Loading AI tools
ウィキペディアから
『アンドルー・ラング世界童話集』[1](アンドルー・ラングせかいどうわしゅう。英語: Andrew Lang's Fairy Books または英語: Andrew Lang's "Coloured" Fairy Books)は、童話を収集した本の12冊の双書で構成されている。アンドルー・ラングは、彼の情報源の範囲における口述の伝承からは自ら物語を集めなかったが、独創的に物語を集めて(オーノワ夫人の場合は著しい例外)、非常に影響力の大きな、物語群の収集物にした。とりわけ、彼が外国語の情報源を用いたことから、これらの物語の多くが初めて英語で出版されることとなった。序文で自ら認めているように、ラングは精選の大部分を自ら行なったが、彼の妻と他の翻訳者が、実際の物語について語る広範な部分を翻訳した。
12冊の書籍はヘンリー・ジャスティス・フォード(Henry Justice Ford)によって挿絵が入れられたが、ランスロット・スピードとジョージ・パーシー・ジェイコム=フッド(G. P. Jacomb-Hood)が『あおいろの童話集』と『あかいろの童話集』に挿絵を寄稿している[2]。
あおいろの童話集(Blue Fairy Book 1889年)第一版は5,000部が出版され、1冊6シリングで販売された。グリム兄弟からの7作品、オーノワ夫人からの5作品、アラビアン・ナイトからの3作品と、ノルウェーの物語の4作品、その他の情報源の中から、本は広範囲にわたる物語を収集した[3][4]。
|
|
あかいろの童話集(Red Fairy Book 1890年[7])は初巻の続編で、第1刷は10,000部。1890年のクリスマスに出版された。
みどりいろの童話集(Green Fairy Book 1892年)の序文でラングは「おそらく最終」巻になるであろうとした[9]。しかし人気は根強く、さらなる続編の話集が要望された。
|
|
きいろの童話集(Yellow Fairy Book 1894年)[11][12]。第1刷は15,000部。
|
|
ももいろの童話集(Pink Fairy Book 1897年)[14]。
はいいろの童話集(Grey Fairy Book 1900年)[16]。
|
|
むらさきいろの童話集(Violet Fairy Book 1901年)[18]。
|
|
べにいろの童話集(Crimson Fairy Book 1903年)[20]。
|
|
ちゃいろの童話集(Brown Fairy Book 1904年)[22]。
|
|
だいだいいろの童話集(Orange Fairy Book 1906年)[24]。
|
|
くさいろの童話集(Olive Fairy Book 1907年)[26]。
|
|
ふじいろの童話集(Lilac Fairy Book 1910年)[28]。
|
|
2011年現在、日本で容易に入手できる日本語訳書籍を挙げる。
東京創元社は1958年から1959年にかけて『ラング世界童話全集』を発刊したが、これが日本における全集の最初の発刊である。この時に出された12冊は、原典の物語を独創的に各色ごとの巻に収録し直したため、原典での巻の色名と収録内容が一致していなかった。しかし2008年から東京創元社が出版した12冊は原典の色名通りに物語を収録した。ただし日本の物語や著名度の高い物語、現在の時代には受け入れにくい内容の物語は除かれている[30]。
西村醇子監修、生方頼子・大井久里子・おおつかのりこ・菊池由美・熊谷淳子・児玉敦子・杉田七重・杉本詠美・武富博子・田中亜希子・ないとうふみこ・中務秀子・西本かおる・宮坂宏美・吉井知代子訳
この節の加筆が望まれています。 |
東京創元社が1950年代に発刊した12巻の全集に拠って各巻に物語を収録しているため、原典での巻の色名と収録内容が一致していない[31]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.