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伊藤 ゴロー(いとう ゴロー、Goro Ito 12月10日 - )は、日本のギタリスト、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー。本名:伊藤 尚規(いとう なおき)。
独特の作曲、編曲、オーケストラ・アレンジから「コードの魔術師」と呼ばれる。
幼少の頃は父親の影響でクラシック音楽(主にドイツ)一辺倒だったが、中学に入った頃にロック、ボサノヴァと出会う[1]。影響を受けたギタリストはジョアン・ジルベルト、ラルフ・タウナー、キース・リチャーズ。影響を受けた作曲家はベートーヴェン、ガブリエル・フォーレ、ジョン・レノン、アントニオ・カルロス・ジョビン。
2005年に来日したキアラ・シヴェロ(Chiara Civello)のプロモーションライブをサポートした際、素晴らしいハーモニーだ!と賞賛される。作曲、編曲、ボサノヴァギターについて、坂本龍一をはじめチェリストのジャキス・モレレンバウム、マリオ・アジネー、ブラジルレコーディング時に共演したミュージシャンからも絶賛される[2]。またイギリスのバンドThe High Llamasのショーン・オヘイガンから「伊藤ゴローは素晴らしい作曲家であり、音楽家である。その才能はアントニオ・カルロス・ジョビンと同じ原石から削りだされたものだと思うが、ボイシングは彼独自のものである。ハーモニーはポスト・ジョビン、ポスト・ジョアン・ジルベルトと言えるが、それがヨーロッパや日本的な手法と反応しあってゴロー独自のサウンドを生み出しているのだ。今回、幸運にも彼と音楽を作る機会があり、その作業を通じて彼のハーモニーに対する愛情を見いだすことができた。こういった資質を持った作曲家はそれほど多くはないと思う。ゴローは我々を更なる高みへと誘おうとしている。」とコメントされる[3]。
インタビューでの発言は「ボサノヴァは隠れてやっている、はずかしくてボサノヴァと言えない」、「俺って才能ないなと思いながらやってますよ」[4]、「ビートルズはラトルズでもいいぐらい好き」[5]、「シンプルで説得力のあるものを作ることが、理想です。ジャンルを超越したものがそこにはあると思うので」[6]など。
2013年『ゲッツ/ジルベルト』50周年を記念したトリビュート『ゲッツ/ジルベルト+50』がブラジル・ディスク大賞1位を受賞。
2014年11月16日フジテレビ「ヨルタモリ」の「世界音楽紀行〜ボサノヴァ〜」に出演し、アントニオ・カズヨシ・ジョピンと共演。
2015年3月8日フジテレビ「ヨルタモリ」の「世界音楽紀行〜ボサノヴァ〜」に出演、再びアントニオ・カズヨシ・ジョピンと共演。常連客としても時々出演。
2015年 伊藤ゴロー+ジャキス・モレレンバウム『ランデヴー・イン・トーキョー』がブラジル・ディスク大賞2位を受賞。
2017年 伊藤ゴローアンサンブル『アーキテクト・ジョビン』がハイレゾ音源大賞1位、ブラジル・ディスク大賞2位を受賞。
2021年1月 東京都「アートにエールを!ステージ型」に採択された映像作品『RIO ⇄ TOKYO GORO ITO BOSSA NOVA EXPERIMENT〜dedicate to João Gilberto & Antônio Carlos Jobim』をYouTubeに公開。
1998年 布施尚美とのボサノヴァ・デュオnaomi & goroとして演奏活動を開始。
1999年 ブラジル音楽をバックボーンとするバンド「Espirito(エスピリト)」ヴォーカルTOYONO、パーカッション安井源之新、ギタリスト伊藤ゴローで、1stアルバム「Serafim(セラフィン)」をオノ・セイゲンのレーベル「サイデラレコーズ」よりリリース。ブラジル・ディスク大賞受賞。
2001年 ソロプロジェクトMOOSE HILL(ムース・ヒル)で1stアルバムアルバム『wolf song』をリリース。ギタリスト宮野弘紀と伊藤ゴローのギター・デュオ「SABADO」でコンピレーション・アルバム『CHROMOLITE(クロモリット)』に「Jonathan(作曲 宮野弘紀)」「Le Papillon(作曲 宮野弘紀/伊藤ゴロー)」の2曲で参加。
2002年 鈴木惣一朗とのコラボレーションアルバム『FUTARI〜Graceful Silence』、naomi & goroファーストアルバム『turn turn turn』をリリース。
