断が分かれることがある事に留意する必要がある。
主人公などの設定および性格
ここでは、主人公やメンバーの設定および性格について解説する。
- 初期メンバーと追加メンバー
- 初期メンバーとは主人公を含む物語の序盤で覚醒したキャラクターを指す。一方で追加メンバーとは物語の中盤で覚醒、あるいは主人公達と合流したキャラクターを指す。初期メンバーと追加メンバーの区分は作品によって変動する場合がある[注釈 13]。初期メンバーと追加メンバーのアイテムなどの差異は作品により異なり、統一されたものと区別されたものの2パターンに分かれる。
- 性格
- 主人公は『ふたり』シリーズではタイトル通り2人である。スポーツ得意な主人公(美墨なぎさ・日向咲)と勤勉家の主人公(雪城ほのか・美翔舞)、相対する性格になっている。
- 『5』以降はメンバーごとに多種多様なイメージカラーが設定されており、その中でもピンク色のプリキュアに覚醒する人物が主人公とされるケースが多い。例外として『トロピカル〜ジュ』の夏海まなつは白[注釈 14]を、『ひろがるスカイ』のソラ・ハレワタールは青をメインに据えている。性格は「フレンドリーかつ積極的で勉強か運動(もしくは両方)が苦手」が大部分を占めるが、勤勉家やおとなしい人物も僅かながらいる。また、全員チームをまとめるリーダーも務めている。
- 敵対組織の幹部に対してもトドメを刺すことには否定的で説得や救助を試みるなど最後まで和解の方法を模索する。命を散らす結果になりながらも最後には彼女達の考えに理解を示し和解する者もいれば、最後まで否定しながら散っていく者、「危機を前に敵も味方もない」と協力する者もいるなど複数のパターンがある。
- 主人公以外の性格は天然、冷静沈着、おっとりなど多種多様である。キャラクターごとのイメージカラーから来る、いわゆるステレオタイプな性格がその中心ではあるが、中にはそれと異なる性格付けがなされている場合もある。
- 特に主人公となるキャラクターにはその性格を表す何かしらの口癖があり、それがそのままその作品のキャッチフレーズにもなっている。
- 学業以外の活動・将来の夢
- メンバーの中には学業やプリキュアと並行して他の活動(ファッションモデル、女優など)を行っている人物もいる。
- 中にはストーリーが進むにつれて、将来なりたい夢が明確になるキャラクターもいる。しかし、まれに新たな夢が見つかったことで二つの夢の間でジレンマに陥る人物もいる。
- 友情・恋愛
- 本シリーズは、プレティーンおよびティーンエイジャーの少女たちがプリキュアに覚醒して共闘することによって、友情や絆を深めていくのがコンセプトとなっている。メンバーは常に良好な信頼関係を築き行動しているが、時折性格の違いや意見の衝突により軋轢が生じ仲たがいになるメンバーもいる。『無印』と『Max Heart』では、パートナー同士で関係を築くのに相当な時間を費やした。
- まれに過去のトラウマやコンプレックスなどで落胆や絶望する人物もおり、その影響で変身不能に陥る場合もある。しかし、仲間の励ましや自身が原点に立ち返ったことより奮起して立ち直るのもお決まりとなっている。
- この年代は思春期にも相当するため、プリキュアが同級生の男子もしくは年上の青年に恋心、もしくはそれに近い感情を抱くケースがある。恋愛をメインに扱っている作品は少ないが、1つの要素としてはシリーズの定番であり『無印』から扱われている。
- 家庭環境
- 主人公およびメンバーの住宅は一戸建てやマンションが大半だが、中には個人経営の店、社長令嬢の場合は豪邸などに住んでいる場合もある。
- 大抵両親と住んでいるのが通例だが、時には何らかの事情で親と離れて暮らしていたり、片親家庭である場合もある。
- 親族がプリキュア経験者という人物もいる[注釈 15]。
- 異世界出身のメンバーや文化
- 異世界[注釈 16]から来た人物および人間に変身可能な妖精は、人間界で暮らす際に名字を追加したり、本名の長さや素性を伏せるべく改名することがある。住居は主人公の家への居候が通例であり、主人公の両親もあまり詮索などはせず迎え入れている。中には自前の住居があったり主人公の家以外へ居候する人物もいる。
- 同時に主人公たちが通う中学校へも編入し、クラスメイトになるのが通例であるが、中には学校へ編入しない人物もいる。また異界者などが人間界で暮らすことが決定した場合、人間界の文化を学び生活に適応していくパターンがほとんどである。
