アンペア回数
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アンペア回数(アンペアかいすう、ampere-turn, 記号: AT)は、MKSA単位系における起磁力の単位である。アンペアターンともいう。非SI単位であり、1997年9月30日までは、計量法における法定計量単位であった(計量法に基づく計量単位一覧#廃止された法定計量単位)。
概要 アンペア(アンペア回数) 英 ampere (ampere-turn), 記号 ...
アンペア(アンペア回数) 英 ampere (ampere-turn) | |
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記号 | A, AT |
系 | MKSA単位系 |
種類 | 非SI単位、非法定計量単位 |
量 | 起磁力 |
組立 | A·1(巻き数) |
定義 | 1回巻きの閉回路に1 Aの直流の電流が流れるときに生ずる起磁力 |
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1アンペア回数は、1回巻きの閉回路に1アンペアの直流の電流が流れるときに生ずる起磁力と定義される。すなわち、回路に流れる電流にコイルの巻き数をかけたものである。CGS単位系の起磁力の単位であるギルバート(Gb)との換算は、
- 1 AT = 4π/10 Gb
- 1 Gb = 10/4π AT
となる。
巻き数は無次元量であるので、国際単位系(SI)では単位名称は単にアンペア(記号: A)となる。SIの基本単位の一つである電流の単位「アンペア」と同じ名称であるが、電流と同じ単位ということではなく、アンペアに巻き数という無次元量をかけた組立単位である。