2003年 高木一江 & MOOSE HILL『The Rastle』、naomi & goro『Presente de Natal〜Bossa Nova Chrsitmas』リリース。
2004年 naomi & goro「BON BON」リリース。
2005年 スウェーデン、ストックホルムのソドラ劇場で高木一江 & MOOSE HILLライブを行う。高田漣、青柳拓次との共同制作『HAWAII,HAWAII』をリリース。根岸吉太郎監督、映画『雪に願うこと』で劇場版映画音楽を初担当。同映画は2005年第18回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品され、グランプリほか4冠を受賞。
2006年 naomi & goro『P.S.I Forgot』、ポップスカバーアルバム『HOME』をリリース。韓国のレーベルSTOMP MUSICからもリリースされ、韓国のテレビ局EBSのライブ番組「space」、MBCのライブ番組「for you」へ出演。MOOSE HILLセカンドアルバム『desert house』リリース。ゲストヴォーカルに原田知世が参加。高田漣、青柳拓次との共同制作『Rainbow Hawaii』をリリース。映画『雪に願うこと』オリジナル・サウンド・トラックをリリース。高野寛の別名儀ユニットHAASのアルバム『Music For Breakfast』をプロデュース。
2007年 坂本龍一主催のロハス・クラシック・コンサート2007に出演。高田漣、青柳拓次との共同制作『上海』をリリース。8月8日坂本龍一主催のレーベルcommmonsよりプロデュースを手がけたペンギン・カフェ・オーケストラの『V.A. / PENGUIN CAFE ORCHESTRA-tribute』と日本盤『PENGUIN CAFE ORCHESTRA-best』を同時リリース。どちらも選曲、曲順を同じとする。『tribute』には坂本龍一、高橋幸宏、スティーヴ・ジャンセン他が参加。伊藤ゴロー自身もMOOSE HILL名義で参加している。フランスのアバンギャルドミュージックのバンド「MAN」とのコラボレーションアルバム『MOOSE HILL & MAN』をリリース。原田知世デビュー25周年記念アルバム『music & me』をプロデュース。music & meツアーにバンマス、ギタリストとして参加。
2008年 naomi & goro アルバム『Bossa Nova Songbook 1』をリリース。坂本龍一がピアノで参加。青柳拓次とのユニットTAKU & GORO アルバム『Radio Indigo』をリリース。
2009年 高鈴アルバム『ヒビノウタ』をプロデュース。naomi & goro 発のブラジル録音となるアルバム『Bossa Nova Songbook 2』『passagem』をリリース。ピアノに坂本龍一、チェロにジャキス・モレレンバウムが参加。5月26日、青山Cay「デイジーホリデーの集い」で細野晴臣とボサノヴァ・J-POPの曲作りについてトークショーを行い、ボサノヴァの名曲「O sapo」を演奏。この日が細野晴臣初のボサノヴァ演奏となる[7]。日本とアイスランドで制作された原田知世アルバム『eyja』のプロデュース及び楽曲提供を行なう。
2010年 原田知世『eyja』ツアーにバンマス、ギタリストとして出演。naomi & goro 韓国で初のホールライブを行い完売。帰国後、菊地成孔との共演も始まる。伊藤ゴロー名義で自身初のヴォーカルアルバム『Cloud Happiness』をリリース。ドラムに高橋幸宏が参加。鹿児島テレビ放送「ナマ・イキVOICE」のテーマソング『レモン』(歌 原田知世 作詞作曲演奏 伊藤ゴロー)リリース。11月リリース『Christmas Songs』をプロデュース、坂本龍一、細野晴臣、高橋幸宏、原田知世、コトリンゴ、naomi & goro、トクマルシューゴ、嶺川貴子、ショーン・オヘイガン、ペンギンカフェ他参加。このアルバムで『戦場のメリークリスマス』のリミックスも手がける。
