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マーク・ハミル

アメリカの俳優 (1951-) ウィキペディアから

マーク・ハミル
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マーク・リチャード・ハミル(Mark Richard Hamill、1951年9月25日 - )は、アメリカ合衆国俳優声優作家

概要 マーク・ハミル Mark Hamill, 本名 ...
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人物

映画「スター・ウォーズ」シリーズのルーク・スカイウォーカー役で知られており、この役でサターン賞を3回受賞している。その他の映画出演作には『コルベット・サマー』(1978年)、『最前線物語』(1980年)などがある。また、ハミルは主に1980年代にいくつかの舞台作品に出演している。

声優としても活躍しており、多くのテレビアニメシリーズや映画、ビデオゲームなどでキャラクターを演じている。『バットマン:アニメシリーズ』(1992年 - 1994年)から始まったDCコミックスジョーカー役、『アバター 伝説の少年アン』(2005年 - 2008年)の火の王オザイ役、『レギュラーSHOW〜コリない2人〜』(2010年 - 2017年)のスキップ役など、長年にわたって演じてきたことで知られている。

経歴

要約
視点

生い立ち

カリフォルニア州オークランドで、バージニア・スザンヌ(旧姓ジョンソン)と米国海軍大佐ウィリアム・トーマス・ハミルの間に生まれた。ウィルとパトリックという2人の兄と、テリー、ジャン、ジーニー、キムという4人の妹を持つ7人兄弟の1人である。父親はイギリススコットランドアイルランドウェールズの血を引き、母親はスウェーデンイギリスのハーフである[1][2]

父親の転勤やそれに伴う家族の移動により、ハミルの子供たちは頻繁に学校を変えていた。小学校時代は、バージニア州ウィリアムズバーグのウォルシンガム・アカデミーと、バージニア州アナンデールのエドガー・アレン・ポー・ミドルスクールに通った[3]。11歳のとき、カリフォルニア州サンディエゴのキャッスルトン・ドライブ5900ブロックに引っ越し、ヘイル・ジュニア・ハイスクールに通った。サンディエゴのジェームズ・マディソン高校の1年目に、家族はバージニアに戻り、ハミルはアナンデール高校に通った。3年目には父親が日本に駐在していたため、神奈川県横須賀市のナイル・C・キニック高校に通い、ドラマクラブのメンバーとして活躍し、1969年に卒業した[4]。その後、ロサンゼルス・シティ・カレッジに入学し、ドラマを専攻した[5]

初期のキャリア

ハミルの初期のキャリアには、ソープオペラ『ジェネラル・ホスピタル』でのレギュラー出演[6]や、短命のシットコム『ザ・テキサス・ホイーラーズ』での主演などがある[7]。また、『コスビー・ショー』、『パートリッジ・ファミリー』、『黒人教師ディックス』などにゲスト出演している。

スター・ウォーズ

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1980年のハミル

ロバート・イングランドは、『地獄の黙示録』のオーディションを受けているときに、ジョージ・ルーカス監督の『スター・ウォーズ』のオーディションが行われているホールを横切った。しばらくオーディションを見ていた彼は、友人のハミルがルーク・スカイウォーカー役にぴったりだと思い[8]、彼はハミルにオーディションを受けることを提案したが、すでにハミルのエージェントはハミルの予定にそのオーディションをセッティングしていたという[9]

1977年5月に公開された『スター・ウォーズ』は予想外の大成功を収め、映画界に大きな影響を与えた。ハミルは、1978年の『スター・ウォーズ ホリデー・スペシャル』にも出演し、その後、続編『帝国の逆襲』と『ジェダイの復讐』にも出演した。

『スター・ウォーズ』と『帝国の逆襲』のラジオドラマでは、ルーク・スカイウォーカー役を再演している[10]。 『ジェダイの復讐』のラジオドラマでは、別の俳優が演じている[11]

ハミルは2014年にスター・ウォーズの世界に戻り、アニメシリーズ「クローン・ウォーズ」のシーズン6の最終エピソードで、古代シス卿ダース・ベインの声を担当し[12]、その演技でデイタイム・エミー賞にノミネートされた[13]

ルーカスフィルムウォルト・ディズニー・カンパニーに買収されたことで、2015年12月18日に公開された『フォースの覚醒』を皮切りに、新しいスター・ウォーズ映画が製作されることが発表された。当初、ディズニーもハミルも、ハミルが『フォースの覚醒』のキャストになるかどうかについては、慎重な姿勢を示していた[14]。ハミルは、製作に先立ち、栄養士とパーソナルトレーナーを割り当てられたと報じられた。2013年9月、ハミルの友人であるロバート・イングランドは、「マークがルーク・スカイウォーカーとして戻ってくるから、彼らはマークをジムに入れたんだ」と確認した[15]。ハミルは続編へのクリフハンガー的な設定で、映画の最後に(台詞なしで)ほんの少しだけ登場するだけだった。

