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日本の脚本家 ウィキペディアから
日本大学芸術学部映画学科卒業[6][1]後、未公開映画『朽ちた手押し車』で助監督デビュー。その後は『太陽にほえろ!』末期シリーズに参加後、美術部に転じて10年以上[7]、小道具・装飾係などの美術スタッフを務め[4][1]、『ゴリラ・警視庁捜査第8班』『バトルヒーター』『丹波哲郎の大霊界 死んだらどうなる』『1999年の夏休み』『ガメラ 大怪獣空中決戦』『ガメラ2 レギオン襲来』など多数の作品に参加する[8][2]。
1997年、前述の『大怪獣空中決戦』に参加した流れで[7]、本編装飾スタッフとしても参加していた『ウルトラマンティガ』にて、脚本家として参加したい想いを抑えきれず、監督やプロデューサーに過去に書いた脚本を読んでもらい[7]、同作品の第22話「霧が来る」で脚本家デビュー[出典 2]。同年放送の『ウルトラマンダイナ』で初のメインライターを務め[1][注釈 1]、翌1998年の『デビルマンレディー』第11話「箱」からはアニメ作品の脚本も執筆するようになる[11]。
実家は旅館の出入り業者で、母子家庭で育った。父は死んだと聞かされていたが、中学時代に離婚していたことを知る。また幼いころは、周囲から「怪獣キチガイ」と言われ、投石されるなど重度ないじめを経験した[12]。
装飾スタッフ時代は、仕事の合間にリフレッシュも兼ねて『世にも奇妙な物語』のシナリオ応募用の物語や[7]、『ウルトラセブン』のその後を想定したハードなオリジナルの台本を書き続け[13][7]、そのうちの数本は『ティガ』で書いたシナリオの原型となる[14]。この脚本は、『ガメラ』などの監督を務めた金子修介にも読んでもらい、「脚本家になりたいなら続けた方がいい」と助言を受けていた[13]。
デビュー当初は、シナリオコンクールにも参加していたが落選。自分にはウルトラマンしか書けないと思っていたが、「自分が実際書くと、逆にウルトラマンっぽい話にならないので悩んだ」と語っている[14]。
好きなジャンルとしては、時空を超えた悲恋話やラブストーリーを挙げており[14]、作品別では『新世紀エヴァンゲリオン』のファンを公言している[15]。
金子は、長谷川について特撮に対する情熱や馬力があると評しており、『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』で起用した理由に挙げている[16]。金子が監督した『ガメラ 大怪獣空中決戦』では、デザイナーの及川一の誘いで[7][1]、美術助手として参加していた長谷川が大道具の準備をしながら怪獣映画に参加できることを喜んで大騒ぎしていたと証言している[16][13]。
幼少時代の実体験や思想から、人間の悪さや心の闇、怨念が絡んだ設定を作品に盛り込むことが多く[17]、ハードかつシリアスで重いテーマを扱ったエピソードが多い。特に「正義感の暴走」というテーマは、初のメインを飾った『ダイナ』最終三部作の時期から現れており[18]、『ティガ』で「人間ウルトラマン」というテーマが掲げられた際に「ウルトラマンも怪物も紙一重の存在であり、完璧な超人ではなく人間がコントロールできない力の存在」といったスタンスを取っていた[19]。
アニメデビュー作となった『デビルマンレディー』には多大な影響を受けたと語っており[20][21]、映画『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』や『ウルトラマンネクサス』では「デビルマンの世界とウルトラマンの世界を融合させたいという気持ちがあった。感情移入じゃなくて恐怖の対象としての怪獣とウルトラマンを見つめなおし、ウルトラマンの中の闇の部分に踏み込んでいった」と語る一方で、「それはヒーローものとして正しかったかどうか」と述懐している[21]。
また、使用頻度の少なかったアイテムやゲストキャラクターの再登場を好んでおり、これは装飾スタッフ出身ゆえに小道具や登場人物への思い入れが強いためだという[22][23]。また『ウルトラマンメビウス』では、GUYSクルー全員の主役回を書くことと、マイナー怪獣を登場させることを自身のテーマとしていた[3]。
子供を中心として感動的な展開とする手法を得意としており[注釈 2]、ファンの間ではこれを「長谷川ブシ」と称している[24]。
前述のように極太な作劇を見せる一方で、当時小学生だった長男から「よくこんなホン通ったね」と言われたという[25]。
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