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日本の映画 ウィキペディアから
『仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス』(かめんライダー かめんライダー ゴーストアンドドライブ ちょうムービーたいせんジェネシス)は、2015年12月12日に公開された映画。
仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス | |
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監督 | 金田治(ジャパンアクションエンタープライズ) |
脚本 | 林誠人 |
原作 | 石ノ森章太郎 |
製作 | |
製作総指揮 | 佐々木基(テレビ朝日) |
出演者 | |
音楽 | |
主題歌 | 1 FINGER「はじまりの日」 |
撮影 | 倉田幸治 |
編集 | 須永弘志(coolcut) |
制作会社 | 東映テレビ・プロダクション |
製作会社 | 「ゴースト&ドライブ」製作委員会 |
配給 | 東映[注釈 1] |
公開 | 2015年12月12日 |
上映時間 | 83分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 7億3,000万円[1] |
前作 |
|
次作 | 仮面ライダー1号 |
特撮テレビドラマ「仮面ライダーシリーズ」の『仮面ライダーゴースト』と『仮面ライダードライブ』の映画作品であり、放送中の仮面ライダーと前作の仮面ライダーが共演するクロスオーバー作品「MOVIE大戦シリーズ」の第7弾[2]でもある。『ゴースト』としては初、『ドライブ』としては4本目の映画作品である。
本作品では、「複数のパートでそれぞれ異なる物語を描く」という「MOVIE大戦シリーズ」の定番要素を廃し、1本のストーリーとして構成している[出典 1]。
劇場版限定・初登場仮面ライダーが登場するほか[4]、『ゴースト』テレビシリーズに先駆けて仮面ライダーネクロムが登場する[注釈 2]。
108体のロイミュードを撲滅してから3ヶ月後、頻発する超常現象の極秘捜査を命じられた泊進ノ介 / 仮面ライダードライブと詩島霧子は、大天空寺へと足を運ぶ。超常現象の目撃者の中にいつも確認されている月村アカリと御成に接触しようとするが、眼魔スペリオルが天空寺タケル / 仮面ライダーゴーストからムサシ眼魂を盗み出す。タケルは、眼魂を奪還しようと変身して眼魔に立ち向かうが、進ノ介たちには、眼魔が見えない。そのため、大天空寺の器物を誤って破壊してしまうなど1人で暴れているように見えるゴーストを進ノ介と霧子は誤解してしまう。さらに詩島剛 / 仮面ライダーマッハが加わりゴーストに襲い掛かる。そこに深海マコト / 仮面ライダースペクターも乱入。そして、進ノ介は、剛が持ってきたハーレー博士が自分用に作ったマッハドライバー炎とシフトデッドヒートで、仮面ライダーデッドヒートドライブに変身し、2対2の戦いに発展してしまうも、アカリが放射した不知火のおかげで、ようやく眼魔が見えるようになり、4人は眼魔スペリオルを撃破し、タケルはムサシ眼魂を取り返した。
タケルたちと進ノ介たちは協力することになるが、突如モノリスに現れたワームホールによって、進ノ介とタケルは、10年前の過去(2005年)にタイムスリップしてしまう。そこで進ノ介は初めて知り合う前のベルトさん(ドライブドライバー)と、タケルは生前の父・天空寺龍との「再会」を果たすが、龍が眼魔との戦いで亡くなった日が間近に迫っていることを知ったタケルと進ノ介は、それを阻止すべく動き出す。
一方、2人が過去に渡ったことでバタフライ・エフェクトが起こって歴史が変わり、10年後の現在(2015年)には撲滅した筈のロイミュードたちが大挙して現れ、剛とマコトは復活したチェイス / 仮面ライダーチェイサーと共に迎え撃つ。
そして過去(2005年)では、「世紀の大天才」と謳われた偉人・レオナルド・ダ・ヴィンチの力を持つダヴィンチ眼魔の誕生を目論むラファエロ眼魔とミケランジェロ眼魔によってチビアカリ(幼いころのアカリ)が誘拐される事件が起こり、進ノ介とタケルは、龍とチビタケル(幼いころのタケル)と共にチビアカリの救出に向かう。
数値データはボーナスディスクのデータファイルおよび『仮面ライダードライブ超全集』より[6]。
この他、劇中で仮面ライダーマッハがラファエロ、仮面ライダースペクターがミケランジェロの眼魔眼魂を使いゴーストチェンジを試みたが、両者とも偉人に対する知識がなかったため、眼魂に宿る偉人の魂に応えられず失敗した。
泊進ノ介が2005年のベルトさん(ドライブドライバー)を装着し、シフトブレスにシフトスピードプロトタイプを装填して変身する想定外の形態[6]。歴史上初めて現れたドライブである[7][4]。進ノ介とタケルが2005年の世界にいる間に変身する形態。
タイヤコウカン機能はなく、戦闘力は通常のドライブはおろかプロトドライブよりも低いが、進ノ介の闘志と経験値でカバーしている[4]。必殺技は、通常のドライブと同じ手順で発動し、赤い電撃を纏った跳び蹴りを放つ。
仮面ライダーデッドヒートドライブ | |
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身長 | 200.0 cm |
体重 | 107.1 kg |
パンチ力 | 15.3 t |
キック力 | 23.7 t |
