エルサレム旧市街
ウィキペディア フリーな encyclopedia
エルサレム旧市街(エルサレムきゅうしがい、英語: the Old City of Jerusalem; アラビア語: البلدة القديمة, al-Balda al-Qadimah; ヘブライ語: הָעִיר הָעַתִּיקָה, ha-ir ha-atiqah)は、パレスチナ(現在はイスラエル占領下のパレスチナ自治区・東エルサレム地区)、エルサレム市中にある旧市街。面積は0.9km2で、城壁に囲まれている[1]。1860年代までは、この旧市街がエルサレムの全体であった。
エルサレムはアブラハム/イブラーヒームの宗教における重要な聖地・史跡を含んでいる。ユダヤ教徒にとっての神殿の丘と嘆きの壁、キリスト教徒にとっての聖墳墓教会、イスラム教徒(ムスリム)にとってのアル=アクサー・モスクと岩のドームなどである。これらのランドマークと旧市街全体は、1981年に『エルサレム旧市街とその城壁群』の名称で世界遺産として登録された[2]。
伝統的に、旧市街は19世紀になって導入された4つの区画に分けられている[3]。ムスリム街区(英語版)、キリスト教徒街区(英語版)、ユダヤ人街区(英語版)、アルメニア人街区(英語版)である。また、かつてはシリア人街区[注 1]もあったが、ユダヤ人街区に編入された。