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エッジ・オブ・サニティ (Edge of Sanity)は、スウェーデン出身のデスメタル・バンド。メロディックデスメタル(メロデス)の誕生・発展に多大な貢献を果たした。オーペスのミカエル・オーカーフェルトと互いに影響を与え合い、共に70年代のプログレッシブ・ロックとデスメタルを組み合わせたスタイルを作り上げた[1]。
1989年11月にレコーディングスタジオを所有するダン・スワノ(ボーカル)と、そのスタジオの利用者を中心に結成。当初は単なるセッションバンドで、本格的な活動を視野に入れていなかった[2]。
1990年、ブラック・マーク・プロダクションと契約。1991年に1stアルバム『ナッシング・バット・デス・リメインズ』をリリースしデビュー。その後も、デモをリリースしつつ、2ndアルバム『アンオーソドックス』、3rdアルバム『スペクトラル・ソロウズ』をリリースする。1994年にリリースされた4thアルバム『パーガトゥリィ・アフターグロウ』で、ビクターエンタテインメントから日本盤がリリースされ、日本デビューを果たす。1stから3rdアルバムまでのアルバムも日本盤がリリースされた。
1996年に40分以上に及ぶ超大作「Crimson」1曲のみで構成された5thアルバム『クリムゾン』をリリース。1997年リリースの6thアルバム『インフェルナル』は、何れの曲もコンパクトかつストレートにまとめられ、キーボードやアコースティック・ギター等の凝った装飾を排したアレンジも、至ってシンプルな作風に変わっていった。『インフェルナル』は、各楽曲ごとに奏者がクレジットされており、各楽曲ごとに関わっている人が異なっている[3][4]。しかし、同年中に音楽的意見の相違によってダン・スワノは脱退。代わりに、ローベルト・カールソンがボーカリストとして参加。同年に、7thアルバム『クリプティック』をリリース。1999年前後に解散。
2003年にダン・スワノ一人によって再結成。同年8thアルバム『Crimson II』リリース。同作では基本的に全てのパートをダン・スワノ一人が担っている。また、ボーカリスト2人とギタリスト2人がゲストで参加している。5thアルバム『クリムゾン』に通じる作品で、前述の「Crimson」を超える43分の超大作「Crimson II」1曲で構成されている。但し本作では、その1曲を9つのパートにわけ、それを更に1トラック2分未満に分割して収録しており、44トラック・43分というアルバムになっている。本作は唯一日本盤がリリースされなかったアルバム。同年中に、再び解散した。
中心人物のダン・スワノはいくつかのインタビューで自身のルーツを語っている。幼少期にはキッス、ジューダス・プリースト、ダスト、ラモーンズ、ユーライア・ヒープ、モキシーなどを愛聴していた[5]。エクストリームメタルの中では、デス、ペスティレンス、ヴォイヴォド、セルティック・フロスト、キャンドルマスからの影響を語っている[5]。あるインタビューではお気に入りのプログレッシブ・ロック・アルバムとして、ジェネシスの『月影の騎士』、カンサスの『永遠の序曲』、マリリオンの『美しき季節の終焉』、スポックス・ビアードの『カインドネス・オブ・ストレンジャーズ』、UKの『デンジャー・マネー』を挙げている[1]。人生を変えたメタルのアルバムは、デスの『レプロシー』、マーシフル・フェイトの『ドント・ブレイク・ジ・オース~禁断の誓い』と『メリッサ』、ジューダス・プリーストの『運命の翼』と『背信の門』、W.A.S.P.の『魔人伝』だという[6]。
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