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『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』(メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチのしんだん)は、関西テレビ(カンテレ)とメディアミックス・ジャパン(MMJ)の共同制作により、フジテレビ系の「火曜21時ドラマ」枠にて2016年10月11日から12月13日まで放送されたテレビドラマである。
メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断 | |
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ジャンル |
テレビドラマ 医療サスペンス |
脚本 |
田中眞一 長谷川徹 |
演出 |
星野和成 今井和久 小野浩司 |
出演者 |
吉田羊 相武紗季 吉岡里帆 白鳥久美子(たんぽぽ) 滝沢沙織 庄野崎謙 小林且弥 池岡亮介 五十嵐健人 藤澤遥 笛木優子 戸次重幸 高橋克典 伊藤蘭 |
オープニング | AI「ミラクル」[注 1] |
エンディング | 同上 |
製作 | |
プロデューサー |
安藤和久、豊福陽子(関西テレビ) 遠田孝一、布施等(MMJ) |
制作 |
関西テレビ放送 メディアミックス・ジャパン |
放送 | |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2016年10月11日 - 12月13日 |
放送時間 | 火曜 21:00 - 21:54 |
放送枠 | 関西テレビ制作火曜夜9時枠の連続ドラマ |
放送分 | 54分 |
回数 | 10 |
公式サイト | |
特記事項: 第1話は21:00 - 22:09。 |
「解析診断部=レディ・ダ・ヴィンチ」に所属する個性豊かな7名の女性医師が、原因不明の病気の謎を究明し患者を救うために奮闘する姿を描く、オリジナル脚本による1話完結の医療ミステリー[1][2]。主演の吉田羊は本作が地上波民放連続ドラマ初主演となる[3]。
カンテレ制作・フジテレビ系で1996年4月から2016年9月までの20年半続いた火曜22時枠の連続ドラマが、2016年秋の改編で火曜23:00 - 23:30枠で放送されていた『有吉弘行のダレトク!?』が火曜22時台に移動・拡大することになったため、2016年4月から同年9月まで『ニッポンのぞき見太郎』が放送されていた火曜21時台に枠を移動される形で新たに設けられる連続ドラマの第1作。フジテレビ系列としては、火曜夜9時枠でのドラマはフジテレビ火曜9時枠の連続ドラマ(通称:火9)の『ゴーストライター』以来1年半ぶりとなる。
制作プロダクションのMMJも含め、かつてカンテレ火曜22時枠ドラマで放送された『チーム・バチスタシリーズ』のスタッフが再集結して制作される[3]。
どんな難手術も成功させるゴッドハンドとして知られた白州会西東京総合病院の脳神経外科医・橘志帆は、ある日手術中に幻覚を見たことで医師を辞することを決心するが、東光大学病院の院長に就任した恩師・北畠昌幸から手術をしないことを条件に新設の解析診断部の診断医として東光大学病院に来ないかと誘われ、その話を受ける。 その後、難解な症状を抱えた患者たちの原因を7人の女医と協力しながら、見つけ出し救っていくが、自分も外傷性の脳動脈瘤を患っており、幻覚症状に悩まされる。しかしその苦難を女医たちと乗り越えながら、戦っていく。
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話数 | サブタイトル | 放送日 | 脚本 | 演出 | 視聴率 |
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1 | 田中眞一 | 星野和成 | 8.8%[25] | ||
