最終氷期極大期
最終氷期で最も気候が寒冷だった時期 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
最終氷期極大期(さいしゅうひょうききょくだいき、英語:Last Glacial Maximum; LGM)は、地球の気候史の最終氷期の中でも氷床が最も大きくなった最後(最近)の時期である。 氷床は北米、北欧、アジアの大部分を覆う巨大な氷床が見られた。これらの氷床は地球の気候に大きな影響を与え、干魃、砂漠化、海面の大幅な低下などを引き起こした。その後、「氷河期のピーク」として知られる期間が続いた[1][2]。
ピーター・クラークらによると、氷床の成長は3万3000年前から始まった。氷床が最大になったのは、約2万6500年前頃(26,500CP)から、北半球で退氷が始まり海面が急激に上昇した1万9000年前もしくは2万年前の間である。南極では約1万4000年前(14,000 CP)に退氷が始まった[3][4]。
最終氷期極大期はイギリスではディムリントン亜氷期と呼ばれ、3万1000年前から1万6000年前とされている[5][6]。また、最終氷期極大期はヨーロッパにおける旧石器時代の考古学でいう、オーリニャック文化、グラヴェット文化、ソリュートレ文化、マドレーヌ文化、ペリゴルディアン文化(英語版)にまたがっている。
最終氷期極大期の後には、晩氷期(英語版)が続いた。