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インスタントメッセンジャー(英: instant messenger、別名:IM、IMクライアント)とは、コンピュータネットワーク(主にインターネット)を通じてリアルタイムコミュニケーションを実現するアプリケーション。
接続中のユーザーを確認し、ユーザー間でリアルタイムに短いメッセージ(インスタントメッセージ)をやりとりすることができる。近年ではファイル送受信機能や音声通話機能、さらにはビデオチャット機能などの搭載が進んでいる。一般的な文字セットの他、スマイリーやアニメーションエモーティコン (en:Emoticon#Graphic emoticons)、背景画像に多種の装飾が使用できるものもある。クライアントを配布する企業が中央サーバを提供しているのが普通だが、ユーザーによって作られた互換クライアント(クローン)も多数存在する。小規模なLAN内での使用を目的として中央サーバを必要としないものもある。基本的に各サービスに互換性がないことが欠点。
また、Skypeなどのインターネット電話ソフトもインスタントメッセージング機能を備えていることが多く、インスタントメッセンジャーとして扱われる事も多い[1][2]。
このほか、所定のコンピュータネットワーク用クライアントソフトウェア(通信を行う端末ソフトウェア)の付加機能としてメッセンジャー機能を備えるものも見られる。例えば、後述するゲーマーメッセンジャーでは、通信対戦や協力プレイにおいて参加者を募ったり、あるいはゲームを通して交友関係を持った他者とのコミュニケーション手段として、メッセンジャー機能を備えている。
近年ではメッセージを送信するアプリである事からメッセージングアプリなどと呼称されたり[3]、チャットでの会話をするアプリとしてチャットアプリなどとも呼称される[4]。また、備えてる機能の関係等から広義の意味でのソーシャル・ネットワーキング・サービスとしてSNSアプリと呼ばれるアプリもある[5]。
複数のサービスを扱えるソフトウェアについては、#マルチプロトコルクライアントを参照。
厳密にはメッセンジャーに分類されないが、インスタントメッセンジャーと同じような機能を持っている事もある為、混同されたり似たような扱いをされる[6][7]コミュニケーションツールやシステム、サービス、チャットサイト。
IRCは通信プロトコルが簡素かつオープンとなっているため、ユーザ・クライアントに用いるソフトウェアの開発が容易であり、種類も多い。技術力があれば改造可能な為ハッカーも利用する。アノニマスが利用している。
XMPPはXMLベースのオープンプロトコルである。 Jabber社が開発しているがその仕様は全て公開されている(オープン標準)ため、たとえばメールサーバと同じように、ドメイン名とサーバさえあれば自分専用の XMPP サーバを立ち上げることができる。
他のインスタントメッセージングサービスのゲートウェイとなる機能も持ち、 AOL Instant Messenger、IRC、ICQ などのネットワークにメッセージを送ることができる。ただしサービスを提供しているサーバによっては、日本語が使用できないこともある。
Google Talk は、Jabber を核にしたものである。
Matrixはリアルタイム通信のためのオープン標準な通信プロトコルである。異なるサービスプロバイダ間でリアルタイム通信をシームレスに機能させることを目的とし、JSON形式を利用してメッセージを送っている。 XMPP同様にドメイン名があればサーバを立ち上げることができ、メッセージなどの記録を自組織内で維持できる。
2018年にはフランス共和国政府がMatrixプロトコルに基づいた公務用インスタントメッセージングツール "Tchap" の開発計画を発表し、2019年にiOS及びAndroid向けにオープンソースとしてリリースされた[8]。 フランスのTchapプロジェクトをモデルに2019年にはドイツ連邦国防省もMatrixプロトコルに基づいた安全なインスタントメッセージングツール "BwMessenger" のパイロットプロジェクトを発表している[9]。
ブリッジと呼ばれるプログラムによって他のチャットアプリケーションともメッセージをやり取りできる。
複数のIMシステムを扱うことが可能なもので、多くはサードパーティー製。
LAN上でチャットとメッセンジャーが利用できるソフトウェア。閉鎖されたローカルネットワークでの使用を目的に開発されているが、諸条件が一致すればインターネットでも利用は可能。ただし、元来の利用法からは外れるため好ましい利用法とは言えない。
※Daumメッセンジャー、Odigo、Instant Rendezvousなどでは、それぞれのネットワークを利用しながら独自のクライアントソフトを使用する、いわばOEM提供の形でのサービスがいくつか存在した。
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