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九華公園(きゅうかこうえん)は、三重県桑名市吉之丸にある公園。桜、つつじ、花菖蒲の名所として知られ、桑名市民の憩いの場として親しまれている。
九華公園は桑名城跡を公園として整備したもので、園内では桑名城ゆかりの様々な遺構を見ることができる。堀は公園全体の約6割を占め、水が張られている。堀上には多数の橋が架けられている。
園内には、ソメイヨシノ、しだれ桜、山桜などの桜が約450本あり[1][2]、三重県下屈指の桜の名所となっている[3]。また、ヒラドツツジ、オオムラサキツツジといったつつじが約550本[4][5]、伊勢系、肥後系、江戸系の花菖蒲が約4000株ある[6][5]。
桑名城としての歴史は、桑名城の沿革の節を参照のこと。
明治維新によって桑名城は灰燼に帰し、以後荒廃していたが、1928年(昭和3年)に松平定信(守国公、楽翁)没後百年祭を記念して、本丸・二之丸一帯が九華公園として整備された。公園の設計者は、元桑名藩士で庭園史研究家の小沢圭次郎である[7]。
中国には九華扇という扇があり、桑名城の通称が扇城であることから、この公園に関連深いものと考えられる。一方、九華は「くはな(くわな)」と読むことができ、江戸時代には桑名を表すものとして使用された。そこで、城の通称と「くわな」の読みにかけて九華公園と名づけられたと言われている。
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