- 容姿は人間界の主人公と同じであるものが大半であるが、中には容姿が若干違ったり特殊な能力を持っている人物もいる。
- 異世界の文化については、人間が存在しない妖精の世界やメルヘンチックな世界、機械的な近未来などと、作品により雰囲気に差異がある。また言語が登場する場合は通常の人間では読解や会話が出来ないケースもある。
物語の舞台および世相反映
主人公たちが暮らす町はいずれも架空であり、具体的な位置情報が明言されることはない。ただし作品によっては実在する場所がモチーフになっている場合もある。『ふたり』シリーズは舞台に明確なモデルが存在し、人物含め一定の現実味とリアリティラインが守られているが『5』以降の作品においてはこの限りではない。
物語は基本的に主人公たちが暮らす町を中心に展開されるが、旅行や合宿などでメンバーが他の町や異世界へ遠出するエピソードもある[注釈 17]。この場合も大抵別の架空の町へ行く、もしくは行き先が明言されないなど作中世界の範疇で物語が進行する。しかし話によっては実在する都市が舞台となることもあり、またタイムスリップして過去や未来の世界を駆け巡る場合もある。
また、作品が放映されている時点で現実世界の世相を反映したものが登場することもある。
プリキュアをサポートする妖精たち
プリキュアのサポートを担う妖精たちは作品オリジナルもしくは動物をモチーフとしたものが大半であるが、ぬいぐるみやフェアリー、人間の赤ちゃん、宇宙人もいる。
人間界においては自らの姿を上手く利用し、動物やぬいぐるみとして一般人の目を欺くことが多い。しかし、一般人に危機が迫っている場合はこの限りではない。また大半の妖精は異世界出身だが人間界で終始する場合はこの限りではない。会話では特徴的な語尾を付けて話す傾向がある。
妖精はプリキュアに相応しい少女を見つけると、前述の通り変身アイテムを与え敵を倒すことを懇願する。これによってパートナーとなった妖精は特定の個人の専属として、あるいはチーム全体または複数人をサポートする。
人間へ変身可能な妖精もおり、それと同時に名前や声色も変わるのが通例だがそのままの妖精もいる。また基本的に語尾もつけずに喋るようになるがこちらも例外がある。相互変身可能な妖精も衝撃を受けたり、体力を消耗するなどの事象により妖精へ戻ってしまうことがある。
男性キャラクターの位置づけ
鷲尾プロデューサーはシリーズ開始当初は「女の子が主役で、自分たちで物事をとにかく突破することを見せたかった」と考えており[31]、そのため鷲尾が手掛けた作品では「正義の味方として戦うのは女の子だけ」という路線が徹底され、戦士たちを助ける男性キャラクターは一切登場せず同種作品との区別化を図っていた。『5』シリーズでも妖精が人間の青少年へと変身するがこちらも戦闘能力はなく、あくまでメンタル面におけるアドバイス役としての役割を担うことが多い。
しかし、鷲尾はシリーズを重ねるにつれて「プリキュアは女の子だけに拘らない、時期が来て子どもたちが受け入れてくれるのであれば、男の子がいたって不思議ではない」とも考えていたと語っている[32]。
梅澤プロデューサー以降からは戦闘を助ける男性キャラもしばしば登場するも、その役割は限定的な局面に留まっていた。その中で『HUGっと』では一度のみのゲストキャラクター的な扱いではあったが本格的な男性のプリキュアが初登場した[33]。
その後、『デリシャスパーティ』からはプリキュアと共闘する男性のレギュラーキャラクターも登場し、『ひろがるスカイ』ではメインキャラクターとして初めて男性のプリキュアが採用されるに至る[32]。
劇中のアクションや行動
プリキュアは敵に遭遇するとその時点で覚醒している人物が変身し個人の名乗りを行い、全員が覚醒している場合はチームの名乗りも行う(話によってはすぐに戦闘に入ることもある)。
プリキュア側が敵の作戦の前に戦闘不能に陥ると、大抵の場合仲間による救出や自力で窮地を脱するなどの理由により、形勢を逆転するケースがほとんどである。しかし、話によっては為す術もなくプリキュア側が撤退を余儀なくされる場合もある。
プリキュアに変身後は攻撃力・跳躍力・瞬発力などが飛躍的に上がり、主人公が初変身した時はその能力が使いこなせず戸惑う描写がなされている。しかし、すぐに適応した主人公も一部存在する。戦闘の描写においては素手で敵や怪物に立ち向かうアクションシーンを展開する手法がとられており[34][注釈 18]、敵を倒す(浄化する)[注釈 10]時は主に「決め技」(「浄化技」)を使う。
