SAT (大学進学適性試験)
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SAT(エスエーティー)は、非営利法人であるカレッジボードがETSに委託し主催している標準テスト。SAT論理試験(SAT Reasoning Test、旧SATⅠ)とSAT科目別試験(SAT Subject Test、旧SATⅡ)の総称。アメリカの大学入学時に考慮する要素の一つである。SATは、本来Scholastic Aptitude Test(大学適性試験)を意味する略語であったが、1990年にScholastic Assessment Test(大学能力評価試験)に変わり、現在は略としてではなくSATそのものが名前に使われている。
アメリカ合衆国では義務教育の制度を各州に任せていて、なおかつ各生徒は一定のルールの下で自由に科目を選択できるため、高校によって学力に差があり、成績評価基準も学校によって異なるため大学受験で高校の成績のみで合否を判定することはできない。そこで4,500校余りの高等教育機関からなる大学評議会が標準テストを実施し、そのスコアで生徒の大学受験の合否を決定することになった。
誰がどの大学で学問を修める学力があるかどうかを判定し、合否の基準にする目的で1901年に導入され、何度か大幅な改定がなされてきた。またそれに伴い呼称も変わっている。試験は1年間に7回実施され、繰り返し受験することが可能である。結果は200点から800点となるので、全問不正解でも0点とはならない。
同様のテストに、別団体が運営するACT(American College Testing Program)があり、米国の大学進学には、SATかACTのいずれかのテストの点数の提出が義務づけられている。この点数は米国内で、T-Score、又はdeviation valueと呼ばれていて、素点[1]による評価ではない。国籍、人種問わず全ての受験生にSATかACTの得点が要求される。