ハミルは、2017年12月15日に公開された『最後のジェダイ』でスカイウォーカーを再び演じた。ハミルは当初、本作における自身の役柄について批判的で、スカイウォーカーのキャラクター設定について、ライアン・ジョンソン監督に「私は、あなたが私のキャラクターについて決めたほぼすべてのことに根本的に同意しない」と語ったと述べた[16][17][18]

また、ハミルは『最後のジェダイ』にドロイドとして短い声優としてカメオ出演しているほか、『ローグ・ワン』と『ハン・ソロ』にも非公開の役柄で出演しており、その際のクレジットは「ウィリアム・M・パトリック」と「パトリック・ウィリアムズ」となっている[19]

ハリウッド制作のシリーズでありながら、劇場版の9作品で主役、準主役級のジェダイを演じた唯一のアメリカ人俳優である。

その他の仕事

『スター・ウォーズ』の成功後、ハミルは観客が自分をルーク・スカイウォーカーの役としてイメージを定着させていることに気付いた[20]。その後、彼はティーンのアイドルとなり、『タイガー・ビート』などのティーン向け雑誌の表紙を飾った。彼は1978年の映画『コルベット・サマー』や、より有名な1980年の第二次世界大戦映画『最前線物語』に出演することで、イメージの定着を避けようとした[21]。1980年には、『マペット・ショー』にゲスト出演し、本人役と『スター・ウォーズ』のルーク・スカイウォーカー役を演じた[22]。初期の大ヒット作への出演からさらに距離を置くために、ハミルはブロードウェイで演技を始め、1979年の『エレファント・マン』、1983年の『アマデウス』、1985年の『ハリガン'N ハート』(この作品でドラマ・デスク賞にノミネートされた)などの作品に出演した。1984年に『アマデウス』が映画化されたとき、ハミルは役を再演するためにオーディションを受けたが、スタジオの重役が映画のプロデューサーに「この映画にルーク・スカイウォーカーはいらない」と言った[23]。1986年の『世にも不思議なアメージング・ストーリー』のエピソードと1987年の『ヒッチコック劇場』のエピソードにテレビ出演した。

1989年のSF映画『風の惑星/スリップストリーム』で6年ぶりに映画界に復帰した。1990年代を通じて映画に出演し続け、スリラー映画『ミッドナイト・ライド』、『未知空間の恐怖/光る眼』のリメイク版で1995年の『光る眼』、1998年のスウェーデンのアクション映画『ハミルトン』などに出演した。ハミルは2001年の映画『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲』に超悪玉のコックノッカー役で出演しているが、この役は自身と過去に演じた役をパロディ化したものである。

ウィングコマンダー」シリーズのコンピュータゲームがフルモーションビデオのカットシーンを使い始めたとき、ハミルはシリーズの主人公であるクリストファー・ブレア大佐にキャスティングされ、『Wing Commander III: Heart of the Tiger』 、『Wing Commander IV: The Price of Freedom』、『Wing Commander: Prophecy』 で演じた[24]。1999年に公開された映画『ウィング・コマンダー』では、フレディ・プリンゼ・ジュニアが演じたが、ハミルは声の出演をしている。

2004年に直接DVD化された『Comic Book: The Movie』の監督と主演を務めた。有名になる前からSFやコミックの大会に参加していたコミックファンのハミルは、自分のキャラクターは自分自身を誇張したものがベースになっていると語っている。ハミルとそのスタッフは、2002年のサンディエゴ・コミコンの期間中に、この「モキュメンタリー」映画のほとんどを撮影し、2005年のDVDエクスクルーシブ賞で最優秀実写DVDプレミア映画賞を受賞した[25]

2011年、NBCのテレビシリーズ『CHUCK/チャック』の第5シーズンに悪役として出演した[26]。2012年、CBSのテレビシリーズ『クリミナル・マインド』のシーズン8の最後の2話で、BAUチームにつきまとう連続殺人犯「リプリケーター」ことジョン・カーティス役で出演した。また、ABCのシットコム『The Neighbors』のシーズン1の最終話に、ジョージ・タケイとともにビル司令官役でゲスト出演した[27]

2014年、映画『キングスマン』に出演し、インペリアル・カレッジ・ロンドンの学術教授で、気候変動の専門家であるジェームズ・アーノルドを演じた。さらに、2014年のCWの実写シリーズ『THE FLASH/フラッシュ』では、第1シーズンの第17話、第2シーズンの第9話、第3シーズンの第9話でトリックスター役を演じている。有名な詐欺師であるバリー・ミンコウの人生を描いた2018年の自主映画『Con Man』では、ミンコウの父親であるロバート・ミンコウを演じた。

