1987年のアメリカンリーグチャンピオンシップシリーズ
メジャーリーグベースボールの第19回アメリカンリーグ優勝決定シリーズ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
1987年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月6日に開幕した。アメリカンリーグの第19回リーグチャンピオンシップシリーズ(19th American League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、翌7日から12日にかけて計5試合が開催された。その結果、ミネソタ・ツインズ(西地区)がデトロイト・タイガース(東地区)を4勝1敗で下し、22年ぶり5回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。
概要
1987年のアメリカンリーグ チャンピオンシップシリーズ | |||||||
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シリーズ情報 | |||||||
試合日程 | 10月7日–12日 | ||||||
観客動員 | 5試合合計:25万7631人 1試合平均:05万1526人 | ||||||
MVP | ゲイリー・ガイエティ(MIN) | ||||||
殿堂表彰者 | トニー・オリバ(MINコーチ[注 1]) バート・ブライレブン(MIN投手) カービー・パケット(MIN外野手) スパーキー・アンダーソン(DET監督) ジャック・モリス(DET投手) アラン・トランメル(DET内野手) | ||||||
チーム情報 | |||||||
ミネソタ・ツインズ(MIN) | |||||||
シリーズ出場 | 17年ぶり3回目 | ||||||
GM | アンディ・マクフェイル | ||||||
監督 | トム・ケリー | ||||||
シーズン成績 | 85勝77敗・勝率.525 西地区優勝 | ||||||
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デトロイト・タイガース(DET) | |||||||
シリーズ出場 | 03年ぶり3回目 | ||||||
GM | ビル・ラジョイ | ||||||
監督 | スパーキー・アンダーソン | ||||||
シーズン成績 | 98勝64敗・勝率.605 東地区優勝 | ||||||
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ワールドシリーズ |
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両球団がリーグ優勝決定戦で対戦するのはこれが初めて。この年のレギュラーシーズンでは両球団は12試合対戦し、タイガースが8勝4敗と勝ち越していた[1]。ツインズのレギュラーシーズン勝率.525は、タイガースの.605はおろか、東地区7球団中4位ニューヨーク・ヤンキースの.549をも下回っていた[2]。しかし今シリーズはツインズが制した。レギュラーシーズン勝率が低いほうの球団が制したポストシーズンのシリーズとしては、勝率差80ポイントは当時歴代4位の大きさだった[注 2][3]。また、ツインズの勝率は1973年ナショナルリーグのニューヨーク・メッツ(.509)に次ぎ、リーグ優勝球団のものとしては史上2番目に低い[注 3][2]。シリーズMVPには、第1戦で先制と勝ち越しの2本塁打を放つなど、5試合で打率.300・2本塁打・5打点・OPS.998という成績を残したツインズのゲイリー・ガイエティが選出された。このあとツインズは、ワールドシリーズでもナショナルリーグ王者セントルイス・カージナルスを4勝3敗で下し、63年ぶり2回目の優勝を成し遂げた。