錫石
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錫石(すずいし、英: cassiterite、キャシテライト)は、鉱物(酸化鉱物)の一種。化学組成は酸化スズ(IV) (SnO2)で、スズの重要な鉱石鉱物。
概要 錫石, 分類 ...
錫石 | |
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分類 | 酸化鉱物 |
化学式 | SnO2 |
結晶系 | 正方晶系 |
へき開 | なし |
モース硬度 | 6.5 |
光沢 | ダイヤモンド光沢~金属光沢 |
色 | 褐色~黒色 |
条痕 | 淡褐色 |
比重 | 7.0 |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 | |
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金紅石(ルチル、TiO2)と同じ結晶構造を持ち、しばしば複雑に双晶する。
熱水鉱脈、ペグマタイトなどに産する。風化に強くて比重が大きいため、砂礫中に砂錫(さすず)として産することもある。また、珪化木のような木目模様を持つ木錫(もくしゃく)としても産する。
産地としては、イギリスのコーンウォール、ボリビア、マレー半島などが有名。日本では明延(あけのべ)鉱山(兵庫県)、木浦鉱山(大分県)、錫山鉱山(鹿児島県)などが挙げられる。また、国内の砂錫産地としては岐阜県の恵那・中津川地方で明治~昭和初期まで採掘されていた。