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初代ファーンバラ男爵トマス・アースキン・メイ[注 1](英語: Thomas Erskine May, 1st Baron Farnborough KCB PC、1815年2月8日 – 1886年5月17日)は、イギリスの庶民院書記官(英語版)(在任:1871年 – 1886年)[2]などを歴任した官吏、著述家。「議会の黄金時代」[3]と呼ばれるイギリス19世紀において、自著や議会での提言を通じて議会運営改革の必要性を訴え続けた。
GA選考のフォローアップ用にアースキン・メイ (初代ファーンバラ男爵) の2019年1月19日改稿版 (oldid=75835451) を単純移植し、改稿・疑問点挿入。著作名は『ジョージ3世の即位以来のイングランド憲政史』から『ジョージ三世の王位継承以降のイギリス憲法史』に変更。★マークは加筆したが出典は後でつけるべき箇所 (宿題)。 |
特に議事規則本(英語版)『議会の法、特権、手続と慣習』(1844年初版)の著者として国内外に広く知られ、本書を指して「アースキン・メイ」(Erskine May)と呼ぶことも多い[4][5]。本書は21世紀においても「議会手続を定めたバイブル」「議会運営準則の中で最も権威ある書」などとイギリスで評され[4][6]、メイの没後も『アースキン・メイ:英国議会法実務』の書籍名で改訂が重ねられ、2019年には第25版が出版されている[4]。また、イギリス立憲政治(国王を戴きつつ議会主導で行われる政治体制)の史家としても知られ[7][8]、ホイッグ史観的とされる[9][10][11]。
16歳で庶民院図書館(英語版)勤務を始めたメイは[12]、長年の功績が認められて56歳で下院事務アドバイザーのトップである庶民院書記官に任ぜられた[13]。71歳での退任後にはファーンバラ男爵に叙されたが、貴族院議員就任に間に合わず1週間後に死去し、爵位は廃絶した[2]。