緑色のベレー帽
ウィキペディア フリーな encyclopedia
緑色のベレー帽(みどりいろのベレーぼう、Green beret)は、軍隊の制帽として広く採用されている。第二次世界大戦中、イギリス軍の特殊部隊ブリティッシュ・コマンドスが制帽として採用したのが起源とされる。現在のイギリス軍でも、コマンド課程(Commando Course)を修了したイギリス海兵隊の将兵と全軍コマンド課程(英語版)(All Arms Commando Course)を修了し海兵隊の任務に参加した陸海空軍の兵士に着用が認められている。
第二次世界大戦後、ブリティッシュ・コマンドスは解散したが、その伝統は様々な形で世界各国の特殊部隊に引き継がれた。フランスにおける海軍コマンド、オランダにおける陸軍コマンド(英語版)(KCT)、そしてアメリカにおける陸軍特殊部隊群などはいずれもブリティッシュ・コマンドス直系の特殊部隊で、現在でも制帽として緑色のベレー帽を採用している。今日、単に「グリーンベレー」(Green berets)といった場合、アメリカ陸軍特殊部隊群を指す事が多い。