比較方言学(ひかくほうげんがく)とは、歴史言語学の比較方法を(同一言語内の)方言どうしに適用しようとする研究分野。言語史研究の一分野である比較言語学にならって作られた術語である。この場合の「比較」とは単に2つ以上のものをくらべることではなく、2つ以上の言語体系をつきあわせて、共通の祖先にあたる言語体系(祖語・祖方言)を再構することを意味する。できるだけ古い体系どうしに比較方法を適用して、さらに古い段階を復元するもので、琉球方言や東北方言と古語の音韻体系に適用して、日本語祖語にあたる段階を知ろうとする分野である。
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