エマルション
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エマルション(英: emulsion)は、相互に親和性の低い液体の一方が、他方に微粒子状に分散している状態の液体である。エマルジョン[2]、乳濁液(にゅうだくえき)ともいう[3]。エマルションは、食品、化粧品、医薬品など、幅広い分野で利用されている[4]。
分散している粒子(液滴)を分散質、外側の媒質を分散媒という[5]。水と油(水に不溶性の有機化合物)からなるものが一般的であり、水を分散媒、油を分散質としたものをO/Wエマルション(水中油滴型エマルション、英: oil-in-water emulsion)という。それに対して、油を分散媒、水を分散質としたものをW/Oエマルション(油中水滴型エマルション、英: water-in-oil emulsion)という。また、W/Oエマルションを分散質、水を分散媒としたW/O/Wエマルションや、O/Wエマルションを分散質、油を分散媒としたO/W/Oエマルションといった複合エマルション(マルチプルエマルション)も存在する[6]。しばしば、写真フィルムの感光層など、親水コロイドで保護されたコロイド分散系のこともエマルションと呼ばれることがある[3]。