ビスマスの同位体
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ビスマス(Bi)の標準原子量は208.98040(1) uである。
天然に長期にわたって存在する同位体は209Biのみである。209Biは、長い間最重安定同位体と考えられていたが、2003年になって、(1.9±0.2)×1019年という、非常に長い半減期を持つ放射性同位体であることがわかった。
ビスマスの同位体のうち、アクチニウム系列、ラジウム系列、トリウム系列に属する同位体は以下の別名でも知られている。前述の209Biは、ネプツニウム系列に属する。
- ラジウムE (radium E) : 210Bi
- アクチニウムC (actinium C) : 211Bi
- トリウムC (thorium C) : 212Bi
- ラジウムC (radium C) : 214Bi
ウラン系列の途中にある222Rn (ラドン) から崩壊して出来る 214Bi は、雨や雪の降下と共に地上に降ってくることが知られている。 (例えば、「日本分析センターにおける空間放射線量率と希ガス濃度調査結果」参考)