クライアント/サーバー ランタイム サブシステム
ウィキペディア フリーな encyclopedia
クライアント/サーバー ランタイム サブシステム (英語: Client/Server Runtime Subsystem, CSRSS) あるいは csrss.exe はWindows NT系オペレーティングシステムのコンポーネントで、ユーザーモード側のWin32サブシステムを提供する。ほとんどのWin32サブシステム処理はWindows NT 4.0以降でカーネルモードドライバーに移されたため[1]、CSRSSは基本的にWin32コンソールの処理とGUIのシャットダウンを行う役割を持つ。もっとも、Windows Vista以降ではセキュリティを強化するため、Win32コンソールに関わる処理のほとんどはConHost.exe
に移されている。
CSRSSはシステムを処理する上で重要なコンポーネントであるため、このプロセスを終了させるとブルースクリーンに至るなどシステムに重大な障害をもたらす。通常の状況下でcsrss.exeはtaskkill
コマンドやWindows タスク マネージャーから終了させることはできないが、Windows Vista以降でタスクマネージャーを管理者権限で実行していれば可能である。Windows 7ではタスクマネージャーでプロセスの終了を試みると、システムに障害が発生することを警告するメッセージが表示される。