2011年 1月15日-2月20日 青森県立美術館「青い森に連れてって TONE_POEM 青の記憶」サウンド・インスタレーション。書き下ろし楽曲と、自身で撮影した青森をイメージした動画と写真を使ったインスタレーションになる。「青い森に連れてって」は、青森県立美術館の5周年記念展第一弾「芸術の青森」展の併設企画で、現役で活躍する青森にゆかりのある2名のクリエイター、そして2つの団体によるインスタレーションが行なわれる。また会期中に「青森」の方言で音楽をつくる「伊藤ゴロー 音楽ワークショップ」も行なう。3月naomi & goro & 菊地成孔名義でのアルバム制作を開始。3月11日の震災後に録音が始まる。5月1日naomi & goro青森県立美術館のシアターでライブ。6月7日〜11日naomi & goroでNHK BS1 アンドレア・ポンピリオ司会の「地球テレビ エル・ムンド」に出演、生演奏をする。7月8日に再びnaomi & goro & 菊地成孔でエル・ムンドに生出演「King of Rock'n Roll」「イパネマの娘」の生演奏を行う。7月11日naomi & goro & 菊地成孔『calendula』(カレンデュラ)をcommmonsよりリリース。同アルバムに収録の書き下ろし曲「カレンジュラ」は、アルバムタイトルのカレンデュラとは別扱いをしており、タイトル曲ではない。
2012年ソロアルバム『GLASHAUS』リリース。「これぞ浪漫的かつ抒情的な、真の無国籍音楽です。(坂本龍一)」「彼の心は音楽に向かって広く無限に開かれています。僕は大好きなアルバムです。ただその一言だけで充分なのです。(宮田茂樹)」と評される。http://goroito-glashaus.com/より。6月21日、多摩美術大学・21世紀文化論 2012年度 第4回講座 「伊藤ゴロー『グラスハウスの音楽』―作曲、音響、演奏について」 聞き手:平出隆の講義を行う。GLASHAUSのジャケットデザインを担当した詩人の平出隆と朗読と音楽の初セッションも行なう。多摩美術大学・21世紀文化論 伊藤ゴロー『グラスハウスの音楽』 7月19日-9月17日に開催された青森県立美術館夏の企画展「Art and Air ~空と飛行機をめぐる、芸術と科学の物語」のサウンドトラックを担当。9月P-Vine Booksより発売された展覧会カタログに6曲録り下しのCDが収録された。12月「伊藤ゴロー with ジャキス・モレレンバウム」スペシャル・デュオ・コンサートを草月ホールで行う。
2013年 3月naomi & goro10作目となる、スタイル・カウンシルの『CAFÉ BLEU』をフルカバーしたアルバム『CAFÉ BLEU SOLID BOND』をリリース。6月ヴァーヴよりリリースの『ゲッツ/ジルベルト』誕生から50年を記念したアルバム『GETZ/GILBERTO+50』をプロデュース。土岐麻子 布施尚美(naomi & goro) 細野晴臣 坂本美雨 カヒミ・カリィ TOKU 原田知世 沖樹莉亜 菊地成孔 清水靖晃 山下洋輔 坪口昌恭 坂本龍一 ジャキス・モレレンバウム 鈴木正人 秋田ゴールドマン 栗原 務 みどりん 総勢19名のアーティストが参加。11月『POSTLUDIUM EP』[伊藤ゴロー (Guitar) / 澤渡英一(Piano) / Robin Dupuy (Cello)] 12月『POSTLUDIUM』[Goro Ito (guitar) / Eiichi Sawado (piano) / Josei (piano) / Aya Ito (violin) / Choi Jung Wook (violoncello) / Takashi Yoshida (bass clarinet) / Keisuke Torigoe (double bass) / Akita Goldman (double bass) / Kazumi Ikenaga (drums) / Muneomi Senju (drums)]をリリース。12月21日(土)EX THEATER OPENING SERIES 細野晴臣×坂本龍一コンサート、12月26日銀座ヤマハホール 坂本龍一コンサートにゲスト出演。
2014年5月 原田知世『noon moon』プロデュース。全国ツアーにバンマス、ギタリストとして参加。8月3日ジャキス・モレレンバウム,ポーラ・モレレンバウム & GORO ITOとしてブルーノート東京公演を行う。9月23日 原田知世ブルーノート公演に出演。10月に銀座ヤマハで2回目となる「伊藤ゴロー BOSSA NOVA GUITAR WORKSHOP」を行う。11月16日フジテレビ 「ヨルタモリ」の「世界音楽紀行〜ボサノヴァ〜」に出演。11月19日伊藤ゴロー+ジャキス・モレレンバウム『ランデヴー イン トーキョー』をVerve/Universalよりリリース。
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