リニアパーク
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リニアパーク(英:linear park)とは、公園緑地の一種で、帯状の敷地を有し、帯状敷地の幅よりも長さがかなり長い公園である。直線的な長さに比例して非常に狭く、幅が一様である。
リニアパークという用語は1960年代から定期的に使われ始めたとされるが(Google Ngram Viewer)、用法が最も古いのはイギリスで、テムズ川の「リニア国立公園」の構想に言及したもので、エリック・サミュエル・デ・マレによる著書『Time on the Thames』(Architectural Press, 1952)にある「直線的な国立公園」(Ngram)とされている。しかし、Google Ngram Viewerは、1939年のアメリカの例などそれ以前の例を示している(Supplementary report of the Urbanism Committee to the National Resources Committee, Volume 2. アメリカ合衆国。国家資源委員会。都市論研究委員会。クラレンス・アディソン・ダイクストラ。U.S. Govt. 1939)。1873年にも使われていたかもしれないようであるが、これにはNgramは出典を示していない。
これらのリニアパークは、運河、河川、小川、防壁、電線、または高速道路に沿って走る公有地の短冊状土地[1]とエスプラネード(海岸線前浜[2]などで、リニアパークの例としては、野生生物の回廊から川沿いの道、トレイルまで、広い意味でのリニアパークがある[3]。他の例としてはレールトレイル(「rails to trails」)があり、これは使われなくなった鉄道敷地を既存の構造物を取り除いてレクリエーション用に改造したものである[4]。
一般的に、このようなリニアパークは、オープンな緑地に対する密集した都市のニーズに官民が対応した結果生まれたものである[5]。リニアパークは都市部に張り巡らされており、都市緑地のスペース不足と必要性の解決策として登場したほか[6]、緑道として分類されることもある[7][8]。オーストラリアでは、海岸沿いのこうしたリニアパークはen:foreshorewayとして知られている[9]。