東光大学病院での勤務初日、志帆は出勤途中の路上で腹痛を訴え吐血した保育園児・宏太に出くわし東光大学病院へ搬送する。胃の中に釘があることがわかり、摘出手術で胃の中から釘とともに土が見つかったことから、シングルマザーで著名な料理研究家である母・美希が多忙なため傍にいてくれない寂しさが原因による異食症であると診断する。そんな折、宏太が心不全を発症し容態が急変、また美希も心不全を発症して東光大学病院へ搬送される。心不全の原因を再生不良性貧血とする部長の葉子に対し、感染症を疑う志帆は綾香とともに母子の生活環境をくまなく調査、保育園で流行中のりんご病と持病の遺伝性球状赤血球症により心不全に至ったことをつきとめ母子を救う。 | |||||
2 | 田中眞一 | 星野和成 | 8.0%[26] | ||
東京オリンピックでのメダル獲得を嘱望される競泳選手・南野が、全身の倦怠感と筋力低下から城北神経研究センターにてALSと診断され、セカンドオピニオンを求めて東光大学病院に検査入院する。口出しするなとの葉子の指示に反し、志帆は綾香とともに南野の練習環境をくまなく調査、自転車の転倒事故で頭部を強打したことをコーチから聞き出す。頚椎症など首の病気を疑う中、南野の容態が急変し全身の痛みと血尿を発症。前の病院での血液検査に不備があったことをつきとめた志帆は低カリウム血症を見抜き、南野の練習タイムを分析した上でドーピングを隠蔽するため利尿薬を常用していたと断定、母想いの南野に対し母として子を大切に想う母の気持ちを語る。南野は会見でドーピングの事実を認め、再起を目指す。 | |||||
3 | 田中眞一 | 星野和成 | 8.5%[27] | ||
ハロウィーンの晩、仮装した女子高生6人の集団が東光大学病院に救急搬送されてくる。痙攣・嘔吐の症状を示す中、突然理恵が蕁麻疹を発症し呼吸困難に陥る。一方で朋美だけは何の症状も発症しない。薬物中毒や感染症の疑いが否定されると、志帆はアナフィラキシーショックを疑い独断で理恵にチャレンジテストを行うが、マンゴーに軽いアレルギー反応を示すのみ。志帆は朋美と理恵が他の4人からいじめを受けていたことに気づき、さらに2人が科学クラブに所属していることが分かると、理恵が親友の朋美をいじめる4人を懲らしめるため仮装用の血糊カプセルに毒性があるアジ化ナトリウムを混入させたこと、また混入時にラテックス製ディスポ手袋を着用したことでラテックス・フルーツ症候群によるアナフィラキシーショックを引き起こしたことを突き止める。理恵は反省し、警察ですべてを話すことを決意する。 | |||||
4 | 長谷川徹 | 今井和久 | 8.5%[28] | ||
岩倉は佐々木とともに、料亭「真田」で接待をしていた。もてなした「真田」の女将芽依は、病気で引退した大女将の静香について、静香の希望で病気のことを客には秘密にする約束だと岩倉に話す。一方、志帆はある日の出勤途中、道端で草をむさぼるように食べる静香を見かけて声を掛ける。すぐに、探していた特別養護老人ホーム施設の職員と芽依によって連れていかれるが、去り際に静香は「助けて」と志帆に訴える。芽依は、発症前の静香から厳しい女将修行を受けていたため、毒を盛った疑いまでもたれるが、芽依はこれを否定する。歩行障害や胸の苦しさ、攻撃性などもあることから若年性認知症の診断に疑問を感じた志帆は、施設から連れ出して検査を試みるが、誘拐騒ぎになってしまう。志帆からの合図で瞳孔の動きを確認した岩倉は、静香が神経梅毒による症状が出ていると診断し、大動脈解離を防ぐことができた。 2年前に芽依は、旅行に誘った静香から「時間がもったいない」と言われてショックを受けていたが、岩倉が「胸の痛みから、自分に残された時間が短いと感じて1日も早く一人前の女将になってほしいと思ったから」であると諭し、失った記憶は戻らないことを告げる。芽依は「大女将の教えは私が絶対に忘れません」と誓う。 | |||||
5 | 田中眞一 | 星野和成 | 8.0%[29] | ||
立ち入り禁止の表示がある工事中の展望台から転落した奥山賢太郎。臨月の妻・由美子もおり、自殺ではないと主張して解析診断部に送られてくる。MRIを撮ると右頭頂葉に梗塞があり、左側が認識できない半側空間無視の状態だったことが分かる。さらに、新しい脳梗塞によって他人の手症候群の症状が出る。軽い脳梗塞が起こっては梗塞が解消されるということの繰り返しだったのだ。心エコーやCTでは分からなかった脳に梗塞ができる原因は、マイクロバブルテストにより卵円孔開存症だったと分かる。 | |||||
