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ジャズおよびロックより発展した音楽 ウィキペディアから
ジャズ・ロック (Jazz Rock) とはジャズ音楽のジャンルで、1960年代後半にジャズおよびロックより発展した音楽ジャンルである。欧米ではJazz fusionと呼ばれることもある。
1960年代に、ビートルズやローリング・ストーンズなどの電気楽器を使用したロックミュージックが台頭し、ジャズは押され気味になった。それらの影響を受け、ジャズにおいても電気楽器(エフェクトを多用したエレクトリック・ギターや、エレクトリックピアノ)を使用したロック的な奏法を取り入れ、新しい演奏スタイルが生まれた。また、ロックのジャンルにおいてもより即興演奏を中心とするスタイルが発展した。これをジャズ・ロックと分類した。
ジャズ分野で既に名声を獲得していたマイルス・デイヴィスやジミー・スミス、ジョン・マクラフリン、ハービー・ハンコックなどが音楽的試みとして、演奏に取り入れた。さらに、70年代にはクロスオーバーや、商業主義的なポップ・ジャズのフュージョンへと変化していった。
1960年代末から70年代初頭にかけて、英国のロック及びジャズ系のミュージシャンがジャズ・ロック・アルバムを発表した。コロシアム[2]、ソフト・マシーンやニュークリアスらが代表格である。他にフィル・コリンズが在籍したブランドX、グラハム・コリアー、マイク・ウェストブルック、ニール・アードレイらがいた。
アメリカのジャズ・ミュージシャンによる電気楽器の使用は、その後クロスオーバーなどに発展したが、英国でのロック系音楽家によるジャズ・ロックは1970年代後半に衰退した。だが、イタリアのアルティ・エ・メスティエリなど欧州の各国でプログレ的なアプローチが試みられた。ドイツではMoodレコードから10人編成のユナイテッド・ジャズ+ロック・アンサンブルが1977から2002年まで、約25年間活躍した。
ジャズ・サイドでロックの影響を受けたジャズメンは、それまでの4ビートのジャズにはなかった8ビートや16ビートを取り入れた。ただし、ジャズ・サイドから電気的アプローチをしたため、ジャズ・ロックとは若干異なる「エレクトリック・ジャズ」へと発展した[3]。マイルス・デイヴィスの「ビッチェズ・ブリューは」は、クロスオーバーが登場する以前は、エレクトリック・ジャズ、ジャズ・ロックの代表的なアルバムとして位置付けられた[4]。
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