南アフリカの人類化石遺跡群
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南アフリカの人類化石遺跡群(みなみアフリカの じんるいかせき いせきぐん)は、人類の進化の研究において、重要な化石人骨などが出土した遺跡群を対象とする南アフリカ共和国の世界遺産である。1999年にスタルクフォンテイン、スワルトクランス、クロムドライなどを対象として「スタルクフォンテイン、スワルトクランス、クロムドライおよび周辺地域の人類化石遺跡群」[注釈 2]の名称でユネスコの世界遺産リストに文化遺産として登録され、2005年にマカパン渓谷、タウング頭蓋化石出土地が追加登録された。現在の名称に変更されたのは2013年のことである。
概要 南アフリカの人類化石遺跡群(南アフリカ共和国), 英名 ...
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スタルクフォンテインの発掘現場 | |||
英名 | Fossil Hominid Sites of South Africa | ||
仏名 | Sites des hominidés fossils d’Afrique du Sud | ||
面積 |
27,378.792466 ha[注釈 1] (緩衝地域86,387 ha) | ||
登録区分 | 文化遺産 | ||
登録基準 | (3), (6) | ||
登録年 | 1999年 | ||
拡張年 | 2005年 | ||
備考 | 2013年に名称変更。 | ||
公式サイト | 世界遺産センター(英語) | ||
地図 | |||
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アウストラロピテクス属が最初に発見された遺跡を含み、アウストラロピテクス・アフリカヌスやパラントロプス・ロブストゥスなど多数の人類化石が発見されている。このため、「人類のゆりかご」(人類発祥の地とも)と名付けられてる[1][2][3][4]。のちにルーシーやセラムの発見に代表されるエチオピアなどでの発掘と研究の進展によって、東アフリカこそ「人類のゆりかご」などといわれるようにもなったが、21世紀に入っても南アフリカでは新種のアウストラロピテクスを含む重要な化石の発見があり、「人類のゆりかご」の地位を再び取り戻すことにつながる可能性を示唆する者もいる[5]。