ファイトケミカル
ウィキペディア フリーな encyclopedia
ファイトケミカルまたはフィトケミカル(英: phytochemical、植物性化学物質)は、植物が捕食者や病原体から身を守るために生成する化合物である[1][2][3]。名前はギリシャ語のφυτόν(フィトン)「植物」に由来する[2][4]。ファイトケミカルの中には、毒薬として使われるものもあれば、伝統薬として使われるものもある[2][5]。
ファイトケミカルは、一般的に健康への影響が確立されていない研究中の植物性化合物を指す言葉として使用され、必須栄養素(体内で生成できず健康のために食事から摂らなればならない栄養素)ではない[6]。健康的な食事の効果が、特定の栄養素やファイトケミカルによるものであるという証拠は限られている[6][7]。欧米の食品表示を管理する規制当局は、食品や栄養成分表示におけるファイトケミカルに関する健康強調表示を制限または抑止するためのガイダンスを業界に対して提供している[8][9]。