16ミリフィルム
幅16ミリメートルの映画用フィルム / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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16ミリフィルム (16 mm Film) は、フィルムの規格[1]。「16 mm」とも呼ばれる。
主に動画撮影用として使われる。35 mmカメラよりもカメラも映写機も小型化できるため、テレビニュースのロケ撮影・テレビドラマ・低予算の劇場用映画で使われる。かろうじて個人での機材所有も可能であり、8 mmフィルムに飽き足らないハイアマチュアが16 mmにステップアップする例も見られた。また、映画館や劇場、公共ホールなどにも16 mmの映写機を備え付けている施設は多く、それらの施設で行われる小規模な上映会に供するため、35 mmの劇場映画を16 mmフィルムにプリントしたものも多く制作され、映画センターなどを通じて貸し出しや上映が行われていた。近年はビデオカメラやビデオプロジェクターの高画質化、低価格化や、デジタル化とそれに伴うSDカードの普及のため使用される機会は減少傾向にある。
かつてはスチルカメラにも用いられており、主に小型カメラへ採用された。第二次大戦後には16 mmフィルムを使った豆カメラのブームもあった。35 mmカメラの低価格化と小型化などの影響により次第に市場が縮小し、残っていたミノルタなどの製品も、1972年に登場した110フィルム使用のカメラと入れ替わるように姿を消した。