1983年のワールドシリーズ
メジャーリーグベースボールの第80回優勝決定シリーズ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
1983年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)優勝決定戦の第80回ワールドシリーズ(英語: 80th World Series)は、10月11日から16日にかけて計5試合が開催された。その結果、ボルチモア・オリオールズ(アメリカンリーグ)がフィラデルフィア・フィリーズ(ナショナルリーグ)を4勝1敗で下し、13年ぶり3回目の優勝を果たした。
概要
1983年のワールドシリーズ | |||||||
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シリーズ情報 | |||||||
試合日程 | 10月11日–16日 | ||||||
観客動員 | 5試合合計:30万4139人 1試合平均:06万0828人 | ||||||
MVP | リック・デンプシー(BAL) | ||||||
ALCS | BAL 3–1 CWS | ||||||
NLCS | PHI 3–1 LAD | ||||||
殿堂表彰者 | エディ・マレー(BAL内野手) ジム・パーマー(BAL投手) カル・リプケン・ジュニア(BAL内野手) スティーブ・カールトン(PHI投手) ジョー・モーガン(PHI内野手) トニー・ペレス(PHI内野手) マイク・シュミット(PHI内野手) | ||||||
チーム情報 | |||||||
ボルチモア・オリオールズ(BAL) | |||||||
シリーズ出場 | 4年ぶり7回目 | ||||||
GM | ハンク・ピーターズ | ||||||
監督 | ジョー・オルトベリ | ||||||
シーズン成績 | 98勝64敗・勝率.605 AL東地区優勝 | ||||||
分配金 | 選手1人あたり6万5487.70ドル[1] | ||||||
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フィラデルフィア・フィリーズ(PHI) | |||||||
シリーズ出場 | 3年ぶり4回目 | ||||||
GM | ポール・オーウェンズ | ||||||
監督 | ポール・オーウェンズ(兼任) | ||||||
シーズン成績 | 90勝72敗・勝率.556 NL東地区優勝 | ||||||
分配金 | 選手1人あたり4万4473.32ドル[1] | ||||||
全米テレビ中継 | |||||||
放送局 | ABC | ||||||
実況 | アル・マイケルズ | ||||||
解説 | ハワード・コーセル アール・ウィーバー | ||||||
平均視聴率 | 23.3%(前年比4.6ポイント下降)[2] | ||||||
ワールドシリーズ
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両チームの対戦はシリーズ史上初めて。両球団の本拠地都市を州間高速道路95号線(Interstate 95)が結んでいるため、今シリーズは "I-95シリーズ" とも呼ばれた[3]。オリオールズは敵地ペンシルベニア州フィラデルフィアで優勝を決めたあと、本拠地メリーランド州ボルチモアへはチームバスでI-95を通って凱旋している[4]。シリーズMVPには、第2戦の5回裏に勝ち越し・決勝の適時二塁打を放つなど、5試合で打率.385・1本塁打・2打点・OPS 1.390という成績を残したオリオールズのリック・デンプシーが選出された。
ワールドシリーズでは1976年から指名打者(DH)制度が導入され、1985年までの10年間は、偶数年は全試合で採用、奇数年は全試合で不採用とされていた[5]。したがって今シリーズでは、DH制は採用されていない。