『ふたり』シリーズではタイトル通り、変身や決め技の発動は2人揃っている事が前提のバディ形式が特徴であった。『5』シリーズ以降はそれらを各自単独で行うスタイルが主流であるが、一部作品ではバディ形式も採用されている。
プリキュアは敵幹部と対峙し退却させるのが任務であるが、助けるケースもあり、その手法も多岐に渡る。
プリキュアのアイテム
アイテム類については、女児が好む、興味を持つような物が使われ、この点については関連玩具の販促とも深く関わっている。
変身アイテムには主に携帯電話・スマートフォンなどの通信機器、香水・コンパクトなどの化粧品、時計(スマートウォッチ)・ペンダントなどの装身具と言ったものがモチーフとなっている場合が多い。初期メンバーと追加メンバーでは変身アイテムおよび武器が異なる場合があり、また全員同じ変身アイテムでも入手方法が異なる場合もある。
武器については、初期メンバーは変身アイテムでも決め技を行使できることもあり物語がある程度進んでから入手するのが大半であるが、覚醒と同時に入手する場合もある。追加メンバーは初登場時に入手する。追加メンバーは敵の攻撃が強くなった中での登場ということもあり、初期メンバーより多少強めに設定されている場合がある。
決め技で使われる武器は腕にはめる「ブレスレットタイプ」、ロッド・アーチェリー・ステッキなどの「手で持つタイプ」、楽器(タンバリン・ハープ・バイオリン・エレクトリック・ギターなど。主に弦楽器が多い)をモチーフとした武器を「奏でて攻撃するタイプ」の3つに分かれている。ストーリーが進むと敵も強くなり既存の武器では太刀打ちできなくなるので強化武器(個人用・全体用)が登場することが多い。
作中における認知度と正体の秘匿
劇中におけるプリキュアの認知度として、『ふたり』シリーズでは「戦闘が人目が無い場所もしくは一般人が気絶した中で行われ、戦闘後は被害が修復されるためそれほど認知されていない」であるが、『5』以降は作品により差異があり、周囲の一般人にも認知されている場合もでている。
プリキュアは「敵を倒せる唯一の存在」であるため、敵組織から見れば野望を妨げる邪魔者である。それゆえ変身者は敵から常に狙われるようになる。よって変身者が「プリキュアに覚醒した」と公表するのは聞いた人物にも危害が及ぶおそれがあるため妖精から他言せぬよう注意されるのが大半である。
それを受けて正体の秘匿に努力しているため、一般人には正体を知られずに物語が終わる作品が大半であるが、例外として主人公が親しい人物(親友・幼なじみ)に話の展開上喋ったり目の前で変身して知られたり教えてしまい、その結果正体が発覚することもある。ただしこの場合は存在を知った者が後にプリキュアへと覚醒、あるいは協力者となる事が多い。また、最終決戦において親族や学校全体などの関係者などに正体が発覚し、中には国家クラスにまでその存在が知られたプリキュアもある。そうでないプリキュアは作品終了後のクロスオーバー作品でも引き続き周囲に正体が知られないように行動を続けている。
このような事情から、変身後も本名で呼び合うケースが多い『スーパー戦隊シリーズ』[注釈 19]や『仮面ライダーシリーズ』の戦士達とは異なり、本シリーズは全て変身後はコードネーム(「キュア」を外した名前)で呼び合うのが決まりとなっている。
一方で「敵に正体を知られてはならない」という掟や暗黙の了解は存在せず、全作品通してほとんどの敵幹部はプリキュアの変身前の姿を認知している。中には、主人公とゆかりのある人物や妖精がプリキュアなどの覚醒および人間へ変身可能な事実を秘匿していたケースもある。
プリキュアと対峙する敵組織の目的
プリキュアが戦う敵組織は黒幕、幹部、怪物(作品により戦闘員も登場)により構成され、「幹部や怪物が人間界で行う暴動が黒幕の復活・野望達成につながる」という目的から人間界へも侵攻を始める。敵組織の人間界における活動の目的は「プリキュアが持つ特殊なアイテムや情報を手に入れること」「人々が持つ負の感情を増幅させること」「世界にある特定のエネルギーや環境を略奪すること」であることが多い。
黒幕は最後まで不変が基本であるが何らかの理由で代わる場合がある。また、黒幕は諸悪の根源であるため倒されるのがほとんどである。黒幕が倒されるとその時点で全ての戦いに決着がつき平和が戻るのが基本パターンだが、作品によっては例外も存在する。
