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『スターフォックス』シリーズに登場する戦闘機 ウィキペディアから
アーウィン(Arwing)は、任天堂のコンピュータゲーム『スターフォックス』シリーズに登場する架空の戦闘機。
超高性能全領域戦闘機 アーウィン | |
---|---|
所属 | コーネリア防衛軍(SFC版)[1] スターフォックス(64版以降)[2] |
製造 | スペースダイナミクス社[1][2] |
全長 | 28sm[1][2] |
全幅 | 14sm[1] |
全高 | 5.5sm[1][2] |
重量 | 12st[1] |
最小旋回半径 | 17sm[2] |
推進機関 | プラズマエンジンNTD-FX壱型[1][2] |
重力制御系 | G-ディフューザーシステム[1][2] |
最大出力 | 5000万SPW[1][2] |
最高速度 | M4.2(大気圏内)[1][2] |
武装 | レーザー砲×3門 スマートボム[1] |
防御装備 | エネルギーシールド発生装置[3] ローリングシールド(ローリングディフェンス)[1] |
乗員人数 | 1人[1] |
搭乗者 | フォックス・マクラウド ファルコ・ランバルディ ペッピー・ヘア スリッピー・トード クリスタル ジェームズ・マクラウド |
「スターフォックス」チームの主力戦闘機で、「超高性能全領域戦闘機」の肩書きを持ち、その言葉通り大気圏内のみならず宇宙空間や超高温の領域などあらゆる空間、領域を活躍の場としている[4]。主にシリーズを通して自機として登場する。
上から機体を見るとアルファベットの「A」に見えることから「A-Wing」、これを一語に読み替えて「アーウィン」と名付けられた[2]。シリーズを通して全体的に白を基調とし、主翼の付け根が青くカラーリングされている。
機体のサイズおよびスペックは、SFC版及び64版共に全長28sm、全高5.5sm(sm=スペースメーターは、ライラット系で用いられている度量衡の模様)、最高速度はM4.2と設定されている[1][2][3]。
主翼は可変翼で、状況に応じてアスペクト比を変更できるほか、主翼の付け根に姿勢制御装置として搭載された反重力発生装置「G-ディフューザーシステム」により急旋回や急加減速などといったあらゆる運動が可能なほか、主翼が片方或いは両方破損しても運動性能が減衰するのみで墜落しない上、限定的ながらも旋回能力を保持でき、離着陸の際にも滑走路を用いず垂直に浮上及び着陸する事ができる[1][3]。加えて推進装置としてプラズマエンジンNTD-FX壱型の搭載により惑星間ワープも可能となっている[1][2]。コックピットと機首の間に搭載されたシールド発生装置によるエネルギーシールドを装甲表面に展開することで優れた防護力を持ち、単独での大気圏への突入・離脱に応用している[3]。また、超高熱惑星ソーラの大気中でも最低限の運用ができるだけの耐熱性(64版におけるスリッピーの弁によると表面温度は9000度まで保証できる)を持つ。64版においては噴流の色が飛行する環境によって異なっており、コーネリアやカタリナの大気圏内などの有重力下では赤、メテオやエリア6の宇宙空間などの無重力下では青になっている。
レーザー砲を機首に1基、主翼(64版以降では主翼の付け根)に2基装備し、広範囲に爆発を起こす兵器である「スマートボム」も搭載している(搭載数の限界は作品により異なる)。しかしレーザー砲はエネルギー消費効率の関係により、機首及び主翼の両方から同時に射撃する事はできない[1]。
また、エネルギー発生・変換装置の搭載により、燃料補給なしで巡航できるほか、敵兵器や岩石などを破壊したときに放出される残存エネルギーを取り込んで変換するシステムも備えている。変換されたエネルギーは取り込んだ元エネルギーによって、敵の攻撃や障害物との接触などによって減衰したシールドの回復や、レーザーの強化など様々な用途に用いられる[1][2]。
シールドの他にローリングをすることによって機体に電磁バリアを張り、敵のレーザー攻撃を弾く「ローリングシールド」(SFC版では「ローリングディフェンス[1]」)という防御方法も備えている。なお、漫画『さらば愛しのファルコ』では、このローリングシールド直後の一時的な出力低下による隙と、高速回転によりパイロットが周囲の状況を見失ってしまうのがアーウィン唯一の弱点とされている[5]。このことは64版の主観視点でのプレイ時に確認できる。
これらの装備によって、アーウィンはライラット系において最強の戦闘機と呼べるほどの能力を与えられている[4]。
ウォーカーは、『スターフォックス ゼロ』に登場するアーウィンの対地強襲用二足歩行形態[6]。開発中止となった『スターフォックス2』に登場する予定だったもので、鳥のような姿に変形し、立ち止まっての攻撃や戦艦内部などのような狭く戦闘機形態での攻略が困難な場所での攻略を可能としている[7]。なお、ウォーカーはアーウィンと同じようにレーザー、チャージ弾、ボムが使える。さらに、ランドマスターと同じように「ホバリング」が使える。
コーネリア防衛軍がアーウィンを所有しているという設定[1]のSFC版には、裏設定としてアーウィン型司令偵察機「Mスカウター」なるものも存在する[8]。偵察任務に使用されるもので、任務先で得た情報をエーテル波通信を用いて送信するものである[8]。
『アサルト』では量産型アーウィン「P.A.W.N[9]」が登場。コーネリア防衛軍の兵器だが、ミッション7ではアパロイドに侵されており、敵戦闘機として多数現れる。ミッション8では浸食されていない機体がコーネリア防衛軍の友軍機として登場。グラヴィティブレードが無いのが最大の特徴で、ミッション8に登場したものは白を基調とした色調だが、ミッション7に登場したものは浸食の影響か紫を基調とした色調になっている。
『コマンド』では、フォックスは「アーウィンII」、ファルコは「スカイクロー」、スリッピーは「ブルフロッグ」、クリスタルは「クラウドランナー」という、アーウィンを各パイロット向けにカスタマイズしたものと思われる個別の機体をそれぞれ使用している。ちなみに「アーウィン」という名称の機体を使用しているキャラクターは初代スターフォックスメンバーに当たるペッピーとジェームズのみである。
『ゼロ』では『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズのフォックスのamiiboを使用することでSFC版のアーウィンをモチーフにした「アーウィンFX」が、ファルコのamiiboを使用することで全体的に黒を基調とし主翼の付け根が赤くカラーリングされた「ブラックアーウィン」がそれぞれ自機として登場する[10]。
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