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安全地帯の楽曲。大王製紙「エリス キングコング篇」のCMソング。 ウィキペディアから
「碧い瞳のエリス」(あおいひとみのエリス)は、日本のロックバンドである安全地帯の楽曲。
1985年10月1日にKitty Recordsから10枚目のシングルとしてリリースされた。前作「悲しみにさよなら」(1985年)よりおよそ3か月ぶりにリリースされたシングルであり、作詞は松井五郎、作曲は玉置浩二、編曲は安全地帯および星勝が担当している。
表題曲は、大王製紙「エリス キングコング篇」のコマーシャルソングとして使用され、玉置がCMに初出演し、ピンク色のキングコングから人間へと変身する姿を見せた。CMのキャッチコピーは「エリスは、安全地帯。」。オリコンシングルチャートでは最高位2位となったが、TBS系音楽番組『ザ・ベストテン』(1978年 - 1989年)では5週連続1位を獲得した。
本作はヒット曲となった「ワインレッドの心」(1983年)のリリース以前にすでに原型が制作されており、安全地帯がアマチュア時代に制作した曲は全く売れなかったため、玉置が苦心の末に一気に制作した「ワインレッドの心」、「恋の予感」(1984年)、「プルシアンブルーの肖像」(1986年)などの楽曲の中の1曲であった[2]。
音楽情報サイト『CDジャーナル』では、陽炎を見ている内に吸い込まれそうになる感覚のような「メランコリックな響き」を感じさせる楽曲であると表記しており、不鮮明で空虚な心を描いた歌詞を聴いていることで「どこか違う場所へ運ばれてしまいそう」と表現している[3]。ベスト・アルバム『ALL TIME BEST』(2017年)の楽曲解説では、本作のメロディーに関して「童謡のようなシンプルで繊細」なものであると表現し、美しさのある詩的な歌詞と玉置の優しく切ない声により「儚く、メランコリックな響きを感じさせてくれる」と表現している[4]。本作はギター担当の矢萩渉がベースを、ベース担当の六土開正がピアノを演奏している。
1985年2月、玉置は女優である石原真理子と不倫関係にあることが報道される[5][6]。これを受けて同年2月13日にTBSテレビのスタジオにて石原が記者会見を開き、不倫関係にあることを認めた上で涙を流しながら「小学校の時と同じように、無防備な恋をしています」と発言した[7]。松井は石原が玉置からの愛情を確信していると考え、本作の歌詞を制作している[8]。
本作は1985年10月1日にKitty Recordsより10枚目のシングルとして7インチレコードにてリリースされた。本作は大王製紙「エリエール エリス」のコマーシャルソングとして使用され、玉置本人もCMに出演した[4]。生理用品のCMに男性が起用されることは珍しく、ベスト・アルバム『ALL TIME BEST』の楽曲解説では「安全地帯の、玉置の人気ぶりがうかがえる」と記している[4]。1988年12月10日には8センチCDとして再リリースされた[9]。
本作を収録したシングル盤は、オリコンシングルチャートにおいて最高位第2位、登場週数は18回で売り上げ枚数は38.8万枚となった[1]。本作の売り上げ枚数は安全地帯のシングル売上ランキングにおいて第4位となった[10]。
TBS系音楽番組『ザ・ベストテン』(1978年 - 1989年)では前作の「悲しみにさよなら」(1985年)と入れ替わりで10月17日から10週連続ランクインし、10月24日からは5週連続1位を獲得した[11]。安全地帯としては「悲しみにさよなら」からこの曲にかけて、23週間連続で同番組においてランクインすることとなった。5週連続1位を獲得した時の番組出演では、数百本のろうそくに囲まれた幻想的なセットになっていた[11]。
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