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アフガニスタンのウラマー・裁判官 ウィキペディアから
アブドゥル・ハキム・イシャクザイ(パシュトー語: عبدالحكيماسحاقزى、Abdul Hakim Ishaqzai、アブドゥル・ハキム・シャリア、アブドゥル・ハキム・ハッカーニとも呼ばれる)は、アフガニスタンのウラマー・裁判官。
ターリバーンの共同創設者の一人であり、現在アフガニスタンの最高裁判所裁判長を務めている。
1967年、アフガニスタン王国のカンダハール州パンジャウイ郡に生まれた。民族的にはパシュトゥーン人で、イスハークザイ(Ishaqzai)族に属する[1]。
父親は有名な宗教学者および法学者の一人だった。 そこで、イスラームに関する様々な知識を身につけた。1977年にパキスタンのペシャワールのゲストハウスから、Akora Khattakにあるデーオバンド派のダルル・ウルーム・ハッカーニア学院へ移り学問を修めた[2]。
アフガニスタン内戦中、身体障害者学校やパキスタンにあるマドラサで教鞭を執っていた[1]。
1996年から2001年まで続いた第一次ターリバーン政権ではカンダハールの法廷で裁判官を務めた[1]。
2016年、ハイバトゥラー・アクンザダの後継としてターリバーンの最高裁長官に任命された。
2020年、米国政府並びにアフガニスタン・イスラム共和国政府とアフガニスタン・イスラム首長国(ターリバーン)間で行われた和平交渉でターリバーン側の交渉チームの長に任命された[3]。
2021年のターリバーン復権まで、アフガニスタンのジハードについて多くの重要なファトワーを発行してきた[1]。
2022年、ターリバーンが目指すイスラーム政府についてアラビア語で著述した「イスラム首長国とそのシステム」を公開した。シャリーアの法源(クルアーン・ハディース・イジュマー・キヤース・イスティフサーン・マスラハ・イスティシャブ等)について、人定法の無効性、民主主義とイスラームの評議会(シューラ)の違い、宗教教育と現代教育、歴代イスラーム政権の研究、女子教育、女性の就労などが語られている[2]。
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