エルサレムをイスラエルの首都とするアメリカ合衆国の承認
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エルサレムをイスラエルの首都とするアメリカ合衆国の承認(エルサレムをイスラエルのしゅととするアメリカがっしゅうこくのしょうにん)は、アメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領が2017年12月6日にエルサレムをイスラエルの首都として認識・承認した出来事である[1]。これはアメリカの約70年にわたる外交政策の転換で、アメリカ大使館もテルアビブからエルサレムに移転する計画を命じている[2][3]。認識を示した後、エルサレム大使館法のもと大使館放棄に署名[4]、テルアビブからエルサレムへの大使館の移転する計画を少なくとも6ヶ月遅らせた[4][5]。ベンヤミン・ネタニヤフ首相はこの決定を歓迎、称賛した。2018年2月23日、国務省は新たな大使館が5月に開設されると発表した[6]。
この決定は欧州連合(EU)共通外交・安全保障政策をはじめとする多くの国際機関・国の首相・大統領によって批判された。国際連合安全保障理事会でもアメリカ合衆国連邦政府の決定を非難するよう提案されたが、14対1の票決後にアメリカ政府は常任理事国として拒否権を行使した。国連総会は後にトランプ大統領を非難する国際連合総会決議ES-10/L.22(英語版)には128対9で、35カ国が棄権している。
この決定はヨルダン川西岸地区とガザ地区のパレスチナ人の憤怒、パレスチナ人によるデモ活動をもたらした。2017年12月25日にサラフィー主義団体はイスラエルに向けて約30発のロケット弾を発射、その約半数がガザ地区に着弾した。アシュケロンとスデロット付近で2人が財産面で軽微な被害を受け、ハマースは攻撃の責任のあるサラフィー主義者を処理した[7][8]。
イスラエル独立宣言70周年にあたる2018年5月14日、在エルサレムアメリカ合衆国総領事館の旧所在地にあたるエルサレムのアルノナ(英語版)にアメリカ大使館を開館した。