Unixシェル
ウィキペディア フリーな encyclopedia
Unixシェルは、Unix系システムにおけるコマンドラインシェルである。ユーザーインターフェースとして対話的に利用したり複数のコマンド並べたシェルスクリプトを実行する。
最も影響を与えたUnixシェルとしては、Bourne Shell と C Shell がある。Bourne Shell は単に sh と呼ばれ、AT&Tでスティーブン・ボーンが開発し、UNIXで広く普及していたコマンドラインインタプリタである。パイプ、ヒアドキュメント、コマンド置換(英語版)、変数、条件式やループといった制御構造、ワイルドカードによるファイル名指定などの機能が他の全てのUnixシェルに共通する機能の出発点となった。言語としては、ブロックの終りを逆から綴った (ファイル)キーワードで示すなど、ALGOL 68 に影響を受けている[1]。
C Shell (csh) はビル・ジョイがカリフォルニア大学バークレー校の大学院生のときに開発した。C言語をモデルとして制御構造や式の文法を設計している。対話型シェルとして、ヒストリ機能、編集機構、エイリアス、ディレクトリスタック、チルダ記法、cdpath、ジョブコントロール、パスハッシングといった機能を導入した。
これら2つのシェルがベースとなって、様々なシェルが派生していった。