ジャンプ力 | ひと跳び36.5 m |
走力 | 100 mを3.2秒 |
泊進ノ介が専用のマッハドライバー炎にシフトデッドヒートを装填して変身する仮面ライダー[6]。物語の序盤で一度だけ変身した。
外見はベルトがマッハドライバー炎であることとシフトブレスがないこと以外は、スペックはかつての仮面ライダードライブ タイプデッドヒートと同等である[4]。
タイプデッドヒートとほぼ同じ外見をしているだけあって、仮面ライダーとしての力もそれなりにあり、ゴースト オレ魂を押さえつけて身動きを封じた他、マッハ、ゴースト、スペクターと力を合わせて眼魔Aを撃破している。
仮面ライダーゴースト トウサン魂 | |
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身長 | 204.0 cm |
体重 | 111.0 kg |
パンチ力 | 8.8 t |
キック力 | 13.0 t |
ジャンプ力 | ひと跳び43.0 m |
走力 | 100 mを5.4秒 |
天空寺タケルが今まで集めた5つのゴースト眼魂と、天空寺龍の魂が融合したトウサンゴースト眼魂を、ゴーストドライバーに装填して変身した強化形態[4]。
外観はテレビシリーズにおける闘魂ブースト魂と同一であり[4]、テレビシリーズの東映公式サイトでも闘魂ブースト魂として紹介している[9]。変身音声も闘魂ブースト魂と同じであるが、ゴースト眼魂を装填した際の音声が「一発トウサン!」、レバー操作時の音声が「トウサン!カイガン!ブースト!」、オメガドライブ時の音声が「トウサン!ダイカイガン!ブースト!」、変身を解除する際の音声が「サンキュー!トウサン!」に変化する。また、変身時にゴーストドライバーに収納されていたトウサンゴースト眼魂が赤く光っていた。闘魂ブースト魂同様、サングラスラッシャーを武器にして戦う。
監督は『仮面ライダードライブ』テレビシリーズの監督を務めた金田治が担当[25]。脚本は「ケータイ刑事 銭形シリーズ」や『TRICK』シリーズや『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』シリーズなどを執筆し、本作品がシリーズ初参加となる林誠人が担当する[3][26]。テレビ朝日エグゼクティブプロデューサーの佐々木基は林の起用について、仮面ライダーシリーズを何も知らないことが理由であると林本人に告げている[26]。
林は脚本執筆にあたり1ヶ月ほどかけて映像や資料で『ドライブ』について勉強したが、プロット打ち合わせ段階では『ドライブ』終盤の脚本や『ゴースト』の内容も定まっていなかった[26]。林は最初に宇宙を舞台にしたストーリーを考えたが、予算がかかりそうだとして佐々木に却下され、その後『ゴースト』第1話の準備稿を元に、天空寺龍が生きている過去の時代へタイムスリップする内容へと定まった[26]。スケジュールや予算の都合などから、最終的には構想の1/3ほどをカットしたものが決定稿となった[26]。タイトルは、ドライブとゴースト双方の「始まり」を描くことから準備稿で『俺たちのジェネシス』というサブタイトルがつけられ、完成作品へ至った[26]。
深海マコト / 仮面ライダースペクターについては、脚本段階では変身するマコトの名前が決まっておらず[26]、撮影も『ゴースト』でスペクターが登場したばかりの第5話・第6話と並行していたため、キャラクターを模索しながらの撮影となった[25]。テレビシリーズとのすり合わせを行いつつも、第5話・第6話時点とは異なる立ち位置であるため、金田・林・演じた山本涼介のいずれもマコト/スペクターのキャラクター付けに苦労したことを語っている[出典 3]。
片岡鶴太郎演じる本願寺純と竹中直人演じる仙人との掛け合いは、脚本では大まかな流れのみを指定しただけで、演じる両名のアドリブで行われた[25][26]。具体的な打ち合わせはなくぶっつけ本番であったが、一発OKであったという[25]。
敵キャラクターには、アインシュタインやベーブ・ルースなどの案も挙がっていたが、近現代の人物は権利関係の問題から不採用となった[26]。東映プロデューサーの高橋一浩によりアインシュタインに匹敵する天才としてレオナルド・ダ・ヴィンチが挙げられ、それに合わせてラファエロとミケランジェロも登場する流れとなった[26]。
『ドライブ』テレビシリーズの最終回にて既に対面済であったドライブとゴーストであるが、本作品においてその点は特に反映されていない。また本作品で描写された天空寺龍が殺害される経緯は、『ゴースト』テレビシリーズ終盤で描かれたものとは異なっているが、高橋は本作品の内容は歴史が書き換えられた設定上のものとしており、テレビシリーズでの描写と変えることは当初の予定通りであったと述べている[29]。
2016年5月11日発売。Blu-ray / DVDでリリース。本作品より『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』まで、通常版はBlu-ray+DVDのセット版と本編DVDのみの2パターンで発売された。
丸の内TOEI2他全国292スクリーンで公開され、2015年12月12・13日の初日2日間で興収2億2,280万2,100円・動員18万1,151人を記録し、映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第4位を獲得した[30]。
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