復讐悲劇
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復讐劇(ふくしゅうげき、英: revenge play)[1]あるいは復讐悲劇(ふくしゅうひげき、英: revenge tragedy)とは、復讐が主たるモチーフとなっている演劇作品のこと[2]。
世界各国に復讐を主たるモチーフにした演劇作品はある、と言ってよい。とは言え、中でも特にエリザベス朝とジャコビアン時代のイギリスでは、悲劇の1形式として、とりわけ人気を博し(よってイギリスのものは「復讐悲劇」と呼ばれる傾向がある)世界の文学史の中でも真っ先に語られるものである。もっとも有名な作品はトマス・キッドの『スペインの悲劇(The Spanish Tragedy)』とウィリアム・シェイクスピアの『ハムレット』である。最初にこのジャンルをカテゴライズしたのは学者のフレジソン・バウワーズ(英語版)である。
なお広義では、演劇作品に限らず、復讐をモチーフにした物語性のある作品は「復讐劇」revenge playと分類されることがある。[3]
本記事では、主に演劇作品について解説し、末尾に演劇以外のジャンルで復讐が主たるモチーフになっているものも少量紹介する。