幹部は負けが続き黒幕から見切りをつけられるなどで追い込まれると、強大な怪物に変貌し対峙することが多い。黒幕と幹部が一緒に追い込まれると黒幕が幹部を吸収したり、もしくは幹部自ら黒幕に身を捧げる場合もある。敵の幹部が退場すると、大抵の場合新たな幹部が加入することがほとんどであるが、放送時期によってはそのままの場合もある。
幹部たちの作戦は怪物を誕生させてプリキュアと戦わせることが主であるが、怪物を生み出す方法は、怪物の種となるエネルギーを物質に融合させる、人間の心を利用する、異世界または地球上の2種類の物(生物・無機物問わず)を合成させる等、様々である。
敵組織壊滅後のプリキュア
プリキュアは前述したが敵組織を壊滅させ世界を平和に戻すのが任務であり、それを完遂するとエピローグで「変身能力が喪失」と「そのまま保持」の2つに分かれる。
ただし、クロスオーバー映画では祖国へ帰郷した妖精・関係者も人間界ないし当該映画の舞台となる世界へ集うため喪失者もプリキュアへの変身が可能となり、同時に異世界のメンバーも集うため欠員が出るということはない。
後日談や将来については最終回で描かれる場合と描かれない場合があり『ハピネス』までと『ヒーリングっど』以降は描かれる場合があっても直近(1学年進級後)の内容[注釈 20]が大半で、成長し大人になった姿は描かれないのが通例であるが、『Go!プリンセス』から『スター☆トゥインクル』までは成長し大人になった主人公たちが描かれた。
映画のコンセプト
本シリーズの映画は大きく分けて2種類ある。一つはその年に放送している作品の人物たちのみが登場する「レギュラー映画」、もう一つは複数の作品の人物たちが登場する「クロスオーバー映画」である。
レギュラー映画はいわゆるテレビシリーズの劇場版として、テレビシリーズとは別の異世界、もしくはその番外編として制作されており、一部の例外を除き毎年10月下旬に上映されている。映画オリジナルのゲストキャラクターがキーパーソンとなって物語が展開する。
クロスオーバー映画はこれまで放送された歴代作品のプリキュアたちや妖精たちが集い共演する映画で、一部の例外を除き2009年から2021年にかけて毎年3月に上映されている。2009年上映の『オールスターズDX』からオールスターズ映画として上映されてきたが、登場キャラクターの増加に伴い、2017年上映の『ドリームスターズ』から2020年上映の『ミラクルリープ』までは最新作を起点とした直近3作品の共演となっていた。また、レギュラー映画でも旧作の客演による2作品共演が行われることがあるほか、『メモリーズ』もレギュラー作品という位置づけであるとともにシリーズ15周年記念のオールスターズ作品となっている。
視聴者に対するシーン等
本シリーズはメインターゲットが女児であることを考慮して、様々な決まりごとを設けている。
プリキュアはターゲット層の憧れとして「身近なもの」でなくてはならないとしており、プリキュアに変身する者は至って普通の少女たちである。一部の例外を除き、ほとんどは女子中学生が変身する。鷲尾プロデューサーが担当しているシリーズにおいてはこの決まり事は徹底されており、異世界にルーツを持つ少女が戦士に変身する「シャイニールミナス」や、マスコットキャラクターの妖精が人間形態の戦士に変身する「ミルキィローズ」は、プリキュアと同系統のコスチュームを纏っており、オールスターズシリーズではメンバーとしてカウントこそされているが、作中ではプリキュアとはされておらず「キュア」を冠する名称を持たない[13][注釈 21]。プロデューサーが梅澤に交代してからはこの傾向にも変化がみられるようになり、例外的な要素を持つ人物がプリキュアになる事例も採用された。これは梅澤がプリキュアでやろうとしていることを反映するためには効果的だと考えたからである[35]。
プリキュアたちに対する敵からの攻撃は時折過激なものこそあるものの、決して顔だけは狙わないようになっており当たりそうになっても必ず腕で防いでいる。ダメージ表現については、壁に叩きつけられるなどで痛みを演出しているという[注釈 22]。激しく動くアクションシーンでも、パニエやスパッツなどで下着が見えないよう配慮されている[36]。