6 | 田中眞一 | 今井和久 | 6.5%[30] | ||
拡張型心筋症である北村詩織が運ばれてくる。1年前に新田と高杉がそれぞれセーブ手術を行ったが、急性心不全となっていた。夫である地元選出の国会議員・英一郎は、1年前の手術後すぐに予後不良となったことで医療ミスだと騒いでいた。詩織の症状から心筋生検を行い、ファブリー病であったと分かり、酵素製剤を投与し、回復を見込めることとなった。詩織は、雪野が自分と向き合ってくれたことを労い、雪野の態度軟化へとつながる。 | |||||
7 | 長谷川徹 | 小野浩司 | 7.9%[31] | ||
救命救急が手いっぱいで解析診断部に回ってきた患者神田。救命救急経験者の里見が低血糖だと診断してぶどう糖の点滴をしていたが、痙攣発作を起こしてしまう。痙攣は低ナトリウム血症で起こったと診断したが、錯乱状態に陥ったことで脳炎を疑い髄液検査を行うことになる。神田の担当医の里見は、「好き」と言われ、何でも肯定してくれる神田に恋心を抱き始めるが、髄液検査の際に、緊張から血管を傷つけてしまうミスをする。検査がすぐにできなくなってしまったが、脳炎だった場合のリスクを考え、抗ウイルス薬を投与する。すると今度はその副作用で腎不全になってしまう。神田は、ランニングを趣味にしていたことでビタミンB1欠乏症だった、それによるウェルニッケ・コルサコフ症候群で記憶がない穴埋めをするために無意識に話を合わせたり話を作っていたために、本当のことが伝わらなかったのだ。里見は「好き」と言われたのに結婚していたこともわかり、ショックを受けるが、志帆に励まされる。 | |||||
8 | 田中眞一 長谷川徹 | 今井和久 | 8.5%[32] | ||
岩倉がテレビ出演中、同じ番組に出演していた大御所俳優・堂島が腹痛と右腕の痛みを訴えて倒れ、その後、発赤もする。マネージャーは、前日にロケで行った廃墟になった温泉旅館の呪いではないかと言う。発赤もあり、化膿性連鎖球菌による劇症型溶連菌感染症であり、壊死性筋膜炎が進んでいると考えられた。患部を切開すると告げると映画の撮影中だからと拒否する。原因を探っていくと、元温泉旅館の近くで「いじめられるから取ってこいと言われた」と訴えて高所の一緒にアケビを取った少年がいた。その少年の話から、廃墟にある井戸水に触れたことが分かり、ビブリオ・バルニフィカスに感染したと岩倉は判断する。 | |||||
9 | 田中眞一 | 星野和成 | 7.6%[22] | ||
ピアノコンクールを終えたばかりの12歳の小学生・ひかりがフルートを吹いている最中に倒れて運ばれてくる。入院後、志帆はひかりの背中に、2年前、自身と娘の真央が遭遇した、広場での爆破事件の現場で志帆が助けた少女が負っていたのと同じ傷を見つける。1ヶ月前にフルートを始めたというひかりは、モヤモヤ病を発症していたことで、過換気状態になり、狭心症による痙攣発作を起こしていた。志帆は、けがの状態から娘の真央よりも優先して助けたひかりが真央の分まで生きている、とひかりの手術を執刀することを希望するが、手術の日、頭痛を起こして倒れてしまう。 | |||||
最終話 | 田中眞一 | 星野和成 | 8.8%[33] | ||
ひかりの手術の日に倒れた志帆には、外傷性の脳動脈瘤があった。脳動脈瘤で真央の幻覚を見るようになったことで真央が亡くなったショックから立ち直り、真央の幻覚と暮らしていたが、真央以外の幻覚を見るようになって医療行為に支障が出るようになり、医師をやめようとしているところを、北畠院長に解析診断部に誘われたのだった。ひかりに必要な直接バイパス手術は雪野でも難しく、志帆にしかできないが、手術をするならば脳動脈瘤を摘出しなければならない。脳動脈瘤を取れば真央の幻覚を見ることができなくなってしまう。選択を迫られた志帆。幻覚の真央に「これまでもこれからもずっとそばにいる。脳動脈瘤なんかにいないよ」と説得された志帆は、脳動脈瘤を摘出する決断をする。 | |||||
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