シャラワジ
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シャラワジ(英: Sharawadgi、もしくはsharawaggi)は、有機的で自然にみえる景観をつくるため、直線的造形やシンメトリーを避ける、造園ないし建築の技法である。
中国庭園における概念であるとみなされており、ウィリアム・テンプルの随筆である『エピクロスの庭園にて』(英: Upon the gardens of Epicurus)で紹介されたことをきっかけに、18世紀のイギリス式庭園に影響を与えた。テンプルがこの語彙をはじめて用いたのは、造園に幾何学的な秩序をもとめない中国的な美的感覚を、直線・規則性・対称性に重きを置く、フランス式庭園の影響から当時ヨーロッパで流行していたバロック式造園と比較して論じたときであった[1][2]。
この用語は日本語のなんらかの語彙からの借用語であると考えられているが、中国語に起源を求める多くの学術的努力がなされてきた。