エドワード三世 (戯曲)
ウィキペディア フリーな encyclopedia
『エドワード三世』(エドワードさんせい、The Reign of King Edward the Third)は、ウィリアム・シェイクスピア作と言われることが多いエリザベス朝演劇の戯曲。最初の出版は1596年で、作者は匿名だった。しかし、18世紀になって一部をシェイクスピアが書いたのではないかという提起がなされ、論争となった。 現在では少なくとも一部はシェイクスピアによって書かれているという説が主流である[1]。共著者の候補としてはトマス・キッドがあげられている。
この芝居にはスコットランドやスコットランド人に対するからかいが見受けられる。このため、1598年にジョージ・ニコルソンが怒ってバーリー卿ウィリアム・セシルに送った、ロンドンの演劇におけるスコットランド人の描写に抗議する手紙の原因はこの作品ではないかと考える批評家もいる。もしこれが正しければ、スコットランド国王ジェームズ6世が1603年にイングランドの王位を継承した後に発行されたシェイクスピアの戯曲集であるファースト・フォリオに本作が含まれなかったことも説明がつく。