FRIENDS (B'zのアルバム)
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『FRIENDS』(フレンズ)は、日本の音楽ユニットB'zが1992年12月9日にBMGルームスからリリースした4作目のミニ・アルバムである。また1996年11月25日には、このアルバムの続編である『FRIENDS II』が発売された。
ジャケットには、イングランドの写真家Michael Kennaの作品『Deckchairs, Bournemouth, Dorset, England』が使用されている[2]。初回盤のみCDケースを入れる紙製のスリーブケースが付属している。
9thシングル『ALONE』からの「B'z」ロゴマークが使用された最後のアルバム[注釈 1]。
本作より、クレジットにてベースが表記されるようになった[注釈 2]。
本作は全楽曲で1つのストーリー性を持たせたコンセプト・アルバムとなっており[4]、内容は「回想」「再会」「葛藤」「解決」のシーンからなるラブストーリーで、アルバムタイトル『FRIENDS』はストーリーのテーマにあたる。本作について松本は、「映画のサウンドトラックのようなアルバムを作りたかった」と述べている。タイトルの「FRIENDS」は、松本が好きだった映画『フレンズ〜ポールとミシェル』からの引用である[5]。
本作の制作について松本は、2022年のインタビューで当時について、「ちょうど『RUN』が完成した頃で、B'zの柱というか、王道みたいなものが出来つつあったんだと思うんですよ。その反動とまではいかないですけど、AOR寄りの楽曲もやってみたかったんじゃないかな」と振り返っている[6]。
作詞について稲葉は「全ての楽曲の歌詞は飛行機での移動中に4曲同時進行で書いた」と語っている。
曲順表記は「#1」などではなく、「SCENE1」など独特の表記になっているのも特徴。
全作詞: 稲葉浩志、全作曲: 松本孝弘、全編曲: 松本孝弘・明石昌夫。 | ||||
# | タイトル | 作詞 | 作曲・編曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|
Prologue. | 「Friends」 | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | |
SCENE1. | 「いつかのメリークリスマス」 | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | |
SCENE2. | 「僕の罪」 | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | |
2-2. | 「Love is ...」 | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | |
SCENE3. | 「恋じゃなくなる日」 | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | |
SCENE4. | 「SEASONS」 | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | |
SCENE5. | 「どうしても君を失いたくない」 | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | |
6. | 「いつかのメリークリスマス (Reprise)」 | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | |
合計時間: |
- Prologue. Friends
- インストゥルメンタル。ストリングスによる演奏。
- 2021年に行われた『B'z presents LIVE FRIENDS』で、リリースから約29年越しに初演奏された。
- SCENE1. いつかのメリークリスマス
- クリスマスソング。本作が初出。
- SCENE2. 僕の罪
- 2-2. Love is ...
- SCENE3. 恋じゃなくなる日
- 一転して激しいギターによるイントロから始まる。
- ファンの人気が高く、ベスト・アルバム『B'z The Best "ULTRA Treasure"』のファン投票で10位にランクインして収録された[7]。
- 2014年にファンクラブ会報で行われた「まだ自身は聴いたことがないけれど、いつかLIVE-GYMで聴きたいと夢見ている曲」のアンケートで3位、2017年に同会報で行われた「LIVE-GYMで聴きたいB'zナンバー」のアンケートでも3位に選ばれた。
- ライブでは『B'z LIVE-GYM '93 "RUN"』以降長らく演奏されていなかったが、2021年に行われた『B'z presents LIVE FRIENDS』で約28年ぶりに演奏された。
- SCENE4. SEASONS
- インストゥルメンタル。松本のアコースティック・ギターによる演奏。
- 2021年に行われた『B'z presents LIVE FRIENDS』で初演奏された。
- SCENE5. どうしても君を失いたくない
- テレビ朝日系『ミュージックステーション』のエンディングテーマとして1992年1月10日から2002年2月22日まで本曲のインストゥルメンタル「どうしても君を失いたくない -Instrumental-」が使用されていたが、このバージョンは音源化されていない[注釈 3]。
- 『B'z LIVE-GYM '93 "RUN"』以降長らく演奏されていなかったが、2020年に行われた無観客配信ライブ『B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』のDay1で約27年ぶりに演奏され[8][9]、翌年の『B'z presents LIVE FRIENDS』でも演奏された。
- 6. いつかのメリークリスマス (Reprise)
「いつかのメリークリスマス」については作品の項目を参照
Friends
僕の罪
Love is…
恋じゃなくなる日
SEASONS
どうしても君を失いたくない
注釈
出典
- 「GOLD ALBUM他 認定作品 1999年8月度(99年7月21日〜99年8月20日)」『The Record』第479号、日本レコード協会、1999年10月、9頁。
- 『Treasure : B'z Chronicle 1988〜1998 10th anniversary special issue』ROOMS RECORDS、1998年9月20日、26頁。
- “MUSIC FREAK MAGAZINE - B'z Dictionary(「コンセプト・アルバム」「concept album」の項)”. エムアールエム. 2019年10月23日閲覧。
- “B'z The Beat “ULTRA Treasure”リクエスト集計最終結果 TOP30”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2008年7月16日). https://www.barks.jp/news/?id=1000041791 2019年11月23日閲覧。
- “ヒット曲連発のB'z無観客ライブ「5 ERAS」開幕!ファンへの感謝と仲間との絆を伝える”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2020年11月2日). https://natalie.mu/music/news/403133 2020年11月3日閲覧。
- “【レポート】B'z、5週連続無観客配信ライブ<-5 ERAS 8820- Day1>に大いなる感動「みなさんの胸に届くように」”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2020年11月2日). https://www.barks.jp/news/?id=1000191657 2020年11月3日閲覧。
- B'z DISCOGRAPHY 『FRIENDS』 ※楽曲の試聴が可能