ブラックパンサー (マーベル・コミック)
ウィキペディア フリーな encyclopedia
ブラックパンサー (英: Black Panther) とは、マーベル・コミックのコミック作品に登場するスーパーヒーローである。シルバーエイジ期(英語版)にライター・編集者のスタン・リーおよびライター・作画家のジャック・カービーによって創案され、『ファンタスティック・フォー』第52号(1966年7月)で世に出た。本名はティチャラ (T'challa) といい、アフリカにある架空の王国ワカンダの君主にして守護者である。ハート形のハーブを摂取する儀式によって強化された身体能力に加え、天才的な知性と厳しい鍛錬、格闘術、さらに国王として所有する先端技術や富を駆使して敵と戦う。ブラックパンサーは同じくヒーローであるストームと結婚したことでも知られているが、それぞれが所属するチームが対立したことから離婚に至った。
ブラックパンサー | |
---|---|
出版の情報 | |
出版者 | マーベル・コミック |
初登場 | Fantastic Four #52(1966年7月) |
クリエイター | スタン・リー(ライター) ジャック・カービー(作画) |
作中の情報 | |
本名 | ティチャラ (T'Challa) |
所属チーム | ファンタスティック・フォー アベンジャーズ ファンタスティック・フォース イルミナティ アルティメッツ |
パートナー | ストーム |
能力 |
|
ブラックパンサーはアメリカのメインストリーム・コミックで初めてスーパーヒーローとなったアフリカ系のキャラクターである。『ジャングル・アクション』誌(第6 - 18号)で13号にわたって展開されたブラックパンサーのストーリーは、マーベル社で初めてグラフィックノベル形式で描かれた作品だと評されている。
ブラックパンサーとして活動したヒーローはティチャラだけではない。あるストーリーラインでは、ニューヨーク市の警察官だったマルチレイシャルのカスパー・コールがブラックパンサーを名乗った。コールは初め単なる模倣者であったが、後にホワイトタイガーの名を得てティチャラの盟友となった。またティチャラが重傷を負って活動できない間、その妹シュリがブラックパンサーとワカンダの指導者の役割を担った。
ブラックパンサーは数々のテレビ番組、アニメ映画、ビデオゲームに登場してきた。実写映画に登場したのは、チャドウィック・ボーズマンが演じた2016年の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』が最初である。2018年に公開される映画版『ブラックパンサー』や『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でもボーズマンが同役を演じる。これらの映画作品はすべてマーベル・シネマティック・ユニバースの一部である。IGNが2011年に作成した「コミックブック・ヒーロー・トップ100」リストではブラックパンサーが51位を占めた。