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ギンハダカ科(学名:Phosichthyidae)は、ワニトカゲギス目に所属する魚類の分類群の一つ。ギンハダカ・ウキエソなど、中層漂泳性の深海魚を中心に7属20種が記載される[1]。科名の由来は、ギリシア語の「phos(光)」と「ichthys(魚)」から[2]。
ギンハダカ科 | ||||||||||||||||||||||||
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ギンハダカ Polymetme corythaeola | ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
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英名 | ||||||||||||||||||||||||
Lightfishes | ||||||||||||||||||||||||
下位分類 | ||||||||||||||||||||||||
本文参照 |
ギンハダカ科の魚類はすべて海水魚で、大西洋・インド洋・太平洋など世界中の深海に幅広く分布する[1]。海底から離れた中層を漂って生活する漂泳性深海魚のグループで、その個体数は非常に多く、特にウキエソ属の仲間はヨコエソ科オニハダカ属と並んで世界で最も数の多い脊椎動物の一群と考えられている[3]。
ギンハダカ類は水深200-1,000mの中深層を主な生息範囲とし、昼間は200-400m付近に分布することが多い[4]。ヤベウキエソなど一部の種は夜間に水深100m付近にまで浮上する、日周鉛直移動を行うことが知られている[2]。食性は肉食性で、カイアシ類などの動物プランクトンを主に捕食する[4]。
ギンハダカ科の仲間はヨコエソ科魚類と類似した、やや細長い体型をもつ[1]。ほとんどの種類は全長10cm前後の小型魚で、最大種でも全長30cm程度である[2]。近縁のワニトカゲギス科とは異なり、鰓耙は若魚・成魚ともによく発達し、腹部に連続的に並ぶ発光器はそれぞれが導管あるいは管腔を有する[1]。下顎の顎ヒゲを欠く[1]。
背鰭および臀鰭はそれぞれ11-16本、12-33本の軟条で構成される[1]。Yarrella 属以外は脂鰭をもつ[1]。上主上顎骨は通常2つあり、4-7個の上舌骨の上に11-22本の鰓条骨を備える[1]。
ギンハダカ科にはNelson(2006)の体系において7属20種が認められている[1]。本稿では、FishBaseに記載される7属24種についてリストする[2]。
本科のアルファベット表記はかつて「Photichthyidae」とされていたが、Nelson(2006)において「Phosichthyidae」に修正された[1]。また、本科は側系統群である可能性が指摘されている[1]。
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