コールドスリープ
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コールドスリープとは、宇宙船での惑星間移動などにおいて、人体を低温状態に保ち、目的地に着くまでの時間経過による搭乗員の老化を防ぐ装置、もしくは同装置による睡眠状態。移動以外にも、肉体の状態を保ったまま未来へ行く一方通行のタイムトラベルの手段としても用いられる。
SF作品にはしばしば登場する概念であったが、2020年6月、筑波大学と理化学研究所の共同研究チームが、本来、冬眠しないはずのマウスを"冬眠に極めて似た状態"に誘導することに成功したとする論文の発表(雑誌『Nature』)を行い、世界に衝撃を与えた[1] [2] [3] [4]。
なお、和製英語におけるSF用語であることから、英語圏で使われることはなく、冷凍睡眠や長期冷凍睡眠にはハイバネーション(冬眠)やハイパースリープといった語句が主に使われる。