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エピソード

  • ハミルは、2011年にクリエイティブ・コンサルタントを務めたハンガリー映画『Thelomeris』に出演するまで、何年も実写映画に出演していなかった。この映画は、ハンガリーで公開された初の王道のSF映画だった[28]。翌年、ハミルはイギリスのホラー映画『パニック・ゾーン 制御不能』と小規模な独立系映画『SUSHI GIRL』の2本の実写映画に主演した。ハミルはインタビューの中で、『SUSHI GIRL』は暗い映画なので、自分の居心地の良い場所から出て行くことになり、自分にとって大きな挑戦だったと語っている。彼は、娘から「引き受けないなんておかしい」と励まされるまで、この役を引き受けなかった。
  • ドナルド・トランプに対する批判の急先鋒であり、攻撃的な声明やパフォーマンスを度々繰り返している。2017年1月、ハミルはトランプがTwitterに投稿したメッセージを自身が演じているジョーカーの声で朗読し、邪悪な人物として表現した[29]。出演作『ブリグズビー・ベア』の撮影時には、ハミルは作中劇の悪役・サンスナッチャーの姿を借りてトランプの物真似を披露した[30]。2018年にサンディエゴで開催されたコミコンでは、トランプ大統領に似せたブロンドヘアのカツラにオレンジ色の「ダース・ベイダー」のマスクで会場に現れた[31]。2018年7月にハリウッド・ウォーク・オブ・フェームにあるトランプの星形プレートが破壊される事件が発生した際、ハミルはトーク・ライブ番組『ジミー・キンメル・ライブ!』に出演し、自ら削岩機でプレートを破壊する寸劇を披露した[32]。2019年9月にトランプの娘であるイヴァンカ・トランプが、『スター・ウォーズ』のおもちゃに囲まれた家族写真を添えて「私の家庭では、今フォースの力がみなぎっている」とTwitterに投稿した際、ハミルは「詐欺師(Fraud)をフォース(Force)と打ち間違えたのだろう」と返信[33]2024年アメリカ合衆国大統領選挙ではトランプの対抗馬だったジョー・バイデンを支持している[34]。2024年7月に発生したドナルド・トランプ暗殺未遂事件に関して自身のXにおいて、共和党全国大会に出席している負傷したトランプを「バカバカしいほど特大の耳包帯が初めて登場。どうやら今夜まで必要なかったようだ」として、と笑っている絵文字を付けた文章を投稿した[34][35]。この発言に対してネット上では批判が集まり[34][35]共和党の戦略家マット・ウィットロックからも「それで、これがあなたの今の人生ですか? これがあなたの仕事ですか?」と批判された[35]。トランプの当選が決定的となった2024年11月6日、ハミルは「X」で失意を表明した[36]
  • 2025年1月7日、カリフォルニア南部の山火事英語版が自宅のマリブ付近に達したため、インスタグラムで避難したことを伝えた[37]

主な出演作品

映画

さらに見る 公開年, 邦題 原題 ...

テレビシリーズ

さらに見る 放映年, 邦題 原題 ...

ビデオゲーム

さらに見る 発売年, 邦題 原題/英題 ...

ラジオドラマ

  • Seeing Ear Theatre(ナレーター)

その他

  • バットマンDVD映像特典(ジョーカー)
  • ディズニー・ギャラリー/スター・ウォーズ:マンダロリアン(本人)
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日本語吹き替え

主に担当しているのは、以下の二人である。

島田敏
ハミルの代表作である『スター・ウォーズ』のソフト版のルーク・スカイウォーカー役で初担当。以降、同シリーズ全作品をはじめとして数多くの出演作を吹き替えており、ハミルの専属(フィックス)声優として定着している。
水島裕
スター・ウォーズ』の日本テレビ版2で初担当[50]。同シリーズ三部作における吹き替えは一際人気が高く、「決定版」と評されることがあり、再放送およびソフト収録を希望するファンが多いとされる。しかし権利元の都合により、2023年現在も実現には至っていない[51]
水島自身も、同シリーズのルーク・スカイウォーカー役の吹き替えに対する思い入れが強いことから、自身のSNSでは度々思い入れを語っている[52][53]。BSDlifeにて2015年8月16日に放送された特番「スター・ウォーズ まるわかりスペシャル」ではナレーションも担当した[54]

このほかにも、神谷明奥田瑛二古谷徹なども複数回、声を当てている。

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脚注

外部リンク

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