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日本の俳優、歌舞伎役者 (1975-) ウィキペディアから
四代目 市川 猿之助(いちかわ えんのすけ、1975年〈昭和50年〉11月26日[1] - )は、日本の俳優、歌舞伎役者。屋号は澤瀉屋。定紋は澤瀉、替紋は三ツ猿。歌舞伎名跡「市川猿之助」の当代。東京都出身[1]。本名は喜熨斗 孝彦(きのし たかひこ)[1]。2012年6月、二代目市川亀治郎改め、四代目市川猿之助を襲名。
四代目 | |
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屋号 | 澤瀉屋 |
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定紋 | 澤瀉 |
生年月日 | 1975年11月26日(48歳) |
本名 | 喜熨斗孝彦(きのし たかひこ)[1] |
襲名歴 | 1. 二代目市川亀治郎 2. 四代目市川猿之助[1] |
出身地 | 日本 東京[1] |
血液型 | O型 |
父 | 四代目市川段四郎 |
母 | 喜熨斗延子(きのし のぶこ) |
公式サイト | https://www.ennosuke.info/
(2023年11月19日現在メンテナンス中) |
当たり役 | |
歌舞伎: 『黒塚』 - 老女岩手 「義経千本桜」『川連法眼館』 - 佐藤忠信/忠信実は源九郎狐 『夏姿女團七』 - お梶 新作歌舞伎: 『スーパー歌舞伎II ワンピース』 - ルフィ、ハンコック、シャンクス 『NINAGAWA十二夜』 - 麻阿 テレビドラマ: 『風林火山』 - 武田晴信 『龍馬伝』 - 今井信郎 『JIN-仁-』 - 中岡慎太郎 『半沢直樹』 - 伊佐山泰二 | |
歌舞伎における立役、女方、舞踊に至るまで、優れた理解力と表現力に富む。女方を多く勤めた亀治郎時代を経て、猿之助を襲名。
2007年にNHK大河ドラマ『風林火山』で武田晴信を演じて以降、テレビドラマ、映画、現代劇、バラエティ番組にも多数出演する。
暁星小学校、暁星中学校、暁星高校、慶應義塾大学文学部[1]国文学専攻卒業。
京都芸術劇場「春秋座」芸術監督。公称身長171cm[35]。
「猿之助」の名跡は伯父にあたる当代猿翁から受け継ぐ。幼少の頃から伯父に憧れ、『義経千本桜』の通称「四ノ切」で源九郎狐となって宙乗りをする先代を見て「ボクもああなるの」と話したという[36]。自身の初演は2010年8月18日、国立劇場。襲名する年まで主宰した自主公演「亀治郎の会」の舞台だった。これを観た先代が「猿之助」の名跡を当代に譲る決意をしたともされ、以後、本公演で繰り返し上演、当たり役とする。生涯千回は演じたいと話す[36]。
趣味は骨董品の蒐集と寺院仏閣巡り。幼少の頃の趣味は仏像集め。段ボール2箱分の仏像を披露し、父・段四郎の弟子を驚かせた逸話もある。その後は浮世絵を蒐集し、役者絵ばかりを所有した。しかし、その事で浮世絵関連の仕事が続き、同じ話ばかりで飽きたため「いっそのこと、コレクションは全部焼いてしまったということにした」[37]。酒器も収集しており、和食を外食する時には桃山時代のお猪口を持参する事がある。2016年には骨董に関するエッセイ集『猿の眼 僕ノ愛スル器タチ』を著したが、持ち主が自分の収集品を述べる文章は「自己陶酔の自慢話に過ぎないじゃねえか!」と否定的である[37]。
蔵書家。舞台で虚構の世界を演じるため、実生活で読む本は多くがノンフィクションであり、宗教、哲学、歴史を中心とした蔵書が多いという。スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』などの作者でもある哲学者、梅原猛を学生時代から崇拝。2010年1月 - 6月には日本経済新聞プロムナード欄にエッセイを連載。
慶応の学生時代は、授業と麻雀の生活を楽しんだ。慶応塾生新聞のインタビューでは、「徹夜で友人と麻雀をしていました。夜中まで三田で麻雀をして、そのまま学校へ行く、みたいな生活でしたね(笑)」と語ってる[38]。
芸能界の交友も広い。高校生の頃からラジオ番組ニッポン放送『福山雅治のオールナイトニッポン』を愛聴する福山雅治のファンである。同じ事務所の先輩にあたる俳優・佐々木蔵之介は、社会人としての常識が備わった人物として尊敬しているという[39]。四代目襲名と同時に、九代目中車を襲名した俳優・香川照之とは従兄でありながら互いに面識がなかったが、2006年の祖母の命日に墓参りをした際、たまたま出会ったことをきっかけに親交が始まった[40]。大学時代の同級に当たる武者小路千家15世家元・千宗屋とは趣味の古美術・茶道具の蒐集を通し、その親交が続いている[41]。
2006年の三谷幸喜演出による『決闘!高田馬場』が、外部の演出家による舞台への初出演であった。
2014年3月 - 4月、「スーパー歌舞伎II(セカンド)」と銘打って新作『空ヲ刻ム者』(前川知大作・演出、仏師・十和役で主演)を2ヶ月にわたって東京と大阪でそれぞれ上演。
2015年10月 - 11月、新橋演舞場で「スーパー歌舞伎II」の第2作として、人気コミック『ワンピース』(尾田栄一郎原作)を横内謙介脚本で制作。自身はルフィ、ハンコック、シャンクスの3役を演じた。最先端の技術と歌舞伎・スーパー歌舞伎の型を惜しみなく融合させ、加えて若手歌舞伎俳優の抜擢、ゆずの北川悠仁作詞・作曲の主題歌を起用するなど斬新な演出を試みた舞台に、歌舞伎、ワンピース双方のファンが連日足を運び、賑わいを見せた。翌年の大阪、福岡公演では大幅に脚本、演出に手を加え、さらに見所を増大させた。
2017年10月 - 11月、 2年ぶりに『ワンピース』誕生の地新橋演舞場で凱旋公演を行う。演出の変更、ダブルキャストの導入、ゆずの歌唱による『TETOTE』を携え、「ワンピースの完成形」と本人の語る舞台が10月6日に開幕したが、10月9日、昼の部の公演中に花道の昇降装置に衣装が巻き込まれ、左腕の複数箇所を骨折する重傷を負う[42]。翌10日から休演。尾上右近が代役を勤め、公演は滞りなく千龝楽まで上演された[43]。
二代目段四郎 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
八代目中車 | 初代猿翁 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
高杉早苗 | 三代目段四郎 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
四代目段四郎 | 市川靖子 | 藤間紫 | 二代目猿翁 | 浜木綿子 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
四代目猿之助 | 香川照之 (九代目中車) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
五代目團子 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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