演奏会用序曲
ウィキペディア フリーな encyclopedia
演奏会用序曲(えんそうかいようじょきょく、英: concert overture、独: Konzertouvertüre、仏: ouverture de concert)は、19世紀に始まる管弦楽曲のジャンルの1つ。
![]() |
舞台作品の序曲のように、単一楽章制と、物語性や描写的要素が特徴的である。しかし「序曲」といいながらも、舞台作品の序曲と異なり、それ自体で完結していて、後に続くべき何らかの本体がない。直接的にはベートーヴェンの序曲から発展し、ベルリオーズやメンデルスゾーンを経て、やがてより自由に構成されるようになり、リストやサン=サーンスらの交響詩へと変質を遂げた。オペラや劇付随音楽の序曲が単独で演奏会などにおいて演奏される場合には、演奏会用序曲とは呼ばない。