エッチングパーツ
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模型用部品としてのエッチングパーツは金属板に光硬化樹脂を塗布し、マスキングしたうえ露光する事によって不要な部分を薬液(塩化第二鉄水溶液)によって食刻し、必要な形状の部品を作製したものをいう。なお、エッチングパーツとは和製英語で、英米ではフォトエッチ(Photo etch)という呼称が一般的である。
スチロールと真鍮やステンレスなどの金属板との強度の差から、インジェクションキットよりも精密度が数段高いパーツを提供できることで、ハイエンドユーザーに人気がある。作製には通常のインジェクションキットとは異なる技量が必要になることや、キットその物に近い(場合によってはキットの価格の倍以上の物も存在する)高価な価格設定により気軽に扱えるものではなかったが、最近は低価格化と製作技法・道具の普及によって市販のプラモデルに付属するまでになっている。
その製造プロセスの特性上、平面的な部品の生産には適しているが三次元的、立体的な形状の部品の製作には適さない。また、比較的高価な為、別売りのオプションパーツとして供給される例が多い。