『映画 ふたりはプリキュア Max Heart 2 雪空のともだち』では敵に操られたプリキュア同士の対決構図を作ったが、その展開に一部の女児層が泣き出すなどクレームもいくつか起こったという。そのことから「男の子ものではよくある手法だが、小さな女の子には嫌がられてしまう」との教訓を得て、その後は味方であるプリキュア同士による対決をできるだけ行わないようにした[37]。こちらもいくつかの例外はあるものの、「最初は敵側の存在として登場し、のちに味方になる」というパターンが中心である。
『ハピネス』までは「誰よりも、小さな女の子に楽しんでもらう」という考えから、海やプールに行く話においても水着姿の絵をほとんど用いなかった[注釈 23] 。唯一、『フレッシュ』の第2話で水着姿やシャワーシーンが描かれたことはあるものの、保護者からは不評だったという[38]。
しかし柴田プロデューサー期以降の作品では視聴者への配慮のあり方を再度見直すことが志向されており[39]、その一例として『Go!プリンセス』の海を舞台にした第28話では、キュアマーメイドという海のプリキュアがいることと過去の演出表現を踏まえた上でプリキュアたちの水着姿が描かれ[40]、以降の作品でも一部の例外を除いて踏襲されるようになった。
この他、死を連想させる言葉や表現も直接的なものは極力避けられている[41]。また、鷲尾がプロデュースしていたシリーズでは、子供への影響を考えて食べ物における好き嫌いを極力作らないようにしているという。
「幸せや悪とは何か?というようなテーマを盛り込み、何か感じてもらえるようにしている」と梅澤が語るように、親子で楽しめる作品を目指しており、こうしたテーマ性が、大人の鑑賞に耐える内容につながり、親や大人の視聴者が熱心なファンになることもある[34]。こうした大人からの人気があるものの、大人向けのプリキュアを作ることに関しては否定的で、梅澤は大人層からの人気をありがたいとしながらも、これまでと違う視聴者に向けたものを作った場合「子供がこれ(プリキュア)は自分達のものじゃないと気づいてしまう」という危惧が生まれることをあげている[35]。しかしながら、2023年にはシリーズ開始から20年に達したことで、長い年月を経て大人になった当時のファンだけでなく、現在シリーズを見ている視聴者にも向けて、大人向けの映像施策を展開することになった[42]。
担当声優
プリキュア役の声優はオーディションで決められることが度々明かされている[38][43][44][45]。基本的に声優のキャリアや知名度を度外視し演じるキャラクターに合っているかをオーディションでは重視しているため、わずかなキャリアでもプリキュア役に抜擢されることがある。そのため、本シリーズが初主人公役や初レギュラーの声優もいる[46][47]。オーディションは声優以外の職業にも門戸が開かれているため、子役出身の俳優である美山加恋と福原遥、アイドルの成瀬瑛美のように、そうした者が選ばれることもある[46]。また『ひろがるスカイ』では男子のプリキュアであるキュアウィング役の村瀬歩がレギュラーとしては初めての男性のプリキュア役声優に選ばれている[28][注釈 24]。
視聴者に対して詳細な情報を事前に伏せられる追加戦士は、オーディションの時点で「プリキュアになる」と参加者などには伝えられるということが複数証言されている[48][49]。またオーディションでは複数のプリキュア役を受けることやオーディション当日に別のプリキュア役も受けることがあり、そのまま当日受けたプリキュア役への起用に至るケースがあることも明かされている[50]。
プリキュア役以外は指名で決まることもあるほか、当初プリキュア役のオーディションを受けていたが妖精役に起用されるケースもある。
プリキュア役および妖精役の声優は作品ごとに変更されており、一度演じるとそれ以降の作品で一部の例外[注釈 25]を除き別のキャラクター(プリキュア役・脇役問わず)を演じることは無い。その一方で、過去の作品で主人公と関わりがある人物や敵幹部、ゲストキャラ、非公式プリキュア、映画でキーパーソンを演じた声優および主題歌を担当した歌手が後年の作品でプリキュア役に抜擢されることもある。さらに関係者や敵幹部などを複数の作品で担当する声優もいる。このため、クロスオーバー映画において異なる作品で担当した役が登場する際にはそれらを同時に担当する声優もいる。主要キャラクターを演じる声優が他のキャラクターを兼任した場合、放送時点ではノンクレジットであるが放送後に雑誌や本人のブログ・SNSなどで明かされる場合もある。